いよいよ本格的に始まったゴールデンウィーク!
この連休では、帰省や旅行へ全国各地でお出かけしている人も多いハズ。
数々の魅力的な観光地が存在する日本の都道府県。「ここゲームで見たことある!」という人や、「そういえばここの土地が登場するゲームってあるのかな?」と気になる人も多いのでは?
そこで、本稿ではゴールデンウィークの特別企画として、これまでに発売されてきた日本を舞台とした“ご当地ゲーム”をピックアップしてご紹介。
下の画像にはゲーム内にその土地が登場するタイトルを掲載している。
現在もプレイできるタイトルは購入先のリンクも掲載するので、ぜひ購入して遊んでみよう!
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- ハードと発売日は、初リリース時のもののみ掲載した
- アニメ、映画原作のゲームはキリがないので除外
- インディーゲームもキリがないので除外
- おもな舞台が全国3ヵ所以上にまたがっているゲームは基本的に除外
- ゲーム内では架空の世界でもモチーフにしたであろう土地がある場合はセーフとする
北海道
風雨来記
- ハード:プレイステーション
- 発売日:2001年1月18日
フォグ(当時)から発売されたアドベンチャーゲーム。プレイヤーはルポライターとなって、北海道を旅しながその旅の模様を記事にしていく。
特徴的なのは、北海道の風景をバイクで移動できる“ツーリングモード”。ツーリング中は実際に撮影した道路の風景画像が画面に表示され、プレイヤーはどちらの道を進むのかを自由に選択可能。ゲーム中の制限日数のあいだに好きな場所を訪れて思うがままに観光できる。
観光地に到着すればテキストを読むアドベンチャーモードに切り替わり、北海道の風景や食を満喫。出会ったヒロインと仲よくなり、恋愛模様を楽しむことも可能だ。
なお、2006年には、リメイクされたプレイステーション2版も発売された。
風雨来記3
- ハード:プレイステーション Vita
- 発売日:2015年2月19日
実写を活用した旅が楽しめる『風雨来記』シリーズの3作目で、1作目と同様に北海道が舞台。PC版はフォグが2013年に発売し、プレイステーション Vita版は日本一ソフトウェアが2015年にリリースした。
ゲームシステムは過去作を踏襲。実写で登場する北海道の移動し、さまざまな土地を巡りながらルポライターとしての仕事をこなしていく。
道路を1作目では道東、道北、道央がメインの舞台だったが、『3』では北海道全域へと行動範囲が拡大。広大な大地を舞台に、自由な旅を楽しむことができる。
最北端の宗谷岬、絶景の夜景が楽しめる函館、透明度が高く澄んだ湖底が観られる摩周湖など、北海道の有名な観光スポットを網羅。ヒロインだけでなく旅仲間や現地の人との会話もボリュームアップし、何度も楽しめる内容になっている。
ぼくのなつやすみ3 -北国篇- 小さなボクの大草原
- ハード:プレイステーション3
- 発売日:2007年7月5日
自然豊かな田舎町で、昔懐かしい夏休み生活を堪能できる人気シリーズの3作目。夏休みの期間中に北海道のとある場所で暮らすことになったボクくんが、さまざまな人々と交流しながら、虫取り、魚釣り、水泳などを楽しむ。
ハードがプレイステーション3になったことでグラフィックはさらにパワーアップ。ミニゲームなども数が大幅に増加したほか、牛の乳しぼりなど北海道ならではの要素も登場した。
“花詩”という架空の町が舞台だが、実在する“京極町”がモデル。そのほかにも登場する駅や小学校なども、実在する場所や建物がモデルとなっている。
『ぼくのなつやすみ3 -北国篇- 小さなボクの大草原』(PS3)の購入はこちら (Amazon.co.jp)北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ
- ハード:ファミコン
- 発売日:1987年6月27日
「ドラゴンクエスト」シリーズでおなじみの堀井雄二氏がシナリオを手掛けたアドベンチャーゲーム。『ポートピア連続殺人事件』、『軽井沢誘拐案内』とともに3部作として語られることが多い。
とある事件を解決するため、関連が予想される北海道へとおもむき、事件解決の糸口を探していく。
PC版とファミコン版ではグラフィックが異なるので特徴で、ファミコン版のキャラクターは週刊ファミ通のクロスレビューのイラストを手掛ける荒井清和氏が担当している。
北海道では釧路、網走、札幌、函館など、さまざまな場所を訪れて事件の捜査。北海道名物のニポポ人形が証拠品として登場するなど、北海道の郷土を活用した一節も登場する。
岩手県
真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)
- ハード:プレイステーション3/プレイステーション Vita
- 発売日:2011年12月17日
ミステリーテキストアドベンチャーゲーム『かまいたちの夜』の続編となるタイトル。
岩手県遠野市にある架空のペンション“ブラウニー”で凄惨な殺人事件へと巻き込まれてしまった主人公が、事件を推理し解決を目指す。
メインシナリオは、『逆転裁判』シリーズのマンガ・小説にも携わる黒田研二氏が手掛けたことでも話題となった。
ペンションが舞台となり、猛吹雪によって脱出が困難となってしまう設定などは、第1作の『かまいたちの夜』を踏襲した内容。グラフィックが3Dで描かれつつも、キャラクターはおなじみの青いシルエットで登場するなど、シリーズの魅力に現代技術を融合させ、ファンからは好評の声を集めた。
メインシナリオのほか、条件を満たすとプレイできるサイドシナリオ、ダウンロードコンテンツとして追加購入できるシナリオを、さまざまな作家陣が担当しているのも特徴だ。
長野県
かまいたちの夜
- ハード:スーパーファミコン
- 発売日:1994年11月25日
言わずとしれたサウンドノベルゲームの金字塔的作品。チュンソフト(当時)が手掛けるサウンドノベルゲームとしては2作目にあたり、1作目は『弟切草』が1992年に発売されている。
主人公の透は、ガールフレンドの真里とともに、真里の親戚が経営する長野県のペンション“シュプール”を訪れる。
序盤こそ平穏で楽しい時間が流れているが、「こんや、12じ、だれかがしぬ」というメッセージを発見してからは雰囲気が一変。予告通りペンション内で死体が発見され、宿泊客とプレイヤーを恐怖のどん底へと叩き落としていく。
プレイヤーがどの選択肢を選んだかによってシナリオが分岐。選択によってはさらなる殺人が起こったり、主人公が死んでしまったりすることも。
物語の舞台となるシュプールはなんと実在し、現在も営業中。ゲームでは宿内の風景が忠実に再現されており、その再現度を確かめるために宿を訪れるファンも多い。
埼玉県
SIREN
- ハード:プレイステーション2
- 発売日:2003年11月6日
「どうあがいても、絶望」のキャッチコピーで知られるジャパニーズホラーアドベンチャーゲームの第1作。
“羽生蛇(はにゅうだ)村”を舞台に、“屍人(しびと)”となった化け物から逃げ回り、時に戦いながら村を探索する。
本作独自のシステムとして、他者からの視点を見る“視界ジャック”が存在。プレイヤーはこの視界ジャックを駆使して屍人などの敵がどこを見ているのかを確認し、自分の進行方向から視界から外れた瞬間に素早く移動する、といった操作が重要となっている。
舞台となる羽生蛇村は架空の集落だが、そのモデルは埼玉県秩父郡の廃村にあるとされている。
YouTubeなどでもオカルト系チャンネルで取り上げられるほどに一部では有名な場所ではあるが、すでに崩壊した廃墟などもあり道の手入れもされていないため、訪れるのには危険が伴う。聖地巡礼は、あくまで自己責任で……。
東京都
パラノマサイト FILE23 本所七不思議
- ハード:Nintendo Switch/PC(Steam)/iOS/Android
- 発売日:2023年3月9日
条件を満たすことで人を呪い殺すことができる呪術と、死んだ人間をこの世に蘇らせる秘術を巡るシナリオが展開するホラーアドベンチャーゲーム。
東京都墨田区の一部地域が実名で登場し、さまざまな場所を訪れて“本所七不思議”の謎を追う。シナリオは『探偵・癸生川凌介事件譚』シリーズでも知られる石山貴也氏が手掛けた。
プレイヤーは、特定の条件を満たした状態でボタンを押すと対象の人物を呪い殺すことが可能。殺すか殺さないかによってシナリオが分岐し、異なるエンディングへと発展する場合も。
法恩寺橋や錦糸堀公園など、墨田区内にある実在する場所がいくつも登場。本所七不思議も江戸時代から墨田区に伝わる都市伝説(怪談)で、その逸話が巧みにゲームの設定として取り入れられている。
価格は1980円[税込](iOS/Android版は1900円(税込))でプレイ時間も10~15時間程度で、サッと遊べるボリュームも魅力的。
すばらしきこのせかい
- ハード:ニンテンドーDS
- 発売日:2007年7月27日
スクウェア・エニックス所属のクリエイター、野村哲也氏が中心となって手掛けられたアクションRPG作品。
突如として渋谷のスクランブル交差点で目を覚ました主人公ネクが、みずからの存在を賭けて“死神のゲーム”に挑む。
ゲームの舞台となる渋谷は簡略化はされているが、さまざまな場所が忠実に再現。スペイン坂やスクランブル交差点、道玄坂、ガード下など、プレイヤーはネクを操作して、渋谷のランドマークを自由に行動できる。
本作が発売された2000年代に流行したグラフィティ(壁面などに描かれるアート)もゲーム中のさまざまな場所に描かれている。
なお、本作はNintendo Switchに最適化された『-Final Remix-』が2018年に発売。また、その続編となる『新すばらしきこのせかい』も、2022年に発売され、こちらは渋谷や原宿が舞台となっている。
龍が如く
- ハード:プレイステーション2
- 発売日:2005年12月8日
セガを代表するゲームシリーズ『龍が如く』の第1作。新宿にある架空の町“神室町”をメインの舞台とし、主人公桐生一馬を操作して敵と戦い、さまざまな問題を解決していく。
元伝説の極道、桐生一馬を中心に日本の裏社会での出来事が描かれ、ゲーム内容は非常に大人向け。これまでにないゲームデザインが評価され、現在も継続的にタイトルがリリースされ続けている。
オフィシャルには断言はされていないが、神室町はモチーフとなった新宿歌舞伎町を精密に再現している。一部の店舗は実名で登場し、店舗の名物が回復アイテムが購入できたりと、密なコラボレーションを実施。都市を再現する要素はシリーズの恒例となっており、ナンバリングを重ねるごとに日本全国のさまざまな都市が登場している。
『龍が如く』は、プレイステーション4、プレイステーション3向けにリメイクした『龍が如く 極』が発売中。新価格版は2189円[税込]とお求めやすい価格になっているので、プレイするならこちらがおすすめ。
JUDGE EYES 死神の遺言
- ハード:プレイステーション4
- 発売日:2018年12月13日
『龍が如く』制作チームが手掛けるリーガルサスペンスアクション。主人公役に木村拓哉氏が起用され話題となった。
ゲームシステムは『龍が如く』と同じくアクションゲームで、舞台や世界観もおなじみの神室町。主人公の探偵、八神隆之を操作し、依頼のあった事件を発端とした大きな闇へと迫っていく。
『龍が如く』と同様に、路地裏や建物内まで細かく表現された神室町を歩き回ることが可能。本作にも豊富なサブイベントやミニゲームが用意され、大ボリュームのゲーム内容となっている。
探偵という職業を活かし、調査や推理などが楽しめるのも特徴。証拠を提示して犯人を追い詰め、時には逃げる相手を追いかけるといったミニゲームも楽しめる。
木村拓哉氏の熱い演技も十二分に味わうことができるため、氏のファンなら必ずプレイしておきたい1作だ。
現在はプレイステーション5、Xbox Series X/S版の『Remastered』も発売中。同時にプレイステーション4版は新価格版となり、安価で購入可能になった。
Ghostwire: Tokyo
- ハード:プレイステーション5/PC
- 発売日:2022年3月25日
かつて『バイオハザード』シリーズなどを手掛けてきた三上真司氏が所属していたTango Gameworksが開発した一人称視点のアクションゲーム。
とある人物の手によって人間が消失してしまった東京を舞台に、妖怪や亡霊たちとの戦いに身を投じる。
現世代ハードの美しい映像技術が活用され、美しくも不気味に描かれる街並みを自由に移動できるのが特徴。東京タワーや渋谷のスクランブル交差点といった東京のランドマークも登場し、グラフィックが忠実に再現されている。
世界観は純和風で、プレイヤーが使用できる超常的な能力も陰陽術のような和風なデザイン。“スタイリッシュ陰陽アクション”が存分に堪能できる。
また、人間は存在しないが犬や猫は多数登場。好きなだけナデナデできるため、「ゲームの雰囲気はホラーだが動物はかわいい」とSNSでも話題となった。
AKIBA'S TRIP2
- ハード:プレイステーション3/プレイステーション Vita
- 発売日:2013年11月7日
東京秋葉原を舞台としたアクションゲーム『AKIBA'S TRIP』の第2作。
この秋葉原に突如として出現した魔骸者(マガイモノ)。彼らを倒すには、服を脱がせて太陽の光に当てるしかない! ……ということで、敵を攻撃しつつ、怒涛の“ストリップアクション”で脱衣させていくインパクト抜群のゲームシステムが特徴だ。
東京の秋葉原がおもな舞台となっており、秋葉原駅前の大通りやさまざまな店舗がひしめく裏通りなどが再現されている。
他のゲームメーカーが手掛けるゲームの広告や130を超える実在の店舗が登場し、リアルな雰囲気満点の秋葉原を観光することも可能だ。
2023年に発売された『ディレクターズカット』版では、オリジナル版には収録されなかったカティ・ライコネンのルートが追加され、待望だったファンたちのあいだで話題となっている。
STEINS;GATE
- ハード:Xbox 360
- 発売日:2009年10月15日
序盤の日常系的ストーリーから一変し、中盤からの怒涛の展開が話題となったテキストアドベンチャーゲーム。ファーストリリースはXbox 360で、その後さまざまなハードへと移植されていった。
自称狂気のマッドサイエンティスト、岡部倫太郎の視点からさまざまな“世界線”を移動し、みずからが望む未来をつかむために奮闘する物語が展開。
舞台となるのは秋葉原の街で、岡部倫太郎たちは雑居ビルの一室を借り、さまざまな怪しいガジェットを作成する日々を送る。そのメンバーに牧瀬紅莉栖が加わり、時間を飛び越える“電話レンジ”を偶然作ってしまったことから、岡部の運命は大きなうねりを見せていく。
ストーリーでは、当時のリアルな秋葉原が風景として描かれるのが特徴。ラジオ会館や秋葉原UDXなど、秋葉原のランドマークといえる場所の数々がシナリオの重要なポイントとして登場している。
さまざまなハードでリリースされているが、いま遊ぶなら全編がアニメで構築された『STEINS;GATE ELITE』と、派生作品3作が同時収録されたオトクな『STEINS;GATE ダイバージェンシズ アソート』がおすすめだ。
サウンドノベル 街 -machi-
- ハード:セガサターン
- 発売日:1998年1月22日
チュンソフト(当時)が手掛けるサウンドノベルシリーズの中でも、とくに高い人気を誇るタイトル。『弟切草』、『かまいたちの夜』に続く作品で、本作では過去2作とは異なり、実写のキャラクターと風景が採用されている。
舞台となる渋谷の街で、シナリオを読み解きつつ最適な選択肢を選び、それぞれの主人公をエンディングまで導くのが目的だ。
8人の男女の主人公のシナリオが用意される群像劇スタイルが採用され、ひとりの主人公の何気ない行動がほかの主人公の運命を大きく変えることも。ある主人公がバッドエンドを迎えてしまったら、ほかの主人公にザッピングして操作を切り替え、バッドエンドの原因を排除していくようなプレイが必要となる。
本作はセガサターン版ののち、プレイステーション版やプレイステーション・ポータブル版、携帯アプリ版が発売。名作と名高い本作だが、現行機ではプレイできないのが寂しいところだ。
神奈川県
龍が如く7 光と闇の行方
- ハード:プレイステーション4
- 発売日:2020年1月16日
主人公が、シリーズの顔とも言える桐生一馬から新キャラクターの春日一番へと世代交代した作品。ジャンルもアクションからRPGへと一新され、これまでにない遊びを提供した意欲作だ。
メインの舞台は、神奈川県横浜にある架空の街、“伊勢佐木異人町”。神室町同様に、光と闇の二面性を持つ街を舞台に、一番がどん底から這い上がる成り上がりストーリーが描かれている。
神室町同様、公式には明言されていないが、神奈川県の伊勢佐木長者町がモデル。伊勢佐木異人町は神室町の約3倍もの面積を誇る広大なフィールドを有しており、アジア系外国人の拠点となっている中華街やオフィス街、雑居ビルがひしめくエリアなどさまざまな雰囲気の建物が立ち並ぶ。
“ドラゴンカート”で横浜の街を爆走したり、会社経営でお金を稼いだりと、シリーズではおなじみのミニゲームやサブイベントも超豊富。
また、異人町にある“ハローワーク”で職業を変え、バトルで使えるさまざまなスキルを習得する要素も新登場。ゲームジャンルは変化したが、RPGの魅力と『龍が如く』の魅力は存分に内包されており、これまでのシリーズのファンからも絶賛された内容となっている。
LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶
- ハード:プレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)
- 発売日:2021年9月24日
『JUDGE EYES 死神の遺言』の続編となるタイトル。主人公は引き続き木村拓哉氏が演じる八神隆之が務め、『龍が如く7 光と闇の行方』にも登場した神室町と伊勢佐木異人町を舞台に、とある殺人事件の解決を目指して調査していくことになる。
ふたつの街が舞台となったことで、ゲームのボリュームも倍増。探偵としてさまざまな依頼をこなすほか、スケボーやドローンレースに興じたり、ガールフレンドを作ってデートしたり、セガの名作クラシックゲームをプレイしたりと、遊び尽くせないほどのゲーム内容が魅力。
また、事件に深い関わりを持つ誠稜高校では、さまざまな部活動の顧問を務め、サブシナリオの“ユースドラマ”を楽しむことが可能だ。
伊勢佐木異人町は広大だが、本作ではスケボーに乗って快適な移動を実現。リアルに再現された街並みを自由に散策すれば、サブイベントや隠し要素がつぎつぎと発見できる。
エースコンバット7 スカイズ・アンノウン
- ハード:プレイステーション4/Xbox One
- 発売日:2019年1月17日
人気フライトシューティングゲームのシリーズ最新作。プレイヤーは戦闘機に乗り込み、エースパイロットの生き様が体験できる。
おもな舞台となる空の表現は一層磨きがかかり、澄み切った空や視界を覆う雲などによってリアルな空間を表現。“trueSKY”と呼ばれるテクノロジーを採用することで、リアルタイムで天候が変化するといった要素も搭載。天候の移り変わりによって戦況が変化するようになり、シリーズ最新作でよりリアルな空戦を楽しめるようになった。
ストレンジリアルと呼ばれる架空の空がメインの舞台となるため、一見ご当地とは関係ないようだが、地形をよく見ると横浜や横須賀にそっくりな港が確認できたりするので掲載した。敵機との空戦を楽しむことがメインのゲームではあるが、たまにはフリーフライトで地上を眺めて建物のグラフィックの精密さをチェックするのも楽しい。
石川県
R-TYPE FINAL
- ハード:プレイステーション2
- 発売日:2003年7月14日
横スクロールシューティング『R-TYPE』の集大成と言える作品。
性能の異なる機体が、なんと総勢102種類も登場。そのうちとある3機には、ハクサン、ケンロクエン、サガミガワという名前がついたものがある。
この名前は、じつは金沢の観光名所のもの。石川県は発売元であるアイレムソフトウェアエンジニアリングの所在地のため、この名前を採用したものと思われる。
現在はグランゼーラからシリーズ最新作『R-TYPE FINAL 3 EVOLVED』がプレイステーション5で発売中。名作シリーズは"ファイナル"になっても終わらない!
岐阜県
風雨来記4
- ハード:Nintendo Switch/プレイステーション4
- 発売日:2021年7月8日
舞台となる土地を自由に巡る旅アドベンチャーシリーズの第4作。これまでは北海道と沖縄という最南北の地域が舞台となっていたが、本作では日本のほぼ真ん中に位置する岐阜県が舞台。
ルポライターである主人公は、雑誌社対抗の記事コンペ“のひコン”に参加するため、自前のバイクに乗り込んで岐阜のさまざまな場所を訪れて記事を作成していくことになる。
これまでは静止画で表現されていたツーリングシーンが、本作では動画になっているのが最大のポイント。動画は360度カメラで撮影されているため、移り変わる景色を角度を変えてじっくり見られるのも魅力だ(ゲームなら脇見運転も問題なし)。
目的地を散策することはもちろん、ツーリング中の風景も楽しめるようになり、さらに旅する感覚を満喫できるようになった。
静岡県
ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇
- ハード:プレイステーション2
- 発売日:2002年7月11日
昔懐かしい田舎暮らしが体験できる『ぼくのなつやすみ』の続編で、本作は海が舞台。
お母さんが臨月を迎えたため、主人公のボクくんは親戚の家で8月1からのひと月を家族から離れて暮らすことになる。
舞台となる富海(ふみ)は、静岡県伊東市富戸(東伊豆)がモデルとなっており、ゲーム中に登場する防波堤や一部の風景は富戸のものをそっくりそのまま再現している。
また、本作では海水浴が新要素となっているが、海の中に出現する魚も富戸に生息する生き物のみが登場するというこだわり。
日に当たると日焼けをしたり、駄菓子屋でお菓子を買ったりといった新要素も多数。昭和の田舎を舞台に、昔懐かしい感覚を味わうことができた。
三重県
伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠
- ハード:Nintendo Switch
- 発売日:2019年1月24日
フライハイワークスが手掛けるテキストアドベンチャーゲーム。ファミリーコンピュータ風のグラフィックとコマンド選択式のシステムを採用し、昔懐かしいゲーム体験が楽しめる。
グラフィックがドットで描かれているだけでなく、コマンド選択時の決定音やメッセージが表示される時の効果音なども、クラシックゲームの雰囲気を忠実に再現している。
『ミステリー案内』シリーズは、本作を第1弾として現在第3弾までが発売中。第1弾では東京で発見された変死体の謎を追って三重県の伊勢志摩を訪れることになる。
キャラクターデザインを担当するのは、週刊ファミ通でも活躍する荒井清和氏。また、主題歌は歌謡曲のような曲調となっており、徹底した“昭和感”を演出している……が、ゲーム中にはスマートフォンを使って事件を捜査するといった、現代的な要素が搭載されているのも特徴だ。
京都府
平安京エイリアン
- ハード:アーケード、PC
- 発売時期:1980年
平安京を舞台にエイリアンと戦う固定画面のアクションゲーム。東大生が作ったことで有名となり、さまざまなメディアにも取り上げられるほど話題となった。
ちなみに、平安京は京都府中央区を中心に793年に建てられた都城といわれている。平安京や現在の京都は碁盤目状に道や建物が配置されており、それをモチーフとしたのかは不明だが、本作のマップも碁盤目状をしている。
もしかして、最古のご当地ゲーム!?
大阪府
龍が如く2
- ハード:プレイステーション2
- 発売日:2006年12月7日
極道として裏社会を生きる男たちの活躍を描くアクションアドベンチャーゲームの第2弾では、これまでの舞台だった神室町に加え、大阪府の蒼天堀・新星町が舞台となっている。
蒼天堀のモデルとなったのは大阪府大阪市中央区にある道頓堀、新星町は浪速区の新世界がモデル。本作でもさまざまな店舗とコラボレーションし、とくに蒼天堀には看板や店名などが忠実に再現された建物が揃う。
前作の事件から1年が経ち、平和な暮らしを送っていた主人公の桐生一馬だったが、かつて所属していた東城会の会長の暗殺によって、ふたたび極道たちの争いに巻き込まれていくことになる。
現在はプレイステーション4で遊べるリメイク版『龍が如く 極2』が発売中。原作からさまざまな要素がブラッシュアップされたほか、人気キャラクター真島吾朗が操作できる追加シナリオも収録されているので、プレイするならこちらがおすすめ。
龍が如く0 誓いの場所
- ハード:プレイステーション3/プレイステーション4
- 発売日:2015年3月12日
『龍が如く』の過去のエピソードが描かれる作品。若き日の桐生一馬と真島吾朗がプレイアブルキャラクターとして登場し、バブル期の熱気あふれるふたつの歓楽街で起こる大きな事件へと巻き込まれていく。
舞台となるのは、『龍が如く2』と同じく神室町と蒼天堀。神室町の再開発の要となる、所有者のわからない“カラの一坪”を巡る重厚なエピソードを楽しむことができる。
シリーズおなじみのプレイスポットにも、バブル時代のカルチャーが反映。ボディコン姿に身を包んだ女性たちが踊り狂うディスコ、離れた異性との会話を楽しむテレクラ、カスタマイズしたマシンで速さを競うポケットサーキットなど、昔懐かしい要素の数々が登場している。
シリーズの魅力であるさまざまな企業・店舗とのコラボレーションも健在。神室町と蒼天堀ともに、実在する店舗がリアルな姿で再現されている。バブル時代の風景を再現している場所もあり、『龍が如く2』のフィールドと見比べてみるのも楽しそうだ。
広島県
龍が如く6 命の詩。
- ハード:プレイステーション4
- 発売日:2016年12月8日
シリーズの顔であった伝説の極道、桐生一馬の最終章としてリリース。過去作では複数人の主人公が登場するものも多かったが、本作では桐生一馬ひとりを操作し、日本を揺るがせるほどの巨大な闇へと立ち向かっていく。
新開発されたゲームエンジン“ドラゴンエンジン”が初起用されたタイトル。ムービー、アドベンチャーパート、バトルパートがシームレスにつながるようになり、没入感の高いゲームプレイを実現した。
本作ではおなじみの神室町に加え、広島の尾道仁涯町という架空の町が登場。名前のとおり、広島県尾道市がモデルとなっており、漁港や高台にある千光寺などが忠実に再現されている。
過去作では人がひしめく繁華街をモデルとした地域が登場することが多かったが、尾道仁涯町は寂れた漁港町となっており、プレイスポットとしてはスナック遊び、素潜り漁、草野球など、これまでとは異なるタイプのミニゲームが楽しめるように。
反面、神室町では進化したさまざまな遊びが堪能できる。オーディションから選ばれたキャバクラ嬢とのトークが楽しめる進化したキャバクラのほか、女の子たちのセクシーな姿が堪能できるライブチャットなどが登場。「結果にコミット」のキャッチコピーでおなじみのRIZAPとのコラボレーションも話題となった。
島根県
√Letter ルートレター
- ハード:プレイステーション4/プレイステーション Vita
- 発売日:2016年6月16日
15年前にペンフレンドから届いた「私は人を殺してしまいました。」と書かれた手紙を発端に東京から故郷の島根県へと舞い戻り、手紙の差出人を探すミステリーアドベンチャーゲーム。
箕星太朗氏がキャラクターデザインを担当し、グラフィックが2Dで描かれる『√Letter ルートレター』が発売されたほか、さまざまな要素を追加した『Last Answer』も発売された。
『Last Answer』には全編が実写で描かれる“ドラマモード”が追加され、実力派俳優陣たちがキャラクターに扮して謎多きストーリーを演出。島根県松江市がおもな舞台となっており、ドラマモードでは実写の風景がふんだんに使用されている。
作中には観光を行うシーンがたびたび登場するため、プレイすれば島根に詳しくなること間違いなし。さまざまな脚本や小説を手掛ける藤ダリオ氏が描く謎めいたストーリーを堪能しつつ、島根の名所巡りを楽しもう。
徳島県、香川県、愛媛県、高知県
四国巡礼体験ゲームお遍路さん~発心の道場(阿波国)編~
- ハード:ニンテンドーゲームキューブ
- 発売時期:2003年
四国を舞台にしたゲームが思い浮かばず、調べまくってたどり着いたタイトル。
専用のボタンコントローラで足踏みし、四国霊場88ヵ所を体験できるシミュレーションゲーム……のようなのだが、なにせ情報が少なすぎる。
4県にまたがっているため本稿では対象外にするところだし、『龍が如く 維新!』(高知県)もあるにはあるが『龍が如く』ばかりピックアップするのも考えもの……というわけで四国在住の皆さんのためにあえてピックアップした。
なお、本作は激レアタイトルなため、いま入手しようとするとその相場に仰天する。
長崎県
Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)
ハード:プレイステーション4
発売日:2020年7月17日
13世紀後半の日本の対馬を舞台にしたオープンワールドゲーム。モンゴル帝国の侵攻"元寇"がテーマとなっている。
主人公の境井仁を操作し、武士とは程遠い戦いかたを極めた冥人(くろうど)としてモンゴルの軍勢と戦う。
作風は純和風で、日本を代表する名映画監督黒澤明氏の作品を彷彿とさせるような演出も話題となった。
ゲーム中は対馬全土を馬に乗って移動可能。自然豊かな美しい対馬を巡り、エフェクトをつけて記念写真を撮ることもできる。
現在はオリジナル版に追加要素を搭載した『DIRECTOR'S CUT』が発売。プレイステーション5版の驚異のロード時間の短さに驚く。
鹿児島県
ROBOTICS;NOTES
- ハード:プレイステーション3/Xbox 360
- 発売日:2012年6月28日
『CHAOS;HEAD』と『STEINS;GATE』に続く科学アドベンチャーシリーズの第3弾として発売。『STEINS;GATE』の“世界線変動率1.048596”の世界における2019年が物語の舞台となっている。
主人公の八汐海翔は、“宇宙にいちばん近い島”とも言われる鹿児島県種子島にある中央種子島高校に通う男子生徒。海翔は瀬乃宮あき穂とともに学校にふたりしかいないロボ部に在籍しており、廃部の危機を乗り越えるために奮闘する。
序盤こそ若者たちの青春ジュブナイルが描かれるが、“君島レポート”という謎のドキュメントの存在によって、海翔は世界を揺るがす事件へと巻き込まれていく。
本作は宇宙航空研究開発機構JAXAの協力を受けており、作中にもJAXAが登場。登場するロボットやロケットに関するエピソードは非常にリアリティーのある内容になっており、作品の世界観の構築にひと役買っている。
現在は、オリジナル版にさまざまな要素を追加した『ELITE』がプレイステーション Vita、プレイステーション4、Nintendo Switchで発売中。さらに、2019年には続編である『ROBOTICS;NOTES DaSH』も発売されている。
沖縄県
風雨来記2
- ハード:プレイステーション2
- 発売日:2005年11月10日
ルポライターの主人公を操作して観光気分を味わう旅アドベンチャーゲームの第2作。前作では北海道が舞台だったが、本作では沖縄県全土に加え、石垣島や座間味島の観光が楽しめる。
本作では、ポイントを消費して行き先を選択する移動方法を採用。北海道よりも土地が狭いこともあり、有名な観光スポットだけでなく、知る人ぞ知るようなマル秘スポットも観光場所として登場している。
総スポット数は100ヵ所にも及び、今回もすべて実写で収録。場所ごとの逸話や歴史もバッチリ知ることができ、キャッチコピーにもなっている「みんなが、知らない、オキナワ」を存分に味わうことができる。
もちろん、シリーズの恒例となっているヒロインたちとの出会いや恋愛も収録。ヒロインたちと交流せず、黙々と取材を続けるような楽しみ方も可能だ。
龍が如く3
- ハード:プレイステーション3
- 発売日:2009年2月26日
ナンバリングタイトルとしては初のプレイステーション3用タイトル。前作での抗争からしばらくが経ち、桐生一馬と遥は沖縄の地で暮らしていたが、土地の買収騒動を機に、国家を巻き込む一大事件に巻き込まれていく。
プレイステーション3にハードを移したことにより、グラフィックはさらに高精細かつ高画質になった。
舞台となる沖縄はこれまでに登場した神室町や蒼天堀とは異なり、南国情緒漂うリゾート地。
リゾート地らしく釣りやゴルフなどのレジャーが楽しめるほか、新人キャバ嬢を育成できる“No.1キャバ嬢をつくろう!”といった新要素も登場。カラオケやダーツ、ビリヤードなどのミニゲームをキャバ嬢と楽しむこともでき、遊びの幅が格段にアップした。
また、本作は高精細化を果たしたプレイステーション4版が2019年に発売。同時に『4』と『5』もプレイステーション4版が登場しているため、ナンバリングタイトルはすべて現世代機で遊べるのもうれしいところだ。
この企画で筆者が調べたタイトルは以上。記事内で紹介した以外にもまだまだご当地ゲームは存在している。「この都道府県にはこんなご当地ゲームがあるよ」といったご意見があったら、ぜひファミ通.com公式ツイッターアカウントまでぜひリプライを!
ご意見が多く集まれば、第2弾があるかも?
[2023年5月4日1時30分修正]
一部タイトルと地名の結びつきに誤りがあったため、該当の文章を修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。