2023年4月25日、バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオが開発中のオンラインアクションRPG『ブループロトコル』について、公式番組“ブルプロ通信”#6.3が配信された。
おもな内容は3月31日~4月2日に実施されたネットワークテストの振り返り。また、バランス調整も焦点となった。
4月25日20時から「ブルプロ通信」#6.3を配信いたします。
先日開催したネットワークテストの振り返りと、バランス調整についてお伝えをさせていただきます。
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#ブルプロ #BlueProtocol
— BLUE PROTOCOL (@BLUEPROTOCOL_JP)
2023-04-18 18:04:46
ゲームバランス調整
今回の配信は「テスターからの意見を受けたうえで方向性を話しておきたい」という理由で実施された。開発側としては、ネットワークテストで試したかったことは概ね確認できたとのこと。
番組では最初にネットワークテストで得られたプレイヤーデータが公開。その後にテスト後の調整について発表された。
回復手段について
フィールド内でのHP自然回復が導入される。回復のためにキャンプに戻る必要があったため、思い切った行動を取りにくかったが、今後は多少はリスクを取って戦闘に挑めるようになる。
- 納刀&非戦闘状態でHPが徐々に回復していく
- 座ると回復スピード上昇
- キャンプや集落ではさらにアップ
- ピンクウリボやブラストアーチャーの回復スキル、回復薬など、何らかのリソースを使う回復手段は、戦闘中の緊急回復用として調整
- 道具屋で買える回復薬の価格を安く
- ミッション内では自然回復しない
全ネームドエネミーのHP減少、攻撃力上昇
ネームドモンスターは適正レベル、適性装備を設定して調整していたが、見つけたら戦いたくなるのが人のサガ。開発側の意図より早い段階で殴りかかるプレイヤーが多かったという。
結果、ダメージは通らないがやられもしないという状況に陥ってしまった。そこで、倒しやすくしつつも、戦闘に緊張感を持たせる方向に舵を切る。討伐されるのが早すぎると、たどり着く前に終わることもあるので、慎重に調整を行っていく。
追加調査ミッションにおける現物ドロップ率上昇
想定よりドロップ回数が少なったことを受けた調整。楽しさを感じる瞬間を増やす。
戦闘中の狙われやすさの修正、各クラスの能力調整
戦闘中に通りすがった人にヘイトが向く現象が発生したため、ヘイト設定の問題に修正を適用。
また序盤はイージスファイター、ツインストライカー、スペルキャスターは火力が低い印象を受けやすかったため、全体にアッパー調整が行われる。
イージスファイター
レベルが上がるとヘイトを稼ぎやすくなるが、序盤はそうはいかない。そこで、ふたつの狙われやすさ向上スキルに“挑発”効果を付与。ヘイトとは無関係に、強制的にターゲットを自分に向けられるようになる。
ツインストライカー
手数重視のアタッカーだが、DPSが低いと感じられた。弱点をカバーするため、多くのスキルのインターバルを短縮させ、威力も上昇。飛び込み攻撃スキル“フォールインパクト”の場合、12秒から6秒に。
HPが3割を切ると攻撃力が上がるアビリティがあったが、HP吸収能力を持つツインストライカーとかみ合っていない。HP7割以上で与ダメージアップという方向に調整される。
スペルキャスター
スキルを連発しにくく、威力も弱かったが、EPの消費量が全体的に低減。さらに威力もアップする。如実に効果が見えるのは、属性蓄積値と範囲がウリだったブリザード。
EP持続回復スキル“コンセントレート”と後ろキーを入れてくり出す通常攻撃(EP回復効果付き)を両方をつけていると、たいていのスキルは消費ゼロで撃ち放題。定期的に大暴れタイムが来るとのこと。ただし、ヘイトを稼ぎやすいので、イージスファイターのフォローが大事になる。
ブラストアーチャー
もともと完成度が高かったので、調整は軽微。一部スキルのインターバルが短縮され、回復スキルの効果がアップ。
ヘヴィスマッシャー
スキルを連発しやすいように一部スキルのインターバルを短縮。
エネミードロップ低確率素材のドロップ率上昇
たとえば“ゴブリンの牙”。“巨竜の爪痕”の自由探索ではゴブリンが出た瞬間にほかの人に倒されてしまい、なかなか入手できないことがあった。そういったストレスを緩和させる目的。
パーティーを組んで狩りを行うことで討伐数やドロップアイテムを共有でき、ソロでも一発攻撃すれば共闘したことになる。横殴りの概念がないため、アイテムの必要数などはパーティーで狩りを行う前提になっていた。パーティーが組みにくいこともあるので、フィールドはソロ前提のバランスに調整される。
必ず特定素材が入手できる固定採取ポイント設置
ネットワークテストではキノコがなかなか出なかったのである。討伐数はパーティーを組めばブーストできるが、採取はそれができない。そのフォローとして、確実に固定アイテムが出る採取ポイントを少数設置することに。
冒険者ランクによるLvキャップの撤廃
冒険者ランクを上げる=インセンティブを得られる=楽しいという意図だったが、ストレスにつながる点が見られたので撤廃することに。
冒険者ランクを上げる(Lvキャップを解放する)ためには試験を突破する必要がある。だが、ターゲットとなる敵を倒せなかった場合、ランクが低いので新しい装備のレシピが入手できず、キャラ強化ができなかったのだ。Lvキャップが撤廃されれば、とりあえずレベルを上げて対処できるようになる。
アドベンチャーボードの調整
テスターからの意見の多くは“アドベンチャーボード”に集中していたという。
テスターのみなさんは「わかるわかる」とヘドバンくらいの勢いで首を縦に振っているだろう。オンラインRPGでは大量のクエストを受けて同時進行したいものだが、ネットワークテストではそれができなかったのだ。
アドベンチャーボードとは、一連のクエストをまとめて管理するシステム。ひとつひとつ順番に達成していく必要があったのでとにかく時間がかかったが、今後は複数同時に進行できるようになる。
装備を作るためのボードでは、コンプリートすると素材が揃って制作可能に。また、要求される数が低減して報酬は上方修正される。
同時並行できるお題の数はサーバーの負荷にも関係するので無制限にするわけにはいかないが、今後はネットワークテスト時よりも増えるそうだ。
ゲームの進行に関する装備などは手に入りやすくなるが、やり込み要素に関するものはそれなりの難度になるとのこと。
このほかにも検証を進めているポイントはあるそうだ。たとえば、マウントに乗りながらの採取。サービスインに間に合わせるのは難しく、アップデートでの実装を目指すらしい。
“ブルプロ通信#7”は2023年5下旬に配信予定
次回の“ブルプロ通信#7”は2023年5下旬に配信予定。今回の#6.3のように小数点が入っているときは報告類がメインだが、小数点がないときは大きな発表があるのが慣例だ。
『PROJECT SKY BLUE』エグゼクティブプロデューサー・下岡氏によると、「(次回が6.4じゃなくて)7だったら、お待ちいただている情報をお伝えできるかと思います」とのこと。お楽しみに!
データ関連
ネットワークテストでプレイヤーから収集できたデータが公開された。
テスト開始初日はアクセスが集中したため、ロードが終わらない、一部サーバーでメンテナンス実施、104等のエラーなどのトラブルがあったが、全体的にはサーバーは安定していた。
パーティー関連の機能や運営ツールで一部不具合が確認されたものの、すでに回収作業に入っているとのこと。
ネットワークテストのプレイヤー統計
作成されたキャラクター中、およそ75%が女性キャラクター。オンラインゲームあるあるである。男性は高身長&がっしり目の体型が多く、女性は小柄な体型が人気。
そして、胸囲は大きい方が人気。ですよね。
クラス分布
Lv1、10、20のクラス分布を見ると、全体的にバランスよく分布しているイメージ。高レベルになるとイージスファイターが増加傾向にあるようだ。
Lv20(ネットワークテスト時のLvキャップ)に到達したのは全テスターの6.2%。クラスチェンジをしやすいゲームであり、限られた期間でいろいろ試したい人も多かったはず。人気暮らすデータというわけではない点にはご留意いただきたい。
エンドコンテンツなど
ネットワークテストのエンドコンテンツ“始まりの塔”と“ラッシュバトル二段”への挑戦者は、それぞれ全プレイヤーの4.6%と3.7%。挑戦者は概ねクリアーしている模様。
クラフトされたバトルイマジンについても公開された。超レアの“ネコ”を作った人は全体の0.08。すごい。開発側も作られるとは思っていなかったらしい。
BLUE PROTOCOL公式配信『ブルプロ通信#『6.3
BLUE PROTOCOL公式配信『ブルプロ通信』#6.3
『BLUE PROTOCOL』は、完全新作オリジナルタイトルとしてUnreal Engine 4にて開発中のオンラインアクションRPG。武器やクラススキルを駆使して戦う戦闘が特徴。オンラインゲームの特性を活かしたマルチプレイアクションや、アニメのようなグラフィック表現なども魅力の1作となっている。
※画像は配信画面をキャプチャーしたものです。