1998年(平成10年)4月16日は、プレイステーション用ソフト『テイルコンチェルト』が発売された日。本日で発売25周年という大きな区切りを迎えた。
『テイルコンチェルト』は、バンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたアクションゲーム。サイバーコネクトツ―が手掛けた初めての作品でもある本作は、"リトルテイルブロンクス"のシリーズの第1作でもある。“リトルテイルブロンクス”は、『テイルコンチェルト』や、その10年後に開発した『Solatorobo それからCODAへ』と世界観を共有するケモノ世界のこと。2023年5月11日(木)にシリーズの最新作である『戦場のフーガ2』の発売が控えている。
『テイルコンチェルト』はイヌヒトやネコヒトと呼ばれる民族が暮らす雲の上に浮かぶ島々を舞台に、犬のおまわりさんである主人公のワッフルが仲間たちと冒険をくり広げる。登場するキャラクターはみな個性豊かで、敵といえども憎めないかわいらしさがある。とくにワッフルの幼なじみで、結晶石を狙う黒ネコ団とアリシアとの戦闘では、メカに乗り込んだアリシアが拡声器で「ワッフルのバカヤローー」と叫ぶ音波で攻撃してきたときは、ボス戦といえどもニヤニヤが止まらなかった。
『テイルコンチェルト』25周年にあたって、サイバーコネクトツ―の松山洋氏と新里裕人氏からメッセージをいただいたので紹介しよう。松山氏は、当時背景アーティストを、新里氏はディレクターを担当していた。
松山洋氏メッセージ
1996年開発当時の私はイチ開発者で背景アーティストとして、新里先輩が陣頭指揮を取る『テイルコンチェルト』の開発に従事していました。
若干25歳で友人といっしょに作った会社サイバーコネクトでただがむしゃらに働く若造の執念にも似た情熱はわかりやすく暴走し、24時間365日会社に泊まりこんで働くという暴挙が新しい戦士を生み出していた時代です。
あれから25年、新里先輩、これからもよろしくお願いします。
新里裕人氏メッセージ
『テイルコンチェルト』は弊社初の開発タイトルです。
魅力的な世界観やキャラクター、ワクワクする冒険ストーリーとゲーム性の融合など、思えば我々がいままで目指してきたモノづくりの原点がすべて入っていたような気がします。
25周年を迎えるにあたって、改めてあの当時の熱意をよみがえらせ、これからのゲーム開発に継承していきたいと思います。
応援いただいた皆さま、これからもよろしくお願いします!
以上がいただいたメッセージとなる。
『テイルコンチェルト』発売25周年を記念したグッズの販売や、ファンアートやメッセージを募集する企画などが進行中とのこと。興味がある方はぜひチェックしてもらいたい。