スマートフォン向けリズム＆アドベンチャーゲーム『バンドリ！ ガールズバンドパーティ！』（以下、『ガルパ』）が2023年3月16日で6周年を迎えた。それを記念してゲーム内で進学したメンバーを演じた3人のキャストへのインタビューを実施！ 第3弾は松原花音を演じる豊田萌絵さん。キャラクターを演じるときに心掛けていることや卒業式イベントの感想などを撮り下ろし写真とともにお届け!!
豊田萌絵（とよたもえ）
3月15日生まれ。 茨城県出身。『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』（牛久みさお役）、『アズールレーン』（オブザーバー役）、『シャドウバース』（夜那月シオリ役）、『響け ! ユーフォニアム』（川島緑輝役）など。
花音を通して成長を感じられるよろこび
――花音を演じることが決まったときはどのような気持ちでしたか？
豊田各バンドのメンバーを見たときに、ハロー、ハッピーワールド！の中でとくにかわいいと思った子が花音でした。そんな花音を演じられるのがとてもうれしかったです。
――花音を演じる難しさはありましたか？
豊田花音は、人見知りや引っ込み思案な性格で、私とは反対の性格をしています。なので、ふだんの自分とは違ったキャラクターを演じられるという楽しさやワクワク感がありました。
――6年間花音を演じていますが、いまも演じる楽しさはそのままなのでしょうか？
豊田そうですね。 むしろ少しずつ成長してきて自分の意見が言えるようになったり、他バンドのメンバーともどんどんしゃべれるようになっていったりと、リアルな成長を感じられて花音を演じるのがもっと楽しくなりました。
――たしかに人見知りだった花音は、とくに成長を感じられますよね。
豊田ハロー、ハッピーワールド！やほかバンドのメンバーと出会い、いろいろな経験を積んだことで、引っ込み思案で自分に自信を持てなかった子が、いまではほかの人に自分の意見を言えるようになっているのはすごいと思います。
――演じることでそういった点が強く感じられますか？
豊田はい。いまの花音は活き活きとしていて、本当に人生が変わったと感じます。親心のような気持ちでうれしいです。
――そんな花音を演じるにあたって心掛けていることはありますか？
豊田最初のころは、人見知りな性格だったので、声を震わせたり、わかりやすくおびえたりするように意識していました。最近のストーリーでは、花音が成長していることもあり、おびえるような演技はせず、花音らしさを残しつつ、堂々とした演技をするように心掛けています。
――『ガルパ』といえば、メンバーどうしの掛け合いも魅力のひとつですよね。
豊田基本的にボイスの収録はひとりで行うので、最初のころは掛け合いをイメージしての演技は難しかったです。でももう何年もやっているせいか、ハロー、ハッピーワールド！に関しては、 メンバーのセリフが声付きで脳内再生されるため、それをイメージしながら掛け合いの演技をしています。
――何年間も演じ続けてきたからこその技ですね。掛け合いを見ているといつもと違う花音が見られるのも個人的には大好きです。
豊田千聖ちゃんとの掛け合いのときは、いつもの花音と違った印象がありますね。
――と言いますと？
豊田千聖ちゃんが相手だと、ありのままの状態で接することができるというか、ハロー、ハッピーワールド！のメンバーとは違った立場の友人だと思います。バンドメンバーとはつねにいっしょにいるからこそ話せないことも、千聖ちゃんになら話せるみたいな。
――たしかに花音にとって千聖は、ある種特別な存在ですよね。
豊田花音を支えてくれているのは、千聖ちゃんだなっていうのを掛け合いの演技をする度に思いますね。
――ふたりの関係性に意識しつつ、ストーリーを見返すとより楽しめそうです。ふだんから『ガルパ』をプレイしているとのことですが、豊田さんが好きなメンバーは誰ですか？
豊田昔から日菜ちゃんですね。
――どういったところが好きなのでしょうか？
豊田まずは声ですね。小澤亜李（日菜役）ちゃんの声が大好きで！ あと天才肌な子が飄々としつつ、いろいろなことをこなすタイプのキャラクターが好きというのも理由のひとつです。
――好きな楽曲やストーリーも教えてください。
豊田やっぱり “わちゃ・もちゃ・ぺったん行進曲”です。こころと花音のデュエットソングで、AメロとBメロの両方を初めて歌った楽曲なので印象的というか思い出深いです。ストーリーは、ハロー、ハッピーワールド！のバンドストーリー“にこにこねくと！”ですね。“ハピネール王国”のお姫様“二コリーナ”と花音のひとりふた役がすごく印象に残っています。
――二コリーナと花音がうりふたつでちょっと衝撃を受けました（笑）。ひとりふた役の演技はどうでしたか？
豊田音響監督から「二コリーナは初期のおどおどした花音をイメージしてください」とアドバイスをいただいたので“成長した花音と成長する前の花音”という演じ分けを行いました。
――どういった気持ちでひとりふた役を演じたのでしょうか？
豊田花音が昔の自分に対して「私はここまで成長したよ！」っていうのを伝えるような気持ちでした。またいまと昔の対比を声で表現できたらおもしろいと思いつつ、収録しました。
――二コリーナとの掛け合いは、成長した花音を魅せる集大成のような物語だった気がします。
豊田あとペンギンが出てくるイベントストーリー “リトルスマイルステップ！”もすごく好きです。逃げ出したペンギンを水族館に届けるという物語なのですが、その道中で花音とペンギンが皆とはぐれてしまい、迷子になっちゃうんです。迷子になって寂しい思いをしているペンギンと自分を重ねつつも、 ペンギンのために花音が奮闘する姿がグッときました。
――なるほど。少しずつ成長していく花音を見て、豊田さんご自身が学ぶことなどはありますか？
豊田視野が広くていろいろなことに気づける点がすごいと思います。おどおどしていたときからそういう印象はあったのですが、成長したことでより一層、まわりを見てフォローできるようになっていて尊敬しちゃいます。
――ハロー、ハッピーワールド！のメンバーといっしょにいるおかげですかね。
豊田そうですね。ぶっ飛んだメンバーとそれをまとめる美咲がいて、そんな美咲を影ながら支えてきたおかげだと思います。
――ちなみに花音を演じることが決まった際に、学年が上がっていくことは事前に聞いていたのでしょうか？
豊田聞いていました。でも演じるキャラクターの学年が上がっていくという経験があまりなかったので、そういう点でも演じる楽しさがありました。また我が子のように「高校卒業後どうするのだろう？」と、以前から心配していました（笑）。
――超大型アップデートの直前にあるイベントでは、花音を含めた3年生組の卒業イベントがありますよね。卒業のイベントストーリーを見たときの印象を教えてください。
豊田高校生活の思い出や在校生のメンバーからの感謝の言葉など、リアルな卒業式っぽさがあってしんみりするけどとてもいい物語です。「明日から制服着ないんだね」、「また登校しちゃいそう」といった、かつて自分が卒業式で友人と交わしたような等身大の高校生らしいセリフも印象的でした。
――卒業を経験した人であればだれでも親近感が湧く内容なのですね。超大型アップデートで追加されるシーズン3では、進学に関する物語が展開されますが、そちらの印象はどうでしたか？
豊田千聖ちゃんとのルームシェアにビックリしつつも、すごくうれしくなりました。
――アップデート前からSNSでも話題になっていましたよね。ふたりの距離感は変わるのでしょうか？
豊田これまで通りです。でもいっしょに住む部屋を探すために不動産屋に行ったり、ふたりで晩ご飯を考えたりと、同居人らしい言動が増えて、ふたりの仲むつまじい姿が見られます。
――花音と千聖のカップリングが好きな人は必見ですね。大学生になることで演技の方向性が変わることは？
豊田いい意味でこれまでと変わらない気がします。大学校内で迷子になるなど、花音らしさもそのままです。あと私服姿で登場する機会が増えるので、高校生のときと違って見た目の変化が増えてより楽しめると思います。
――最後に、バンドリーマーへのメッセージをお願いします。
豊田バンドリーマーの皆さんがたくさん遊び、応援してくださっているおかげで無事6周年を迎えられました。花音がきっかけで私のファンになったという人とも多く出会えました。『ガルパ』はそういったきっかけを作ってくれた私にとっても大切な作品です。また、進学することによって花音の新しい一面が見られますので、そこも楽しみにしつつ、いっしょに花音の成長を見守ってもらえたらなと思います。
