スマートフォン向けリズム＆アドベンチャーゲーム『バンドリ！ ガールズバンドパーティ！』（以下、『ガルパ』）が2023年3月16日で6周年を迎えた。それを記念してゲーム内で進学したメンバーを演じた3人のキャストへのインタビューを実施！ 第2弾は今井リサを演じる中島由貴さん。キャラクターを演じるときに心掛けていることや卒業式イベントの感想などを撮り下ろし写真とともにお届け!!
中島由貴（なかしまゆき）
9月12日生まれ。和歌山県出身。 おもな出演作に『アイドルマスター シンデレラガールズ』（乙倉悠貴役）、『プリマドール』（箒星役）、『遊☆戯☆王VRAINS』（財前葵役／ブルーメイデン役）など。
リサを演じるからこそ、友希那への想いは人一倍強くなる
――最初に抱いたリサへの印象を教えてください。
中島見た目がものすごくギャルなので、ちょっとヤンチャするのかな？ と思っていたのですが、 かわいい洋服が好きだったり、 ネイルが好きだったり、すごく面倒見がよかったりと、見た目とのギャップを強く感じました。
――そんなリサを演じるにあたって意識していることは何でしょうか？
中島弱い部分は出来るだけ見せずに明るく振る舞うことを心がけています。でも紗夜や友希那など、相談が出来る相手には弱さを見せることもあるので相手との関係性も意識しています。
――中島さんも明るいイメージがあるのですが、リサとご自身が似ていると感じる点はありますか？
中島リサは人との距離感が近くて交流関係が広い子ですが、 私自身は人見知りです。 ほかのキャラクターとの掛け合いを行う際は、私の中にある人見知りの性格を感じさせないようにつねに注意しています。
――人見知りなのですか、意外です。距離感が近いリサがとくに意識するメンバーって誰なのでしょうか？
中島やはり幼なじみの友希那だと思います。友希那に対しては「見守りたい、守って上げたい、100％友希那の味方です！」という強い想いがあって、演じるたびに「リサは本当に友希那を大切にしているな」って思います。
――中島さんご自身も友希那に特別な感情を抱くことはありますか？
中島そうですね。『ガルパ』でリサを演じたり、 リサとしてリアルバンドで活動したりする場面が多いので、 友希那に入れ込むようにしています。そのせいか台本を読んでいて「友希那……それは違うよ！」ってリサ目線の気持ちを抱くことが増えました。
――リサと一体化しつつありますね（笑）。
中島ライブでアイコンタクトを取るときも相羽さん（友希那役）の目を見るだけじゃなくて、「リサならこういう気持ちで目を合わせるよね」という意識を持つようにしています。
――ライブでも意識しているのですね。ライブといえば、最初にリアルバンドの話を聞いたときはどのような印象を抱きましたか？
中島中学、高校と部活でベースを触っていて、人前で演奏する経験はあったのですが、 チケットを買ってくれたお客さんの前で演奏するという経験はなかったので、「どれくらい練習しなきゃいけないのだろう。 皆に追いつけるかな……」という不安がありました。
――その不安は練習で少しずつ解消していったのでしょうか？
中島そうですね。 毎週必ずバンド練習があってRoseliaのメンバーで音を合わせたり、 演出の相談をしたりしつつ、なじんでいきました。練習以外でも小まめに連絡を取り合ってさまざまな相談をすることもあります。Roseliaのことを考えている時間はかなり長めかなと。
――ステージに立つときは緊張感するのでしょうか？
中島ひとりで立つ訳ではなく、Roseliaのメンバー全員で立つので、それが心強いですし、「いままで練習してきたものを発揮します。さぁ見てください！」という想いが強いです。
――ゲームでもリアルバンドでもリサを演じていますが、長く演じていて印象が変わった部分や、新たに発見した魅力などはありますか？
中島いまも昔もリサへの印象は変わらないのですが、演じていて驚いたのは好きなものです。見た目が派手なのでてっきり洋食が好きなのかなと思っていたのですが、筑前煮が好きで「リサ、渋いなぁ！」って思わず驚いちゃいました（笑）。
――ホントに見た目と中身のギャップがたまらない子ですよね。そんなリサを演じていて中島さんご自身がリサから学んだことは何でしょうか？
中島誰にでも分け隔てなく接するところですね。距離の詰めかたがすごく積極的で、その交流術は私も見習わなきゃなって思います。たまに「そんな距離の詰めかたするの!?」って驚かされることもあります（笑）。
――社会に出ても絶対に役立つ能力だと思います。社会といえば、イベントストーリーでリサは卒業式を経験しましたよね。
中島卒業式イベントは、卒業への悲しみ、在校生や高校への感謝の気持ち、 卒業式を迎えられた喜びと、さまざまな想いが混ざり合ったストーリーでとても感慨深かったです。
――リサの“仰げば尊し”もよかったです。
中島あのシーンのために、必死に練習したのものかなり印象的です。じつは収録の段階では、アカペラで歌ったバージョンと、楽曲を聴きながら歌ったふたつのバージョンがあって、どちらがゲームに実装されるのかというドキドキもありました（笑）。
――リサの歌も意識しながら改めて卒業式イベントを見てみようと思います！ 卒業生の言葉のシーンでは、どのような気持ちでしたか？
中島私は一歩引いてリサを見守る親のような気持ちになりました。「大学生になる不安もあるだろうけど、がんばっていこうね」という言葉を心の中でリサに送りました。
――なるほど。その後（シーズン3）のリサを演じてみてどうでしたか？
中島友希那への想いがさらに倍増しているなって思いました（笑）。 結成当時は友希那を思う気持ちが強かったのですが、それがだんだんRoselia全体へと変わっていき、卒業前はRoseliaとの思い出を大切にしたいという感じで、 友希那への依存度が薄れていきました。でも大学に進学したら「また友希那の心配をしているよ……」というシーンがいっぱい出てくるので、楽しみにしていてください。リサの過保護っぷりが全開です！
――リサと友希那のやり取りに注目ですね。高校生時代のリサが関わったストーリーでとくに印象に残っているものを教えてください。
中島幽霊の話に怯えるリサを心配したRoseliaのメンバーたちが、リサの家にお泊まりするイベントストーリー“テリブル・ホラー・ナイト”が印象的です。私は怖いのが平気なので、 物音や窓に映った自分に驚いて怖がるリサの姿が新鮮でとても驚きました。
――あことのやり取りもよかったですよね。
中島怖がるリサのためにがんばるあこの勇敢さも素敵でした。おもしろかっただけではなく、あこの成長を感じられたのもうれしかったです。
――ほかに好きなストーリーはありますか？
中島“ノーブル・ローズ”ですね。“花々を連れて”、“晦冥の導き手”、“歌、至りて”という3部作構成で、劇場版にも盛り込まれているストーリーです。Roseliaが大きな壁を乗り越え、バンドとして成長を遂げる物語は、演じる側としても、ひとりのユーザーとしても、とくに思い出に残っています。
――Roseliaを語る上では外せない物語ですよね。中島さんが個人的に好きなキャラクターって誰なのでしょうか？
中島私は自分が担当したキャラクターがいちばん好きなタイプの人間なので、やっぱり……リサですかね。リサに関しては、愛を持って何でもツッコミを入れたくなる、それほどかわいい子だと思います。
――リサ愛が強い！ 友希那以外でリサとのやり取りが好きなキャラクターっていますか？
中島個人的に紗夜との関係が好きです。いっしょにクッキーを作る距離感も好きですし、紗夜には日菜、リサには友希那という互いに守りたい存在がいて共感できる点もいいと思います。
――楽曲はどうでしょうか？
中島 “競宴Red×Violet”ですね。AfterglowとRoseliaのコラボ楽曲で、曲調やフレーズがカッコイイし、ボーカルがぶつかりあっている感じが伝わってくるのも大好きです。2022年にやったベルーナドームの公演で初めて演奏したときの感動も相まってすごくお気に入りです。
――私も力強い曲調が大好きです！ その楽曲を『ガルパ』で演奏することは？
中島あります！ “競宴Red×Violet”のシンプルかつストレートな譜面が大好きで、難易度“EXPERT”でたまに演奏しています。
――ありがとうございます！ では最後にバンドリーマーへのメッセージをお願いします。
中島シーズン3でもRoseliaは、さまざまなキャラクターたちと物語をくり広げます。世界観が広がったことによる新たな交流にも注目してください。そしてプロになったRoseliaに今後どういった試練が立ち塞がるのか、今後のバンドストーリーで見ることができますので、そちらも楽しみにしてください。あとライブにもぜひ来てください！
