2023年夏にスマートフォン、PC向けにリリース予定の新作オープンワールドサバイバルゲーム『UNDAWN』。

 本作で楽しめるのは“ガチなサバイバル”だ。崩壊した世界を生き抜くため、水や食料を調達し、活動の拠点となるシェルターを制作する。ゾンビとの戦いを生き抜くために必要な武器までも、みずからの力で作り上げるのだ。

 今回は、2023年4月6日より行われるクローズドβテストに先んじて、一足先にPC版でプレイをしてきたので、その体験を紹介する。

 クローズドβテストの募集は2023年3月31日まで行われているので、気になった方は下記より応募してほしい。

『UNDAWN(アンドーン)』クローズドβテストの応募はこちら

 また、週刊ファミ通2023年4月13日号(No.1791/2023年3月30日発売)では、生存に必要なサバイバルスキルや建設要素、生活の基盤となるシェルターなどの情報を紹介している。こちらも併せてチェック!

すべてが終わった世界ですべてを取り戻すサバイバルへ

 ゲームの舞台は、ウイルスの大流行によって人類の大部分が命を落とし、ゾンビとなった終末世界。プレイヤーの目的は、まだ生きているかもしれない身内を捜して世界を探索すること。群がるゾンビを撃退しながら、ときには狩りや釣りで食料を得ながら、サバイバル生活を送ることになる。

『UNDAWN(アンドーン)』先行レビュー。体調を崩すと死亡。衣食住は自給自足。戦うために銃まで自作。ハラハラを最大限に味わえるオープンワールド限界サバイバル
『UNDAWN(アンドーン)』先行レビュー。体調を崩すと死亡。衣食住は自給自足。戦うために銃まで自作。ハラハラを最大限に味わえるオープンワールド限界サバイバル
『UNDAWN(アンドーン)』先行レビュー。体調を崩すと死亡。衣食住は自給自足。戦うために銃まで自作。ハラハラを最大限に味わえるオープンワールド限界サバイバル

 本作におけるサバイバルとは、活動の源となる水と食料を自身で調達するといった基本的な要素だけではない。プレイヤーの身体に不調が生じた際はその場で排便が必要になったり、体調によって行動が制限されたりする。

 現実ではあまり気にしない要素も、この崩壊した世界では足枷になりえる。現実ではありえない緊張感を体験できるのだ。

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美男美女も、へんてこな顔も作れるキャラクタークリエイト

 本作を語るうえで、ゲーム開始前のキャラクタークリエイトは欠かせない魅力のひとつだ。

 髪型や身長を選べるだけでなく、体型、顔の形、肌の色を設定でき、さらに猫耳やピアス、眼帯、メガネなどのアクセサリーを付けることも可能だ。顔パーツだけでも、眉や瞳の色、口角まで細かくカスタマイズできる。

 と、ざっと説明したものの、ぶっちゃけ筆者はキャラクタークリエイトが大の苦手。……そんな筆者でも安心! デフォルトでプリセットが用意されているほか、ほかのユーザーが投稿したデータをそのまま反映できる嬉しい要素も搭載されている。

 今回はプリセットでいちばん好みだった顔を選択して、いざクリエイト開始!

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 まずは顔の成型をしていくのだが、筆者はひねくれているのでイケメンキャラクターでプレイすると感情移入できない。さらに、ちょっと変な顔を作る逆張り好き。目の位置を寄せながら垂れ目にして、たらこ唇で情けなさを表現。

『UNDAWN(アンドーン)』先行レビュー。体調を崩すと死亡。衣食住は自給自足。戦うために銃まで自作。ハラハラを最大限に味わえるオープンワールド限界サバイバル
髪や眉の色も細かく調整可能。

 髪の色や眉など各項目を設定していくなかで、ひときわ驚いたのが鼻横の骨(上顎骨と言うらしい)の高さを調整できること。ふだん人の顔を見る際にはあまり気にする部位ではないが、これが意外と印象が変わってくるのだ。

 高くすると英国紳士みたくなったり、鼻のふくらみに高さを合わせると塩顔になったり。ひとつの項目でここまで印象が変わるのかと衝撃を受けた。

『UNDAWN(アンドーン)』先行レビュー。体調を崩すと死亡。衣食住は自給自足。戦うために銃まで自作。ハラハラを最大限に味わえるオープンワールド限界サバイバル
とはいいつつも、イケメンではプレイできない(したくない)ので、上顎骨を低くしてなよなよしい感じに。

 上顎骨の意外な発見でキャラクタークリエイトに没頭してしまったが、世界が崩壊してそれどころではないはずなので、ここいらでキャラクターを完成させにいく。

 つぎの項目はアクセサリー。これまたサバイバルさせる気あるか? と思うくらいに種類が豊富。上は帽子から、下は靴まで。メガネやイヤリングといった装飾品や、なんとゲームを進めるとパジャマまで設定できるらしい! 本当にサバイバルさせる気あるのか……。

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デフォルトで数種類揃ってるのはうれしいところ。
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 ざっとアクセサリーを眺めていたところ、なんだか古のオタクが巻いているようなバンダナを発見。昔からなろう系小説が好きな筆者は、「“オタクが終末世界で無双してしまった件”、アリだな」と、想像を膨らませてこちらを選択。

 ちなみに女性キャラクターであればチークやリップなど、化粧も施せられるため、男性キャラクターで始めてしまった筆者的にはちょっと後悔。

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加えて終末世界らしく、ありものでどうにかがんばっている様子を再現すべく、頭に謎のツルを付けてみた。

体調が物凄く大切! リアルすぎる限界サバイバル生活

 ここまでのゲームプレイ(キャラクタークリエイト)でおよそ1時間。もはやゲーム内時間的には世界が滅亡しているのではと思ったりもするが、さっそくゲームを始めていく。

 本作の舞台となる“ウエスト大陸”には、平原や森林などさまざまな自然豊かな環境が広がっている。安全なエリアは少ない。

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 ゾンビ以外にも熊や狼などの野生動物が日中から襲ってくるほか、酸性雨や砂嵐といった自然災害にも注意が必要。つねに死と隣り合わせの環境だ。

 まあなんとも生きにくい世界だが、そんな世界だからこそ文明の崩壊した都市は、なぜだか神秘的で美しい光景に見えてくる。

 お気に入りのスポットを発見するたびに新鮮な気持ちになることも、オープンワールドならではの魅力と言えるだろう。

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ギャングや犯罪者たちも、生き残るため手段を選ばずに戦いをくり広げている。
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酸性雨は健康指数を低下させてしまう。体力が継続的に低下してしまうが、屋内に避難すれば回避できる。
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酸性雨や嵐の劣悪な環境とは裏腹に、雪の積もる寒い場所ではオーロラを見ることもできる。

 そんな劣悪な環境のなか身内を捜して探索するわけだが、外敵の恐怖以外にも注意しなければならないのが“体調”。ゾンビから受けた傷から侵食してくるウイルスや食料不足もなども相まって、健康状態に異常をきたしやすくなっている。

 この世界での過酷なサバイバル下においては、衣食住に加えて自身の体調を管理して健康状態を維持しなければならない。プレイヤーに課せられる条件がなんとも大きいのだ。

『UNDAWN(アンドーン)』先行レビュー。体調を崩すと死亡。衣食住は自給自足。戦うために銃まで自作。ハラハラを最大限に味わえるオープンワールド限界サバイバル
健康指数が低下すると、同時にHPも低下。画面全体が緑色のウイルスに侵食されたような演出で覆われる。

 プレイヤーの状態は身体、メンタル、衛生、代謝といった4つのステータスで表される。それぞれの意味は以下の通り。

  • 身体:肉体へのダメージや体型の変化を表す。良好な食事や適度なトレーニングで体型を維持しよう。
  • メンタル:主人公の精神状態。十分な睡眠や気分転換を行うことで回復する。睡眠が疎かだと幻覚症状に陥ることも。
  • 衛生:体に付いた汚れや体臭に関する項目。強烈な体臭を放つとモンスターに嗅ぎつけられやすくなってしまう。入浴や衣服の選択で改善できる。
  • 代謝:膀胱と胃腸の状態を管理するステータス。水分などが不足するとスタミナの消費量が増加してしまう。
『UNDAWN(アンドーン)』先行レビュー。体調を崩すと死亡。衣食住は自給自足。戦うために銃まで自作。ハラハラを最大限に味わえるオープンワールド限界サバイバル

 ぶっちゃけ、サバイバル活動では上記を疎かにしがち。そんなことより探索がしたい! と世界をのらりくらい回っていたところ、いつしかゾンビが異様に寄ってくるように。

 要らぬ人気を得たのかとも思ったらが、何やらステータス表示上にマークが付いていた。調べてみたところ、原因は体臭! お風呂に入らずにいると体臭が酷くなり、その匂いを嗅ぎつけてゾンビやモンスターが寄ってきていた。

 まあ、逃げればよいのでは? と思ったが、トレーニングをサボって肥満体型になっていたため、移動速度が低下してまともに走れない……。

 現実と同じで、ゲーム内でも怠惰な生活をしていたらあらぬ形で帰ってくるようだ。

『UNDAWN(アンドーン)』先行レビュー。体調を崩すと死亡。衣食住は自給自足。戦うために銃まで自作。ハラハラを最大限に味わえるオープンワールド限界サバイバル
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 逆にこういったリアリティのある細かい要素がステータスに反映されるのも、本作のおもしろい要素のひとつ。

 このほかに、サバイバルといってもさまざまな要素がある。木の実の採取や獣の狩猟、魚釣りで食料を入手したり、それらを組み合わせて調理したり。もちろん衛生管理のために洗濯やお風呂、トレーニングでの肥満改善も。その各要素を簡単に紹介していこう。

狩猟

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狩猟はおもに銃やナイフ、狩りの弓を用いて行う。熊や狼、鹿、兎を倒すと剝ぎ取りが可能になり、肉や皮を入手できる。

釣り

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釣り竿さえ持っていれば、川や海といった水辺でどこでも釣りを行える。釣りのアクションは、魚が食いついたらボタンを1回押すだけの簡単操作。

採取

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採取できる実のなる木は、農園近くや林の中心に生えている。近づいて“採取”アクションを行うだけで簡単に入手できる。

料理

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料理は魚、肉、木の実などの食材を“BBQグリル”という調理器具を用いて作る。肉や魚は単品でも調理して食べられるが、野菜を入れることでカロリーが低くくなり、回復効果も高まる。できる限り組み合わせて調理したいところ。

衛生

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風呂や洗濯機を使って体、身につける衣服を洗う、まるでほのぼのシミュレーションゲームのような一面も。
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野外で洗濯や洗顔を行う際は川でパンイチダイブ!

男性にしか分からないアレが.....!?

 ちなみに筆者がいちばん驚いたのが、野外で排尿するとしっかり排泄物がガッツリを映し出されること。男性しか分からない排尿後の振る仕草も入っていて……なんか親近感。そこまでこだわらなくてもよくないかと少し困惑しながらも、こういった細かな再現がリアルでイイ!

『UNDAWN(アンドーン)』先行レビュー。体調を崩すと死亡。衣食住は自給自足。戦うために銃まで自作。ハラハラを最大限に味わえるオープンワールド限界サバイバル
“ブツ”は写っていないのでご安心を。

自分だけの空間をクラフト&ハウジング

 ある程度ストーリーを進めると、“農園”を開放可能。そこで活動の拠点となる“シェルター”を建設できるようになる。こんな崩壊した世界でマイホームを持てるなんて夢みたいな話……あるんだ。

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テンプレートは家具の有無を選択でき、外装だけでいい人は資材を節約できる。細かいところまで親切でありがたい。
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一定まで農園レベルを上げることで“菜園”が開放され、白菜やパイナップルなどの野菜や果物を栽培できるようにもなる。水や養分となる肥料をほどよく与えると収穫量が増加。農作業部分でもリアリティ溢れる仕様になっていたり。

貧困の世界では銃も自作。対ゾンビに特化した破壊的威力を誇る武器も

 さて、ゾンビには銃で立ち向かおう……っと行きたいところだが、この世界では銃は貴重な品。ほとんどの銃は自分でいちから素材を集めて作成することになる。

 銃などの武器は、農園解放後に解放される“装備製造台”で作成可能。武器を作成する際に必要なレシピは、レベルを上げて入手できるほか、任務をクリアーして得られるポイントで解放するものもある。

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銃の作成には熊や動物から剥ぎ取った毛皮に加え、ネジなどの機械的な素材が必要となる。
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 銃を作っていざ戦闘! 順当に正面からゾンビと打ち合うのもいいが、ここは崩壊した世界でのサバイバル。そして敵はコンピューター。いかにゲームシステムを活用して楽して勝つかが、この世界を制するカギといっても過言ではない。

 穴場を探ってさっそく注目したのがコンテナ。ゾンビの動きを見る感じ、建物や障害物を超える知能がなさそう。オブジェクトの上に登って高低差を利用して射撃をするのがかなり有利だった。ゾンビからしたら登れない場所から攻撃してくるのでズル以外の何物でもないかもしれないが、あるものはすべて活かして戦う。それがサバイバルだ!

『UNDAWN(アンドーン)』先行レビュー。体調を崩すと死亡。衣食住は自給自足。戦うために銃まで自作。ハラハラを最大限に味わえるオープンワールド限界サバイバル
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 とはいえ、弾数にも限りがあるのでオブジェクトの上に乗る戦法は多様できない。銃のほかにナイフも使用可能だが、近接戦闘は攻撃してはダメージを受けてのくり返しになるため、生存率が低め。

 どうにか安定して倒したいと考えること3分。ゾンビの行動が気になった筆者は、オブジェクトなどをうまく使ってゾンビがどんな行動をしているのか観察することに。すると、通常のゾンビは動きがとろい分、前方への当たり判定は多少大きいことがわかった。

 そこで筆者は思い付いてしまった。ヒット&アウェイでの要領で、大回りしながらゾンビに突っ込んで、ナイフで斬り付けながら通り過ぎる。言わば“かまいたち”のような動きをすれば、ダメージを受けずに倒せるのでは? と。

 思いついたらすぐ実践!

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スッ。
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サッ。

 アタリだ。これいけるやつだ。

 名付けるとすればこの“通り魔かまいたち戦法”(渋滞してる)。これなら通常のゾンビを難なく倒すことができ、気づけば内心キャッキャウフフで辺りのゾンビを狩りつくしていた。好奇心って恐ろしい。

任せっきりで倒せる? スキルを使ってゾンビホイホイを作ろう

 本作には銃での射撃のほか、特殊な効果を発動する“スキル”も存在する。さまざまな種類の投擲武器やアクションがスキルとして割り振られており、これらは武器とは違い、一度会得してしまえば永続的に使える。

 爆弾だったり、走る速度が上がったり、さまざまな効果があるのだが、とくに筆者が気に入ったのが“地雷”と“おとり爆弾”の組み合わせ。

 おとり爆弾に群がるゾンビを眺めていると、仕掛けた地雷が目の前で爆発。またまたゾンビの単純な思考を突いた戦法だ。単純にゾンビを吹っ飛ばすだけでなく、爆発時の光景が見ていて気持ちがいい(サイコパス)。

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そこまで飛ばなくても……と思うくらい派手にぶっ飛ぶからやめられないんだ。

テンポのいいシリアスなストーリー。ヒロインの熱唱シーンの凝り具合にビックリ

 肝心のストーリーはというと、これがまたシリアス。とはいえ、ヒロインとのドキドキする演出も相まってシリアスすぎない絶妙な塩梅だ。

 主人公が身内を探して世界を回っていたところ、多くのサバイバーが暮らす“レイブンシェルター”にたどり着く。そこで医療のプロ“シェリー”と接することになるのだが、まぁこの子が完全にヒロインムーブで放っておけない。しかも、シェリーと会話するときだけ序盤から“好感度システム”が表示されるものだから驚いてしまった。

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会って2回目で好感度イベントが発生してびっくり。今後も幾度と発生するためシェリー好みの語彙を身につけたいところ......。

 彼女は昔は歌を歌って人を幸せにするという夢があったそうでアルバムも出していたらしい。この世界でアルバム!? とツッコミたい気持ちは抑えつつ……。根がすごくいい子で、いまは人を治療してみんなを笑顔にしたいんだとか。もう既に守ってあげたい。

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 農園内にあるツリーハウスでいっしょにご飯を食べたりして一夜を過ごすことになり、完全にこれはそういうことなのでしょう。

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 しまいには、主人公が眠りに着いた際、見張りをしていたシェリーの映像とともに、突如ピアノとバイオリンの音色が流れ始めたのだ。シリアスなのになんだか元気になるようなBGMが流れ出して、シェリーがひとり夜空に向かって歌い始めるのである。まるで映画のような展開だが、何も起こらず……。

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ちょっと寄り添ってみたり。うふふ。

 どのシーンの後にも好感度に影響する会話があり、後々シェリーの生死に関わる分岐点などがありそうだな……っと過度な妄想をしてしまい、少々選択が怖かったが真相は不明だ。

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少し右にツリーハウスのブランコがある。
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ナチュラルによさげなセリフか。少しロマンティックなセリフか。
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シェリーが話すタイミングで流れ星が流れ出したりと、ヒロインを引き立たせる演出が凄まじかった。

シューター系のゲームが苦手でも気軽に遊べる手軽さ!

 今回は先行プレイということもあり、マルチプレイ要素のダンジョンやPVPは遊べなかった。スマートフォンで遊べる手軽さがあり、シューター系のゲームが苦手な人でもスキルを使えば有利に戦える。こういった配慮はMMOらしい要素にどう影響するのか。リリース後が楽しみだ。

 戦闘アクションは、自由度が高く、自分なりに戦い方をたくさん見つけて遊ぶことができたので、リリース後にまたいろいろな戦法を見つけたくてワクワクしている。ただし、個人的に気になった点がひとつ。ADS(スコープを使うこと)を行うとエイムしていた場所より若干左下を覗いてしまう点は改善してほしい。

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 グラフィックのよさもさることながら、ストーリーや新しい要素をどんどん開放できるテンポは秀逸。プレイを通して新鮮な感覚を味わえた。全体的に期待以上だったため、この記事を書いている最中にβテストページに速攻でジャンプ。βテストに応募してプレイする価値があると感じたので、ぜひ気になった方は現在応募中のβテストにも応募して遊んでほしい。

 最後に放尿シーンに関しては、ぜひそのリアルさをいろいろな人にも見てほしいので削除しないでくれると……!

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