最後のナンバリングタイトル

 1998年(平成10年)3月27日は、スーパーファミコン用ソフト『星のカービィ3』が発売された日。本日で発売から25周年を迎えたことになる。

 『星のカービィ3』は、任天堂から発売された横スクロールのアクションゲーム。公式サイトのシリーズヒストリーによれば、『星のカービィ』シリーズとしては9番目の作品となる。ナンバリングされた最後の作品でもあり、現在のところ『星のカービィ4』というタイトルでゲームは発売されていない。

SFC版『星のカービィ3』が発売25周年。パステル調の淡い色彩が美しいスーパーファミコン末期のシリーズ作。グーイを操作するふたりプレイも楽しめた【今日は何の日?】

 本作が登場した1998年は、約2年前に次世代機であるニンテンドウ64が発売されてスーパーファミコンが世代交代を終えようしている時期。ゆえにスーパーファミコンソフトはテレビCMを打たれていなかったようなので、本作を当時リアルタイムで遊んでいた人はかなりの『星のカービィ』ファンと言えるんじゃないかな。それでいてスマッシュヒットを記録しているのは、カービィ人気のなせるワザだろう。

 ゲーム画面を見てハッとさせられたのは、パステル調の淡い色使いで描かれた美しいグラフィック。同じスーパーファミコンで発売された『星のカービィ スーパーデラックス』はかなりハッキリとした色使いで描かれていたので、その変貌ぶりに驚かされたはずだ。

SFC版『星のカービィ3』が発売25周年。パステル調の淡い色彩が美しいスーパーファミコン末期のシリーズ作。グーイを操作するふたりプレイも楽しめた【今日は何の日?】

 プレイヤーはカービィを操り、プププランドを襲った“邪悪な雲”を追い払うため、心強い仲間の“グーイ”とともに冒険へと旅立つ。グーイはかつての敵“ダークマター”と同じ種族でニョロっと伸びた長い舌とトボけた顔が特徴的。どちらかと言えばキモかわいい部類だろうか。

 最新作『星のカービィ Wii デラックス』の“なりきりおめん”として登場していたり、『星のカービィ スターアライズ』のドリームフレンズとして配信されたりもしているので『星のカービィ3』をプレイしたことがなくても知っている人はいるはずだ。ふたり同時プレイの際は2P側がグーイを操り、ひとりプレイの際でもCPUが操作するグーイを呼び出すことが可能だった。

SFC版『星のカービィ3』が発売25周年。パステル調の淡い色彩が美しいスーパーファミコン末期のシリーズ作。グーイを操作するふたりプレイも楽しめた【今日は何の日?】
SFC版『星のカービィ3』が発売25周年。パステル調の淡い色彩が美しいスーパーファミコン末期のシリーズ作。グーイを操作するふたりプレイも楽しめた【今日は何の日?】
『星のカービィ 20周年コレクション』

 ゲームシステムは『星のカービィ2』の発展形で、同作に登場した仲間“リック”、“カイン”、“クー”はもちろん健在。本作ではさらに、3段ジャンプできる“ナゴ”、天井にくっ付く“チュチュ”、狭い場所を通れる“ピッチ”とも合体して戦えたのが熱いところ。

 『2』同様彼らと合体すると特殊能力を使えるだけでなく、おなじみコピー能力も扱えたので“合体+コピー”の組み合わせは全48種類にも及んだ。同じコピー能力でも合体相手によって性能が大きく変化するところもおもしろかったんじゃないかな。

 ミニゲームも豊富で各LEVELのステージ3で遊ぶことができたのも『星のカービィ』シリーズならではと言ったところだったろう。

 現在『星のカービィ3』で遊びたい場合は、Nintendo Switch Onlineに加入するのが手っ取り早くておすすめだ。特典のスーパーファミコンのラインアップに収録されている。

これまでの今日は何の日?

※画面には一部公式サイトのものが含まれています。