HoYoverseより 2023年に正式サービスを開始する『崩壊:スターレイル』(以下、『スターレイル』)。対応機種はスマートフォン(iOS/Android)、PC(Epic Gamesストア)。

  “星穹列車”に乗って銀河中を飛び回りながら、さまざまな惑星を冒険し開拓していくターン制のスペースファンタジーRPGだ。本記事では、同社が手掛けたオープンワールドアクションRPG『原神』のユーザーである筆者がファイナルβテストを100時間遊んでのレビューをお届けしていく。

【崩壊:スターレイル】ファイナルβテストPV|「スペースコメディ」

銀河中を巡る壮大でロマン溢れるスペースファンタジー

 広大な銀河とそこに浮かぶ数多の惑星が本作の舞台。プレイヤーは災の種“星核”の器にされた謎の若者として、個性豊かな仲間たちとともに“星穹列車”に乗って銀河中を冒険しながら星核に苦しむ惑星の人々をさまざまな形で助けていく。

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『崩壊:スターレイル』ファイナルβテストレビュー。『原神』ユーザーが100時間遊んでみた結果、遊びつくすのに100時間では足りなかった
※本記事はHoYoverseの提供によりお届けしています。
『崩壊:スターレイル』ファイナルβテストレビュー。『原神』ユーザーが100時間遊んでみた結果、遊びつくすのに100時間では足りなかった
『崩壊:スターレイル』ファイナルβテストレビュー。『原神』ユーザーが100時間遊んでみた結果、遊びつくすのに100時間では足りなかった
主人公である謎の若者は性別の変更が可能。

 性別を選択し主人公が目を覚ますと、そこには銀河のお尋ね者“星核ハンター”の姿が。彼女たちの口からは、まるで主人公がこれから体験する出来事を知っているかのようなセリフが飛び出す。その後、主人公は眠りにつき、再び目覚めたときにはほとんどの記憶を失っていた。

「主人公って何者?」

「星核ハンターとの関係が気になる!」

 この感覚どこかで覚えがある……。そうだ、『原神』も主人公の素性は謎に包まれていた。それが少しずつ明らかになっていくストーリーがユーザーの考察心をくすぐる要因に。コミュニティサイトや動画投稿サイトでは考察ネタが飛び交っており、大きな話題を呼んでいるのだ。

 本作でも主人公の正体や星核ハンターとの関係性など、考察要素が多くこの手のストーリーが好きな人にとってはたまらない内容だ。

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 ストーリー中に発生するイベントシーンも作り込まれていて、映像作品としても見応え満載! とくに物語が大きく動く、各惑星の終盤ではド迫力の演出やアツい展開が連発! 続きを早く見たいがために、仕事そっちのけで進めてしまった(笑)。

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“造物エンジン”と呼ばれる超巨大メカが主人公たちの前に立ちはだかったり、主人公が覚醒したりと、息もつかせぬ展開が見どころだ。

プレイヤーの好みが必ず見つかる! 個性豊かなキャラクターたち

 HoYoverseといえば、アニメ・ゲーム好きの心をくすぐるような魅力的なキャラクターの存在も欠かせない。本作も例に漏れず、キャラクターがどれも魅力的に描かれている。

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 ただかわいい、カッコイイ、美しいだけではなく、衣装や装飾品、設定の作り込みに凝っていて、あなたの“好き”がきっと見つかるようなデザインが印象的だ。

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 キャラクターに焦点を当てた同行クエストにも注目だ。

 メインクエストやサブクエストでは見られないキャラクターたちの意外な一面を見ることができる。

 LINEのようなコミュニケーションツールを使い、各キャラクターと会話を楽しむ“メッセージ”という機能も斬新だった。

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メッセージによるやり取りでは返事の内容を選べる場合も。どの選択肢を選んでも会話は続くのでおもしろそうな返事を選ぶのもあり。

ゴミ箱は絶対漁るべし! 謎解きや小ネタが満載のフィールド

 本作はオープンワールドではなく、複数のエリアで構成されたフィールドを探索していく。

 移動できる場所が限られている分、謎解きギミックや宝箱、物語を進めることで入れる部屋など、探索要素はかなり豊富な印象を受けた。

 謎解きギミックと聞くと、身構えてしまうプレイヤーもいるかもしれないが、ギミックはどれもミニゲームのようにサクっと遊べるものばかりだったので安心してほしい。

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 RPGの醍醐味といったら、宿屋や他人の家についたらタンスを漁ること。小銭か回復薬をゲットできるかなと思って軽い気持ちでガサゴソしたところ、急に怪しいメッセージが……。

 2分後、画面を見つめる筆者は深淵なる宇宙の神秘に包まれていた。何があったのかは、実際にたしかめてもらいたい。
 
 そのほか、ポスト、ゴミ箱、ポスターなど、細かく探索でき、調べるたびに表示されるメッセージが変わるというこだわりぷり。もちろん場所によってはアイテムを入手できることもあるが、アイテムでは得ることができないプライスレスな経験を体験してもらいたい。

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ゴミ箱を調べ続けると、表示されるテキストが変化。調べ続けた結果、まさかのアイテムをゲット!

 フィールドには当然敵もいる。攻撃したり、触れたりすると戦闘が発生するシンボルエンカウント方式を採用(バトルについては後述)。

 敵のレベルは、プレイヤーの均衡レベル(プレイヤーが冒険する世界の強さを示す指標)に応じて上昇するため、プレイヤーが強くなれば世界各地の敵も同時に強くなる仕組みだ。

 しかし、一度倒すと再出現までかなり時間がかかるので、ストーリーの攻略中など一度戦ってしまえばストレスなく物語を進めることができたのもよかった。

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フィールドの敵に攻撃すると、先制攻撃となり、戦闘開始時にダメージを与えられる。逆に敵の攻撃によってエンカウントした場合は、ダメージを受けてしまう。
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キャラクターには秘技と呼ばれる、フィールド限定のコマンドがある。敵に強力な一撃を浴びせて先制攻撃したり、仲間を回復したりなど、効果はさまざま。
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プレイヤーよりも格上の精鋭エネミー(強敵)と呼ばれる敵も存在する。その多くが、豪華そうな宝箱の前に配置されている。

 またフィールドには敵や宝箱以外にも、さまざまな要素があるので簡単に紹介しよう。

疑似花萼/侵蝕トンネル/凝結虚影

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 開拓力(スタミナ)を消費して挑戦するバトルコンテンツで、出現する敵をすべて倒すと報酬がもらえる。疑似花萼ではキャラクター経験値アイテムや信用ポイント(本作の通貨)、侵蝕トンネルではキャラクターに装備させる遺物、凝結虚影ではキャラクター昇格素材(レベル上限突破素材)がもらえる。

虚数浅齲

 フィールドで挑戦できる小規模なダンジョン。中にいる精鋭エネミーを倒すと報酬がもらえる。なお、ダンジョン内ではパーティ編成を変えられないため、事前準備が重要に。

 疑似花萼や侵蝕トンネルは一度発見すれば、テレポートが開放され、フィールド内を右往左往する必要がなくなる。かなり便利なのだが、育成アイテムや素材を集める場合、各地を巡らなければならず、移動するたびに、テレポートによるロードが発生するのがちょっとめんどうだった……。

 いっそのこと「メニュー画面から直接バトルに挑戦できるようにしてくれたら……」と思う場面もしばしば。

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  疑似花萼は開拓力をまとめて消費し、最大で6連戦が可能だが、侵蝕トンネルにはその機能がない。

 遺物はキャラクターを強くするための装備であり、付与される能力がランダムなため、何度も挑戦して遺物を厳選するのが、キャラクターを成長させる近道であると同時に本作の醍醐味のひとつでもある。なので、侵蝕トンネルにも連戦機能をぜひつけてほしいところだ。

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多彩な要素が融合し、ターン制バトルのおもしろさと奥深さが倍増!

 本作のターン制バトルは、おもに行動順、SP(スキルポイント)、EP、属性という4つの要素で構成されている。

 まずは行動順。キャラクターが持つ“速度”のステータスによって敵味方の攻撃順番が決まる仕組みになっており、画面の左上にある行動順序によってつぎに攻撃するキャラクターを確認できる。

「つぎは敵の攻撃だから回復しよう」

「しばらくは味方の攻撃が続くので強引に攻めよう」

 など、行動順を参考にしながら戦略を組み立てられるのが大きなポイントだ。速度の高いキャラクターや速度を高めるバフを持つキャラクターを編成すれば、相手が行動する前に敵の数を一気に減らすことも。

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 つぎにSP。これはパーティで共有するポイントで、各キャラクターが通常攻撃を行った際に1ずつ回復していく。

 SPは戦闘スキルを発動するのに1必要となり、だれの戦闘スキルを優先的に使うか、というSPの分配が勝利のカギに繋がる。

 なお、SPは戦闘開始時に3あり、最大で5まで回復するため、「戦闘スキルが全然使えない……」なんてことにはならない。ただし、長期戦になればなるほど、SPの管理が重要になってくる。

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画面右下にある★のようなマークがSPだ

 3つ目はEP。これはキャラクターが攻撃したり、相手からの攻撃を受けたりすると蓄積されていくゲージで、パーティ共有ではなく、キャラクターごとに用意されている。

 満タンになるとキャラクターの必殺技をくり出すことができ、相手に大ダメージを与えたり、仲間に強力なバフをかけたりできる。さらに必殺技はほかの味方キャラクターの行動時に割り込んで発動させられるため、臨機応変な立ち回りが可能に。

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演出も超ド派手でキャラクターの特徴が色濃く反映されたカットシーンも見どころのひとつだ。

 最後は属性。虚数、量子、雷、炎、風、氷、物理の7属性が存在。

 虚数属性は敵の行動遅延と速度の低下、氷は凍結状態にして動き封じるといった感じで属性ごとに状態異常が用意されている。

 加えて、敵には弱点属性が設定されおり、それに対応した属性で攻撃すれば相手の靱性(シールドのようなもの)を削れる。

 靱性がゼロになると敵が一時的にダウンし行動を遅延させつつ、その敵への与ダメージが上昇する。なお、必ずしも靱性を削る必要はなく、ゴリ押しで相手のHPをゼロにして倒すことも可能。

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 自動で戦闘を行うオート戦闘や速いテンポで戦闘する倍速機能もあるのでターン制バトルにありがちなテンポの悪さはほとんど感じなかった。

 敵の弱点属性が複数設定されているため、「このキャラクターがいないとダメ」ということにはならず、幅広いキャラクターを使えるようになっている点も個人的にはうれしかった。

 すこし気になったのが、靱性を削るメリットがそこまで大きくないと感じた点だ。

 とくに強敵の場合は、弱点属性を当てても靱性のゲージはそこまで大きく削れず、何度も弱点属性で攻撃しなければならない。靱性がゼロになるころには、HPが残りわずかで「弱点を意識せずに高火力によるゴリ押しだけでいいかも……」と感じる場面も多かった。

 また靱性を削ったあとに発生するダウンの与ダメージアップも劇的なものではなく、靱性を削る苦労に対して、得られる気持ちよさが希薄に感じた。ダウン中に攻撃するとごっそりHPが削れるなど、それ相応のリターンがあるとより“弱点を突く”というおもしろさが際立つと思った。

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遊べば遊ぶほど強くなる! やり込み要素満点のキャラクター育成

 キャラクターの育成要素はとにかく濃密! でもその前にキャラクターごとに設定された運命について軽く説明しておこう。

 運命とは、キャラクターごとに割り当てられている役割(ロール)を指す。

 簡単に言うと攻撃役のアタッカー、回復役のヒーラー、強化役のバッファー、盾役のタンクなどのことだ。キャラクターの戦闘スキルや必殺技の内容は運命にそったものになっているのでパーティを編成したり、育成キャラクターを絞ったりするときは、この運命を参考にするといい。

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▼キャラクターの運命について

  • 壊滅:高い攻撃力と生存能力を持ち、さまざまな戦闘環境に適応できる
  • 巡狩:高い単体攻撃能力を持ち、精鋭エネミーを倒す主力アタッカーとなる
  • 知恵:高い全体能力を持ち、複数体の敵を一網打尽にできる
  • 調和:味方にバフを付与でき、パーティの戦闘力を高める
  • 虚無:敵にデバフを付与でき、敵の戦闘力をダウンさせ、優位に立つことができる
  • 存護:高い保護能力を持ち、さまざまな方法で仲間を守る
  • 豊穣:味方を治療することができ、パーティに回復を提供できる

 初期の主人公は物理と壊滅だが、ストーリーを進めると炎と存護への切り換えが可能となる。

 『原神』の主人公もその土地にまつわる元素(属性)の力を得られる能力があるため、本作の主人公も各惑星で冒険をするたびに新たな属性と運命を得る可能性が高い。つまり主人公は、多種多様な戦闘スタイルに変身できる可能性を秘めたオールラウンダーなキャラクターなのだ。

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 特定のボス戦では、パーティに主人公を編成しなければならないという制約もあった。そういった点からも本作において、主人公の育成はマストであると同時に、育成しておくとパーティ編成の幅が広がる重要な要素といっても過言ではない。

 なお、属性と運命の切り換えはセットになっており、物理と存護や炎と壊滅という組み合わせにはできない。さて、本題の育成要素だが、かなり数があるのでまとめて紹介していく。

キャラクターの育成要素

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  • レベル:経験値アイテムを使用してレベルを上げる。レベルは10ごとに昇格(上限突破)が必要でその際、凝結虚影で得られる素材が必要
  • 光円錐:キャラクターのイラストが描かれた事象(カードのようなもの)。装備することでキャラクターのステータスが上昇する。さらに、光円錐と装備者の運命が一致している場合は、特殊効果が発動しキャラクターがさらに強くなる
  • 軌跡:戦闘スキルや必殺技の威力や、天賦(パッシブ)の強化など、キャラクターのあらゆる能力を強化する要素。
  • 遺物/オーナメント:キャラクターに装備させる装飾品のようなもの。遺物は頭部、手部、胴体、脚部の4部位に装備でき、同じ種類のものを2つまたは4つ装備することでセット効果が発動。オーナメントは次元世球と連結縄と呼ばれる枠がひとつずつあり、同じ種類のものをふたつ装備すれば2セット効果が発動する。
  • 星魂:すでに取得しているキャラクターを跳躍(ガチャ)や報酬で得た際に得られるアイテムを使って、キャラクターの能力をさらに伸ばすシステム。いわゆる凸要素。
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 このように本作の育成要素は多岐にわたり、さまざまな方法でキャラクターを成長させられるのが大きな魅力。

 とくに遺物のセット効果が重要で、キャラクターの長所をさらに伸ばしたり、短所を補ったりでき、プレイヤーによって強化の方向性が変わってくるのもおもしろい点だ。

 なお、遺物に付与されるサブステータスはランダムなため、侵蝕トンネンルを周回して厳選し、納得の遺物を作るというやり込み要素の側面もある。

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読んで楽しい、遊んで楽しい、筆者イチオシコンテンツ!

 探索、バトル、育成以外にも多彩なコンテンツが用意されている。種類が多いため、ここでは筆者が個人的に気に入ったものをピックアップして紹介。

アーカイブ

 本作では冒険中にメモや書物といった読み物を拾うことがある。ストーリーを進める上で必ずしも目を通す必要はないが、拾ったエリアにまつわる話や、本作の設定を深掘りするような内容が書いてあるため、設定好きにはたまらない要素だ。

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行動要旨

 これは“任意の戦利品を10個開く”、“任意のキャラひとりをLv.10までアップする”など、指定のクエストをこなすことで報酬がもらえるちょっとしたご褒美要素。

 クエスト内容は本作をプレイする上で欠かせないものばかりなので、意識していなくてもいつの間にか達成できていることが多い。

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毎日報酬がもらえるデイリーミッションも用意されている

模擬宇宙

 ランダムに出現するエリアを踏破しながら、最終階層にいるボスを倒すのがおもな目的。

 本コンテンツでは敵を倒した際に“祝福”と呼ばれるバフが3つ出現し、その中から好きなものを選んでメンバーを強化できる。祝福はクリアーしたり、途中退出したりすると消えてしまう。

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 いわゆるローグライクを意識したゲーム性になっていて、祝福の強化、ポイントを支払ってランダムに祝福を獲得、リスクと引き換えに強力な祝福を得るなど、プレイヤーの選択とそのときの運で祝福の内容が大きく変わるランダム性が刺激的で楽しかった。
 
 最終階層のボスは手強く、獲得した祝福に応じた戦略が必要となり、外のフィールドでは味わえない緊張感も体感できる。

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分岐ルートも用意されており、プレイヤーの好きなほうに進める。

 ちなみにクリアーすれば、キャラクターのヘルタ(初回クリアー報酬)や次元オーナメント、ヘルタショップのポイントなどがもらえる。

 とくに次元オーナメントは遺物同様、キャラクターを強化する重要な育成要素なので、本コンテンツを遊び込めば自然とキャラクターも強くなっていく、一石二鳥なゲーム性がうれしかった。

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精鋭エネミーを倒せば、より強力な祝福がもらえる。当然、手強いので事前に敵を倒してさまざまな祝福を付与しておく必要がある。

お手軽さとやり込み要素を兼ね備えた、幅広い層のプレイヤーにオススメできる1作

 遊んでみてまず思ったのが、その圧倒的なボリューム。各種クエスト、フィールドの探索、キャラクターの育成、そして模擬宇宙などのコンテンツと、やれることがとにかく多い。やり込みたい派にとってはうれしい悲鳴だ。

 逆に「サクっと遊びたい!」という人は無理にいろいろなコンテンツをやろうとせず、メインクエストと最低限のキャラクター育成に絞って遊ぶだけでも十分楽しめる内容になっている。

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設定された目標の達成を目指す高難度コンテンツ“忘却の庭”というものもある。

 とくにメインクエストは引き込まれるストーリー展開、アツい演出、キャラクターどうしのおもしろいやり取りが満載で見ていて飽きない! 

 メインクエストの敵はキャラクターのレベルを上げておけば、そこまで苦戦せずに倒せるようになっており、サクっと遊びたい人もプレイが苦にならないはずだ。

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 ターン制バトルは行動順や必殺技によって戦略の幅を広げ、単調になりがちな戦いに変化を与えていた。また大ダメージを与えたり、相手の大技に耐えたり、敵に行動させずに倒したりなど、育成の手間に対して目に見える形で成長を感じられるという醍醐味も印象的だった。

 あとアクションゲームと異なり、敵の種類や行動順に応じてつぎの一手を考えられるのもありがたかった。

 戦闘中でも自分のペースで進められるのは、ターン制バトルを採用している本作の大きな魅力だと思う。

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 HoYoverseが描く壮大なストーリーや個性豊かなキャラクターが好きなのであれば、間違いなくだれでも楽しめる作品となっている『崩壊:スターレイル』。

 基本プレイ無料なので、気になる人は事前登録を行い、星穹列車の出発(正式リリース)に備えよう。