PSP用ソフトとして初のミリオンセラーを達成

 いまから16年前の2007年(平成19年)2月22日は、プレイステーション・ポータブル用ソフト『モンスターハンターポータブル 2nd』が発売された日。

 『モンスターハンターポータブル 2nd』は、カプコンから発売された狩猟アクションゲーム。2005年12月1日に発売された『モンスターハンターポータブル』の続編で、PSPソフトとしては初めてのミリオンセラーを達成した作品となっている。最終的には世界で240万本の売上を記録した。後年多くのタイトルで膝を突き合わせて遊ぶマルチプレイモードが搭載されるようになったのは、間違いなく本作のヒットを受けてのことだろう。

『モンスターハンターポータブル 2nd』が発売された日。序盤で遭遇するティガレックスの恐怖がいまでも忘れられない、マルチプレイブームの火付け役【今日は何の日?】

 それだけでも当時は相当にスゴかったのだが、2008年3月27日にはパワーアップ版の『モンスターハンターポータブル 2nd G』が早くも登場。ここでさらなる爆発的人気を獲得し、世の中は空前の『モンハン』ブームへと突入していった。ちなみに、公式でおなじみのフレーズ「ひと狩りいこうぜ」は『モンハンポータブル 2nd G』発売のタイミングから使われるようになったようだ。

 『モンハンポータブル 2nd』と聞いて多くの人が真っ先に思い出すのは、新モンスターとして登場した轟竜(ごうりゅう)こと“ティガレックス”なんじゃないだろうか。パッケージに描かれていた本作の顔という理由もあるが、その凶暴そうな面構えとイメージどおりの暴れっぷりとインパクト抜群。苦しめられた思い出が脳裏に焼き付いている人も多いだろう。初期の納品クエストなどで初遭遇して追いかけられるのもトラウマものの恐怖だった……。

『モンスターハンターポータブル 2nd』が発売された日。序盤で遭遇するティガレックスの恐怖がいまでも忘れられない、マルチプレイブームの火付け役【今日は何の日?】

 筆者などは顔つきから恐竜のティラノサウルスっぽい動き(映画『ジュラシック・パーク』などで見たやつ)を想像しちゃっていたが、それとは真逆に発達した前脚を使ってトカゲみたいな四つん這いで高速機動してくるからおもしろい。途轍もないスピードで追従され、轢かれて3オチなんて経験は誰しもあるんじゃないだろうか。回転攻撃やダメージを伴う咆哮、飛びかかり攻撃など、攻撃方法も多彩。遠くから眺めていたら、いきなり氷塊&岩飛ばしを食らったこともあったはずだ。

 しかしながら、めちゃくちゃ憎らしいヤツなのに狩っていて楽しいから困ったもの。いまとなっては『モンハン』シリーズで欠かせない存在のモンスターと言っても過言ではない。ちなみに、ほかにはドスギアノスやアカムトルムといったモンスターも本作から新登場している。

『モンスターハンターポータブル 2nd』が発売された日。序盤で遭遇するティガレックスの恐怖がいまでも忘れられない、マルチプレイブームの火付け役【今日は何の日?】

 ハンターたちの拠点は、雪山のそばにあるポッケ村。そこかしこに雪が残る景色が非常に美しかった。登場モンスターや武器種など、ゲームのベースはプレイステーション2版『モンスターハンター2(ドス)』ではあったのだが、拠点の変更を始め多種多様な改良のおかげで新鮮な気持ちで遊べたのがうれしかった覚えがある。

 利便性の向上が著しく、アイルーキッチンの“よろず焼き”や農場の“トレニャー”といった要素が追加。とくに、こんがり肉が手に入るよろず焼きには助けられた。シリーズの初期はこんがり肉が重要なアイテムのわりに入手が手間(現地で焼くしかなかった)。ゆえに、失敗があるとは言え自動的に作ってくれる施設のありがたさに感動した記憶がある。このように、さまざまな面で革新的な作品だったのだ。

これまでの今日は何の日?

※本記事は、2022年2月22日にアップした記事を再編集したものです。