VIC GAME STUDIOSが開発しているスマホ(iOS・Android)向けゲームアプリ『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』(以下、『ブラクロモ』)。週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ブラッククローバー』を原作とするアニメをベースに、アスタたちの冒険を追体験できるアクションゲームだ。

 根っからのジャンプっ子であり、『ブラッククローバー』も連載開始からずっと追っている筆者としては、ぜひともチェックしておきたいタイトル。今回はリリースに先駆けて先行プレイさせてもらったので、ファンにはたまらない要素が詰め込まれた『ブラクロモ』の魅力をたっぷりお届けしよう。

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※記事内の画像は、Android版をプレイしたもの。端末の関係で21:9の比率となっているが。実際の画面比率はそれぞれのプレイ環境によって異なる。
※本記事に使用している素材は全てテストバージョンの素材となるため、今後変更となる場合がある。

圧巻の3Dアニメーションで描かれる『ブラクロ』の世界を堪能せよ!

 『ブラッククローバー』は魔法がすべての世界で、一切の魔法が使えない少年“アスタ”が自らの力を証明するため、そして友との約束を果たすため、魔道士の頂点である“魔法帝”を目指す冒険譚だ。『ブラクロモ』はテレビアニメのストーリーをベースにした次世代アニメーションRPGであり、トゥーンレンダリング技術を採用したアニメ風の3DCGで忠実に『ブラッククローバー』の世界を描いている。

 まずプレイして驚かされたのがムービーシーンのスゴさ。アスタたちの動きから生じる力強さや躍動感はすさまじく、なおかつキャラクターの表情をはじめ細部も繊細に表現されている。魔導書の授与式やハージ村での日常、白夜の魔眼との戦いなどさまざまな場面が、本当にゲームなのだろうか? と疑問を抱くレベルで超ハイクオリティで描かれており、映像を見るだけでも原作ファンは間違いなく心が熱くなるはずだ。

 また、ストーリーはテレビアニメに忠実に沿っているので、『ブラッククローバー』を知らない人はアニメを観る感覚で物語を楽しめる。

『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道』リポート。ゲームだからこそ味わえる『ブラクロ』の日常、ド迫力な名シーンの数々に大興奮!
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アスタをはじめ、さまざまなキャラクターに表情差分が。とくにコミカルなシーンでは、アニメさながらに表情がコロコロ変わる。
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ムービー再生中は一時停止やシークバーでの操作が可能。好きな1シーンを写真に収めるのに便利。
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一度見たムービーは何度もリプレイ再生が可能。お気に入りの名シーンをいくらでも見返すことができるので嬉しい。

ド迫力の演出が盛り上げる、魔道士たちの極限バトル!

 グラフィックが凄いのはムービーだけじゃない。『ブラッククローバー』の特徴である魔法バトルも、3DCGによってド迫力に仕上がっている。

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 バトルシステムは4人のキャラクターを編成し、各キャラクターの攻撃・スキル・必殺技を駆使して敵を倒していくというもの。敵と味方の行動順や弱点属性への有利、バフ・デバフなどを考えて行動し、バトルを有利に進めていく。スキルの効果は画面上で逐一確認できるので、とくに迷うこともないはずだ。
 
 そして、戦闘中でもキャラクターたちがめちゃくちゃ動く。ド迫力の映像とともに必殺技を放つだけでなく、通常攻撃にもそれぞれが持つ魔法の個性を表したモーションが用意されている。いろいろなキャラクターを編成して、どんなモーションで動くのかを眺めているだけでも、『ブラッククローバー』ファンとしては十二分に楽しめるものになっていた。

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いちばん好きな演出はアスタの必殺技。背景と立ち上る黒いオーラがたまらない。
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ダイヤモンド王国のマルスや白夜の魔眼の面々など、魔法騎士団と敵対するキャラクターたちも操作可能。かなりの人数がプレイアブルキャラクターとして登場する。

 バトルシステムの中でもとくに注目したいのが、 “協力スキル”の存在。戦闘時にふたりのキャラクターが力を合わせて強力な一撃を放つスキルで、味方の支援と敵への攻撃を同時にこなしたり、大きなダメージを相手に与えたりと、さまざまな行動を一手で行えるというもの。

 組み合わせはプレイヤーの自由。キャラクターの性能を重視して組むのもいいし、マグナ&ラックやヤミ&シャーロットなど原作リスペクトの組み合わせもいい。プレイヤーの裁量で多彩な攻撃を行えるのだ。原作では絶対に相まみえないキャラクターどうしを組み合わせることができるのも、本作ならではのおもしろいポイントだ。

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発動時には、少年漫画感マシマシのふたりの顔が並ぶカットイン!
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 さらに、特定のキャラクターの組み合わせでのみ発動する“絆協力スキル”という要素も。協力スキルの性能が大幅に上がるだけでなく、『ブラッククローバー』ファンなら思わず「おぉ!」と声をもらしてしまう特殊な演出ムービーも用意されている。これは、ぜひプレイして確認してほしい。

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先行プレイではユノとアスタで確認できた。グータッチから始まる連携が熱いぜ!
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ユノが風で巻き上げ、アスタが断魔の剣で両断する。サービスが開始されたら、もっとさまざまな組み合わせで絆協力スキルを撃てるのだろうか。

世界を旅する楽しさを。徹底的に作り込まれた世界感に脱帽

 最後に筆者的イチオシポイントとして、このゲームにおける『ブラッククローバー』世界の再現度について触れておきたい。本作では、街並みやモブキャラクターといった、いわばゲームの背景的な立ち位置のものが丁寧に作り込まれている。

 たとえば、序盤で訪れる城下町“キッカ”の大通りには目を引く店が立ち並び、そこに暮らす人々が思い思いに行き交う。なぜだろう、あの人は『ブラッククローバー』で見たことがある気がする。アスタたちの日常がそこに広がっているのだ。

『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道』リポート。ゲームだからこそ味わえる『ブラクロ』の日常、ド迫力な名シーンの数々に大興奮!

 もとより『ブラッククローバー』が持つファンタジーな世界観がかなり刺さっていた筆者にとっては、城下町をただ歩くだけでもひたすらに楽しい。露店に並んでいる品物をみてキャッキャしたり、水を固めて魚を生きたまま運んでいる人を横目に眺めたり……。魔法が根付いた世界に目を奪われる自分は、まるでハージ村から出て来たばかりのアスタのようだった。

『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道』リポート。ゲームだからこそ味わえる『ブラクロ』の日常、ド迫力な名シーンの数々に大興奮!
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アスタが食べていた“その辺で適当に捕まえたムラサキヘビのかば焼き”も売っている。ちょっとしたネタがアイテムとして存在するのもおもしろい。

 もちろん、作り込みがすごいのは城下町キッカだけではない。なんと物語を進めることでアスタが所属している“黒の暴牛”のアジトにも入ることができてしまうのだ。

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アジトでは“黒の暴牛”の面々が勢ぞろいし、思い思いの時間を過ごしている。
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ほかのメンバーは近づいてもあまり反応はないが、奥にいるゴードンは近づくと首を曲げてこっちを凝視してくる。かわいい。

 アジトは原作でもゲームでも重要な拠点。さまざまなシステムに関わる場所となっている。アイテムの強化や製作などで何度も訪れる場所ことになるわけだ。とくに気にいったのは料理作成の演出。料理を担当するのはもちろんチャーミーで、ヒツジのコックさんが料理を作るシーンも!

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ヒツジのコックさんを呼び出すときのチャーミーがこれまたかわいい。
『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道』リポート。ゲームだからこそ味わえる『ブラクロ』の日常、ド迫力な名シーンの数々に大興奮!
せっせと料理を作るヒツジのコックさん。キャベツを切る動作も堂に入っている。
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料理はバフアイテムの一種。食べると数分間にわたって経験値取得量がアップするなどの効果を備えている。

 ほかにもハージ村や物語を進めると突入できる魔宮(ダンジョン)など、先行プレイではいろいろな場所を冒険することができた。サービスが開始されたら、いろいろフィールドの探索に精を出してアスタたちが訪れた場所を回ってみるのもいいだろう。

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原作ファンなら間違いなく大満足できる一作

 クオリティの高い3DCGを中心に作り込まれた世界観やド迫力の戦闘など、多くの要素が揃った『ブラクロモ』。ファンをニヤリとさせる要素も満載で、『ブラッククローバー』ファンならより深く満足できるゲームとなっている。

 もちろん、ゲームをプレイするだけでもテレビアニメの物語を十分に追体験できるので、これから作品を知りたいという方にもおすすめ。ゲームが配信されたら『ブラッククローバー』のことを知らない人へ向けて布教するのもいいだろう。

 本作の配信は2023年上半期頃に予定されており、事前登録も受付中。ゲームの詳しい情報は公式サイトや公式Twitterなどで随時発信されているので、気になった人はそちらもチェックしてほしい。