2023年2月11日(土)、12日(日)の2日間、東京ドームにて、『アイドルマスター』(以下、『アイマス』)シリーズ5ブランドによる合同ライブ“THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023”(MOIW2023)が開催。

 本記事では、公演1日目終了後に行われた、今井麻美さん(如月千早役)、福原綾香さん(渋谷凛役)、山崎はるかさん(春日未来役)、寺島拓篤さん(天ヶ瀬冬馬役)、和久井優さん(浅倉透役)の囲み取材の模様をお届けする。

今井麻美(いまいあさみ)

如月千早役(文中は今井)。

福原綾香(ふくはらあやか)

渋谷凛役(文中は福原)

山崎はるか(やまざき)

春日未来役(文中は山崎)

寺島拓篤(てらしまたくま)

天ヶ瀬冬馬役(文中は寺島)

和久井優(わくいゆう)

浅倉透役(文中は和久井)。

――初めて5ブランドが集結したライブとなりましたが、DAY1公演が終わった率直な気持ちを聞かせてください。

和久井ひとまず無事に終わってほっとしています。私にとっては初めての合同ライブの参加、そしてプロデューサーさんの生の声援というのが初めてだったので、とてもとても感動しました。先輩方に囲まれて緊張しましたが、本当に最高に楽しいライブができてよかったなと思っています。

福原私は約8年前に開催された合同ライブ(MOIW2015)にも出演させていただいて、そのときも本当に光栄で楽しかったのですが、さらにファミリーが増えて、さらにパワーアップして、いろいろな楽しみかたが広がったことを感じました。

 それと同時に、765プロの皆さんの絆がどんどん強くなっていくのを見つつ、あとから入ってくれた妹分ちゃんたちの活躍もすごく微笑ましかったり、刺激になったり、そんな瞬間だらけで、「どの瞬間も名場面だな」と出演しながら感じていました。そして、本当に一生忘れられない、忘れたくない思い出になりました。

今井今回は5ブランド勢ぞろいで、セットリストを見ていただくとわかるんですけれども、縦の糸と横の糸が絡み合うようにいろいろな組み合わせで、いろいろな楽曲を披露していらっしゃって。

 全ブランドを追いかけてくださっている方もいらっしゃったと思いますが、ひょっとしたらいままで知らなかったブランドのことをより知ることができたり、プロデューサーさんたちと私たち出演者の絆が固く結ばれたように感じました。

 皆さんが持ってくださっているうちわや着ているTシャツのアイドルとは違うブランドのパフォーマンスのときでも、手が千切れるんじゃないかと思うくらい一生懸命応援してくださっていて、『アイドルマスター』の絆が本当に強くなったんじゃないかなと思います。

山崎私も約8年前の合同ライブにも参加させていただいて、「もうパワーアップすることはないだろうな」というような気持ちで参加していたんですが、「まだあった!」と。

 開幕の「ドームですよ。ドーム」というセリフは、アーケード版からのプロデューサーさんからすると17~18年ほど前からあったもので、私は途中からなのにセリフとともにせり上がってくる先輩たちの姿だけで、とても感動しました。

 さらにそこからいろいろな人がパフォーマンスをしているのを見て、化学反応がすごいと感じて。「こことここの組み合わせはあの繋がりだよね」というような、たとえば『Get lol! Get lol! SONG』のカエルのふたりとか。

一同 かわいかった。

山崎「そうそう、カエル繋がりだよね」とか、「年少組だ」とか、「想像もつかないけど、確かにそうだった!?」という組み合わせがどんどん出てきて、もっと見たいと思いました。どのブランドにもまだいっぱい仲間がいるので、もっと開催してほしいですし、すごく楽しかったです。

寺島山崎さんのおっしゃるようにもっともっとやりたいなと思うのが、いまの率直な気持ちです。『SideM』は今回が合同ライブに初参加で、女性の皆さんと同じステージでいっしょに歌うというのは、キーの問題だったり、さまざまな問題がある中でスタッフの皆さんがいろいろなことを考えて作ってくださったんだなと感じて、すごく感謝しています。

 その上で自分の出番以外のときはずっとステージを見ていたんですけど、「この組み合わせがあるんだったら、うち(SideM)にもいい子いるよ」みたいに思うこともあったり、このメンバーに『SideM』の楽曲を歌ってほしいと感じることもあったり、もっともっと可能性が広がったなと。

 あと、僕たち的には男性Pの声が新鮮でうれしくて、この声もっと聞きたいなと思いましたし、こんなに声を上げてくれるんだったら、これからもどんどんねじ込んで行きたいなとなりましたね(笑)。きっと楽しみかたの幅がプロデューサーやファンの皆様も広がったんじゃないかなと思える本当に充実した公演になりました。

――『アイマス』シリーズ15周年記念衣装“スターリー・フューチャーズ”を初めて着たときはいかがでしたか?

山崎今井さんがピンクを……。

今井これは個人的な感情なのでスルーしてほしいんですけど、ふだん青しか着てなかったものですから、初めて袖を通したときは奇声をあげました(笑)。

一同 (笑)。

山崎すごく似合っていますよ。

今井あっ……ありがとう。

福原そのときの今井さんの奇声を私は聞いていたので。

寺島その場に居合わせたってこと?

山崎バンナムフェス(2nd)ですか?

今井いや、私はそのときは着ていなくて。MOIW2023のゲネで合間を縫って、衣装をチェックしてくださいと言われて着たときに、たまたま隣の部屋にふーりん(※福原さんのこと)とかがいたりして、私の「きゃー、恥ずかしい」という声を聞かれていたみたいで。でも、みんなは本当に似合っていてかわいい。

一同 今井さんも似合っていますよ!

和久井私もMOIW2023のリハーサルの合間にフィッティングしたんですけど、隣に先輩方がいて、「先輩方と同じ衣装を着ている!」と身が引き締まる思いでした。ふだんの『シャニマス』メンバーでのフィッティングだと、「いいね。似合ってるじゃん」と友だちみたいなノリなので、「先輩がここにいる!」という感動がすごかったですね。

今井ふーりんはふだんとあまり変わらないね。

山崎青だし。

福原そうですね。しっくり感がありつつ、うれしいのが各ブランドのロゴが入っていて、背中にもそれぞれ違った羽もあって。

寺島背中の写真も撮ってもらえばよかったね。

山崎皆さん気付いてないかもしれないですね。

寺島羽っていうのがまたね。

福原背負っているという感じもするし、どこまででも行けそうな感じもするし。

山崎男女でデザインがお揃いというのもすごくないですか。

今井『SideM』の人たちはクルッとすると、裾がヒラッとなって、とても素敵なんですよね。

寺島それをどこで活かそうかというのをまず考えました。

山崎リボンも男性ならではですよね。

寺島結びかたが違って。これもみんなが集まってようやく気付けた発見で、お揃いだからこそ違いが出るという。『アイマス』という同じ名前のもとで、ブランドは違うけれども仲間というのが見事に表現された衣装だなと思いました。

――難しいとは思いますが、自身が参加した楽曲の中から1曲選んでいただいて、「ここだけは見てほしい」というところを教えてください。

一同 1曲だけは難しい……。

山崎みんながこういう反応になるくらいすごかったということですよね。

寺島そうだね。

今井私は『Reason!!』が本当にアツくて最高でした。

寺島僕はそれを見て泣き崩れていました。

今井かわいい(笑)。流れ的に私たちが歌った後に『SideM』の方々が出てきてトークで盛り上げてくださっていて。じつは仲村宗悟くんと何人かで振り付けの動画をわざわざ撮って教えてくれたりして、本当に楽しかったです。私は上手に『SideM』のポーズができなかったんですけど……。

寺島まだ慣れてない人はいますよね。

今井だから、アーカイブや映像化の際はゆっくりやったのが映っているといいなと思っています。

山崎私がいちばんグッと気合いを入れたところは、蒼の皆さんが『Dye the sky.』を歌った後に赤のみんなで歌った『流れ星キセキ』です。エモかったというか、言葉が難しいんですけど、繪里子さんがこうしてくれていた気がして(※話しながら両手を広げるポーズを取る)。

今井記事では伝わりにくい(笑)。

寺島本当だ。

一同 (笑)。

今井両手で包み込む母のような感じね。

山崎そうなんですよ。リハーサルも何度もやったんですけど、本番がいちばん両手を広げて、プロデューサーさんと私たちふたり(※山崎さんと仲村宗悟さん)を繋いでくれている気がして。

 おそらくセトリを見ただけだと、この曲を選んでないんですけど、今日やってより繪里子さんの偉大さというか、すごい愛でプロデューサーさんとみんなを繋いでくれている瞬間をいちばん近くで感じました。

今井しかも、その3人の中にいない『シンデレラガールズ』の曲というのがエモさが増すというか。

山崎new generationsさんの『流れ星キセキ』を歌わせてもらったので、それもエモかったです。

福原私もステージからはけながら「エモッ」と思っていました。

寺島僕も繪里子さんと歌った『GO MY WAY!!』を挙げようかなと思っていたけど、繪里子さんのすごさは語ってくれたので、『BRAND NEW FIELD』を。

一同 めちゃくちゃアツかった。

寺島沼倉(愛美)さんと長谷川(明子)さんが駆けつけてくれて。僕たちJupiter
もフルメンバーではなかったんですけども、全員が961プロだったこともあるメンバーということで、そのみんなでいっしょにできたというのはすごく歩みを感じましたね。

今井しかも2番まで歌って、「(誰も)出てこないのかな?」と思っていたところに出てくるというのがね。

寺島気付きました? 神原くんの呼び込みが「フェアリーたち」と言っていたの。

今井言ってたね。それに寺島くんが知っているはずなのに本当に驚いていたように見えて、役者だなと(笑)

一同 (笑)。

寺島しっかり稽古しましたから(笑)。そういう961プロにも所属していたアイドルたちの輝きもあるんだよということを今後も見せていきたいですね。

和久井私は、アンコールの『アイ MUST GO!』がすごく印象に残っていて。どの曲もプロデューサーさんとの繋がりを感じたんですけど、本番での『アイ MUST GO!』がいちばんプロデューサーさんと私たちキャストどうしの絆もすごく感じました。本番ってこういう奇跡が起きるんだということを実感したので、とくに印象に残っています。

福原私はやっぱり『Dye the sky.』です。

和久井最高でした。

寺島すごかった。圧倒的だった。

今井楽し過ぎてあまり記憶がないんですけど、私たち歌えていました?

寺島めちゃくちゃかっこよかったです。

和久井『シャニマス』のメンバーは本当に歓喜していました。

福原今井よかった。

福原前回の今井さんところあずちゃん(※田所あずささん)の3人で歌わせていただいたのがMOIW2014で『MUSIC♪』という明るい曲でした。

 でも、今回はシリアスでクールで情熱が燃えているような楽曲で、成長や絆など、この8年のあいだに培ったものを見せなきゃいけないぞというアツい想いだったんですが、なんだかんだ3人で並ばせてもらったら楽しくて。歌い終わった後、緊張感と楽しいと達成感がすごかったので、自分がどういう顔をしていたのか……。

今井怖いよね。

山崎すごく笑顔でした。蒼の3人が笑顔でそこにも「エモッ」となっていました。

寺島よく見ているなー。

山崎出番の前の曲だったので3人でしっかり見ていました。

今井ドームの天井を突き破るんじゃないかという気持ちでやったよね。

福原終わった後に千菅春香ちゃんが「いい試合だった」と言っていて、「確かに試合だったな」と思いました。

今井試合だったね。ちなみに私は私物で、今日ここにはいない蒼のメンバーのモチーフのバッジをこっそり付けていました。

寺島それはアーカイブやBlu-rayで確認しないと。

今井小さくてわかりづらいですが、ぜひ!

『アイマス』“MOIW2023”1日目終了後のキャスト陣にインタビュー。今井麻美さん、福原綾香さん、山崎はるかさん、寺島拓篤さん、和久井優さんが公演を振り返る