有名アニソンをYouTube動画でチェック!
本稿では、YouTubeなどで視聴できるアニソンからイチオシの1曲をピックアップ。その歌にまつわるちょっとした情報をお届けします
。今回はキタニタツヤさんの『Rapport』(ラポール)に注目。アニメ『BLEACH 千年血戦篇』第1話のスペシャルエンディングに起用された楽曲です。
※以下、『BLEACH』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください!
世界観を体現した歌詞に注目!
原作マンガのシリーズ累計発行部数は1億3000万部を超える人気作品『BLEACH』。2004年から2012年にはテレビアニメも放送され、『死神代行消失篇』までが描かれました。2016年に『週刊少年ジャンプ』で連載が完結した後も、世界中で人気は衰えず。ついに最終章にあたる“千年血戦篇”がアニメ化され、2022年10月10日より放送されています。
最終章の幕開けとなる初回放送で流れたのは、これまでのアニメ『BLEACH』の歴史が盛りこまれたスペシャルエンディング。この演出にサプライズ起用された楽曲が、キタニタツヤさんの『Rapport』でした。
TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』第1話スペシャルエンディングムービー/2022年10月10日テレビ東京系列ほかにて放送中
本来『Rapport』はアニメ『BLEACH 千年血戦篇』のエンディングテーマではありません。
もともとは『BLEACH』の原画展『BLEACH EX.』のテーマソングとして、キタニさんが作詞・作曲・編曲を手がけて書きおろした楽曲です。
自身も大の『BLEACH』ファンだというキタニさん。“心”こそ『BLEACH』という作品が描いてきたものだと考え、それを“rapport”という言葉で捉えなおしたといいます。
ちなみに“rapport”とは“親密さ”や“信頼関係”といった意味を持つ単語。目には見えないけれど、人と人とをたしかにつないでいるもの。作品内でも、志波海燕は「もし世界に自分一人しか居なかったら心なんてのは何処にも無えんじゃねぇかな」と朽木ルキアに語っていました。
あらためてスペシャルエンディングを“人と人との関わり”という視点で見なおしてみると、これまでの歴史をただ振りかえっているだけではなさそうです。
たとえば“あなたの言葉が僕の鎖を解いて”からつながる“この手の中の光が、心だと知ったんだ”という部分では、ウルキオラと井上織姫の姿が。ウルキオラが消滅する間際にようやく“心とは何か”を知る名シーンが、歌詞としっかりリンクしています。
現在YouTubeのアニプレックス公式チャンネルでは、この“第1話スペシャルエンディングムービー”が公開中。『BLEACH』を詳しく知っているほど、見るたびに発見も多いはず。ぜひ歌詞に注目しながら特別な映像を楽しんでみてください。