2023年5月6日(土)~5月28日(日)の期間、“THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)”にて公演予定の『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』について、主役・窪田正孝をはじめ、石橋静河、村上虹郎、田中哲司といったキャスト陣の情報が公開された。

『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』詳細ページ

 汎用人型決戦兵器“エヴァンゲリオン”(通称、エヴァ)に搭乗する少年・少女たちの物語を展開する人気作『エヴァンゲリオン』を題材とする『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』。世界中の演劇、バレエ、オペラ、歌劇などを手掛けてきた“シディ・ラルビ・シェルカウイ”の構成・演出・振付と俳優・脚本家・演出家として活躍する“ノゾエ征爾”のもと、新しいオリジナルの登場人物とシナリオでエヴァが描かれる。

 物語の舞台となるのは、開発や争いにより壊滅的となった地球。“ドルフ”と呼ばれる集落でリーダーとして暮らす“渡守(ともり)ソウシ”を中心に、エヴァと地底から現れた巨大な未確認生物“イキモノ”にまつわるストーリーが展開される。

 渡守ソウシを演じるのは主演・窪田正孝。特務機関の女性・瑞穂ユウを演じる若手実力派俳優・石橋静河や村上虹郎、田中哲司など豪華キャスト陣が集結し、『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』をお届けする。なお、今回の発表にともない、主演の窪田正孝をはじめとするキャスト陣のコメントも公開されている。

キャスト陣 コメント

窪田正孝

 舞台版は物語も登場人物も変えて新たなシナリオで描くことになりました。神、人類、戦争、侵略、破壊、そして再生。

 エヴァが描くメッセージを、蠢く今この時代に演劇を通して観客に直接届けられたらと思っています。

 本来、手を出してはいけないエヴァンゲリオンという山のように高い壁に挑む事を真摯に受け止めてビヨンドを完成させたいです。

石橋静河

お芝居を始める前から憧れていて、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたシェルカウイさん。自分が想像していたより早く夢が叶って、ワクワクが止まりません。「エヴァンゲリオン」の世界を新たな形にするということはあまりにもプレッシャーが大きすぎると感じていますが、シェルカウイさんや窪田さんら素晴らしい才能の方々と一緒に、この偉大な作品の核にあるものを捉え、表現することは、激動の時代である今、大きな意味をもつと強く感じています。お楽しみに!

村上虹郎

 これはまたもの凄い大渦に巻き込んで頂きました。大変な事になりました。とにかくこれは未知なるエヴァンゲリオンです、しっかりと喰らいついていきたいと思います。乞うご期待。

田中哲司

 エヴァンゲリオンを初めて観た時は衝撃的でした。マジンガーZで育った僕のヒーロー像とはかけ離れた、善と悪が混在した存在だったからです。そして今回、歌舞伎町に新しく出来る劇場のこけら落としで、舞台版エヴァンゲリオンを上演する。それに参加出来るのをとても嬉しく思います。もう描き切った感のあるエヴァンゲリオンを、新たにどういう形で舞台に上げるのか。エヴァンゲリオン世代でない僕でさえワクワクします。どうぞご期待ください!

上演台本:ノゾエ征爾

 耳を疑った。エヴァを演劇で。なぜわざわざそんなことを。意味がわからなかった。大学生になって間もない頃だったと思う。友人が今ハマっているというテレビアニメを見せてくれた。鋭利なロボットがビル群を跳躍し、咆哮し、そのパイロットの少年は泣き叫んでいた。

 なんだこれは。理解しきれないものを浴びせられて脳がブルブル震えていた。

 25年ほど経ってその渦中に身を置くとは露知らず。今はリアルに身体が震えている。怖い。ひたすら怖いのです。

 しかし、いつしかその震えが、武者震いのようにも感じられ始めている。ラルビ氏の構想や演出プランが深まるにつれ、不確かな不安をナンセンスに感じた。このラルビエヴァ、乗るしかない。三歩進んでは三歩下がるような執筆がもう2年近く続いている。

 きっとこれは終わらない。上演されても終わらないものがここにある。

 震えがおさまることは、とうに諦めている。皆さんには、きっといい震えを。

『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』概要

  • 公演期間:20235月6日(土)~5月28日(日)
  • 会場:THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)

あらすじ

 無秩序な開発、争いにより、海や大地は汚染され、壊滅的な惨状を呈した地球。限られた地域に「ドルフ」と呼ばれる集落を作り、暮らす人々がいた。そんなドルフの一つをリーダーとして牽引する渡守(ともり)ソウシが、その日、目撃したもの……。

 新たな高エネルギー資源が特務機関“メンシュ”によって発見され、最高司令官・菅生(すごう)マサツグの指揮のもと、“エヴァンゲリオン”が海底を穿ち、地中深く潜っていく。

 しかし、ここで思いも寄らない事態が発生する。掘り進めた地底から、巨大な未確認生物“イキモノ”が出現したのだ。エヴァで必死の迎撃を行い、なんとかイキモノを地中に閉じ込め、強固な蓋をする。

 それから半年。渡守ソウシは、ドルフのシェルターの向こうの光景に目を疑う。再びイキモノが出現した。イキモノと激闘を繰り広げるエヴァを茫然と見つめるソウシ。急変する事態を前に、動揺する蓮見(はすみ)タンを始めとするパイロットたち。疑念を強めるソウシは、メンシュのドルフ上級担当官・瑞穂(みずほ)ユウに近づく。

 一体何が起きているのか? 誰が何をしようとしているのか? イキモノとは? エヴァンゲリオンとは?

 明るみになる真実と、晴れない疑念との間で、人々は……。

スタッフ

  • 構成・演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
  • 上演台本:ノゾエ征爾
  • ビジュアルディレクション・衣裳デザイン:柘植伊佐夫
  • セットデザイン:岩本三玲
  • 音楽:アレクサンドル・ダイ・カスタン
  • 照明:吉本有輝子
  • 映像:マキシム・ギスラン
  • 音響:武田安記
  • 特殊造形デザイン・特殊造形制作:松岡象一郎
  • 衣裳デザイン・スタイリスト:羽石輝
  • 衣裳デザイン・衣裳制作:岩崎晶子
  • ヘアメイク:波多野早苗 振付助手:大植真太郎
  • 演出助手:加藤由紀子
  • 通訳:時田曜子
  • 舞台監督:足立充章
  • プロダクションマネージャー:野中昭二
  • 脚本協力:鏑木勲
  • 企画協力:伊藤寿
  • 制作:青山恵理子、武内純子
  • プロデューサー:金子紘子
  • エグゼクティブ・プロデューサー:加藤真規

出演キャスト

  • 窪田正孝 石橋静河 村上虹郎 永田崇人 坂ノ上茜 村田寛奈 宮下今日子 田中哲司/
  • 大植真太郎 大宮大奨 渋谷亘宏 AYUMI 森井淳 笹本龍史 渡邉尚 高澤礁太 権田菜々子/
  • 歌唱:山脇千栄(東京・長野公演)、阿部好江(大阪公演)[太鼓芸能集団 鼓童]