集英社より、『ゲームが教える世界の論点』(著:藤田直哉)が2023年1月17日(火)に発売される。

 本書は『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』や『ファイナルファンタジーVII』、『DEATH STRANDING』など全16のゲーム作品を通し、理想的な社会の在り方を考える批評書籍。

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以下、リリースを引用

『ドラクエ』『FF』『デススト』……ゲームをやれば社会問題がわかる!? 『ゲームが教える世界の論点』(藤田直哉・著/集英社新書)が1月17日(火)発売

 コロナ禍の「おうち時間」によって、さらに急速な成長を遂げたゲーム産業。YouTubeにおけるゲーム実況のブームはもちろんのこと、米大統領選のキャンペーンには任天堂の人気ゲーム『あつまれ どうぶつの森』が用いられ、東京五輪の開会式にはゲーム音楽が用いられるなど、その影響力は現実の社会にも及んでいる。
 それと同時に、世界中で大ヒットしているゲームには、さまざまな社会課題を考えるためのヒントが隠されている。『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』『ファイナルファンタジー VIIリメイク』『ウィッチャー3 ワイルドハント』『ペルソナ5』『DEATH STRANDING』『Detroit: Become Human』『ライフ イズ ストレンジ』『The Last of Us Part II』……気鋭の批評家が、16作の大人気ゲームの批評を通して、理想的な社会のあり方を考える。

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書籍の概要

タイトル:『ゲームが教える世界の論点』
著者:藤田直哉
発売日:2023年1月17日(火)
定価:990円(10%税込)
判型:新書判
ページ数:224ページ
ISBN 978-4-08-721249-5
集英社新書

著者紹介

藤田直哉(ふじた なおや)
1983年、札幌生まれ。批評家。東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻修了。博士(学術)。日本映画大学准教授。著書に『虚構内存在』『シン・ゴジラ論』『攻殻機動隊論』『新海誠論』(作品社)、『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)、『娯楽としての炎上』(南雲堂)、『シン・エヴァンゲリオン論』(河出新書)、『百田尚樹をぜんぶ読む』(杉田俊介との共著、集英社新書)ほか。

おもな内容

第一章 ポストトゥルースと陰謀論

  1. 分断された人類ーー『デウスエクスマンカインド・ディバイデッド
  2. 差別を経験するシミュレーターーー『ウィッチャー3 ワイルドハント
  3. 情報操作に対抗する個の覚醒ーー『ペルソナ5

第二章 分断を超えるために

  1. 対話と理解の重要性ーー『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action
  2. 人々を「つなぐ」必要性の体感ーー『DEATH STRANDING』

第三章 革命と叛乱のジレンマ

  1. 暴力的な叛乱か、芸術的な抵抗かーー『Detroit: Become Human』
  2. テクノロジーによる管理からの解放は可能かーー『The Stanley Parable
  3. いかにして反抗を正しく導くかーー『ライフイズストレンジ

第四章 新自由主義の終わり

  1. 「他者化」「非人間化」に抵抗するためにーー『The Last of Us Part II』
  2. 「選択と集中」の痛みを描くーー『イースVIII Lacrimosa of DANA
  3. 原暴力への贖罪と、宗教的実存への移行ーー『レッド・デッド・リデンプションII

第五章 家族と生命の神話

  1. レトロトピアの誘惑ーー『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』
  2. 自然や故郷を破壊するエネルギー産業とどう対峙すべきかーー『ファイナルファンタジVII』『ファイナルファンタジVII リメイク
  3. 思いどおりにならない存在と共存する訓練ーー『ゴッド・オブ・ウォー
  4. 世界を愛する気持ちをーー『Horizon Zero Dawn