ファミ通.comの編集者&ライターが2022年冬のおすすめゲームを語る連載企画。今回紹介するタイトルは、『バイオハザード ヴィレッジ』の購入者に無償プレゼントされるオンライン専用対戦アクションシューティング『バイオハザード RE:バース』です。

【こういう人におすすめ】

  • バイオハザード』に興味はあるものの、怖くて未プレイの人
  • キャラクターの個性を前面に押し出した戦闘を楽しみたい人
  • “B.O.W.”(クリーチャー)になって戦いたい人

ソムタム田井のおすすめゲーム

『バイオハザード RE:バース』

  • プラットフォーム:PS4、XB One、PC(Steam)
  • 配信開始日:2022年10月28日
  • 販売元:カプコン
  • 価格:
    バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション』6589円[税込]、ダウンロード版は5990円[税込]
    ウィンターズ エクスパンション(『バイオハザード ヴィレッジ』追加DLC)2000円[税込] ※備考欄参照
  • 備考:本作は『バイオハザード ヴィレッジ』、『バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション』購入者用の無償特典になります。
『バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション』(PS5)の購入はこちら(Amazon.co.jp) 『バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション』(PS4)の購入はこちら(Amazon.co.jp)

気軽に楽しめる『バイオハザード』のオンライン対戦TPS

 サバイバルホラーというジャンルを確立した金字塔であり、26年の歴史を誇る『バイオハザード』シリーズ。第1作から『バイオハザード3 LAST ESCAPE』までは探索を重視したホラー、『バイオハザード4』から『バイオハザード6』まではアクション要素を大幅に強化、そして『バイオハザード7 レジデント イービル』、『バイオハザード ヴィレッジ』は一人称視点となり、よりホラー要素を重視した作りになるなど、ナンバリング作だけでも多様な進化を見せる同シリーズですが、これらに加え、最新技術で過去作をリメイクした『RE:』シリーズや、各タイトルの間隙を補完する『リベレーションズ』シリーズなどもあり、その進化はとどまるところを知りません。

 おそらく『バイオハザード』ファンならば、現在はさまざまな新要素が追加された『バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション』をプレイしつつ(2023年2月にはPSVR2にも対応するとのことで、こちらもうれしい!)、2023年3月24日発売予定の『バイオハザード RE:4』を心待ちにしているはず! いまのうちから発売中の『バイオハザード4』を再びプレイするなど、予習復習に余念のないファンも相当数いることでしょう。

 本記事では、そんなファンの皆さんはもちろん、「『バイオハザード』に興味はあるものの、怖いゲームは苦手」というシリーズ未プレイの方にも遊んでいただきたい、とっておきのタイトルをピックアップ。それがこちらの『バイオハザード RE:バース』です。

『バイオハザード RE:バース』とは?

 本作は、『バイオハザード ヴィレッジ』購入者に無償提供されているタイトル。PS4とXbox One、PCでのクロスプレイにも対応しています。

『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】

 その内容は、最大6人のプレイヤーで戦うオンライン専用の対戦アクションシューティングで、人気キャラクターたちを操作しつつ、緊張感あふれる銃撃戦を楽しめる作品になっています。

 本来であれば、2021年7月よりサービス開始となる予定だったのですが、プレイ品質向上のため、配信は延期。1年以上の月日をかけて改善され、2022年10月28日より正式にリリースされたタイトルとなります。

『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】

 ゲームの大まかな流れとしては、まずは操作キャラクターを選択してマッチングを開始。そうして参加人数が揃うと戦闘用のステージに移動し、5分間の熾烈なバトルがスタートします。

 キャラクターはそれぞれ2種類の武器を装備していて、それらに加え、ステージ上ではロケットランチャーなど、1発使いきりの強力な武器も回収できます。これらを駆使して時間いっぱい戦い抜き、最終的な獲得スコアに応じて順位が決定。さらには能力の強化やコスチュームの購入に必要なポイントも獲得できる仕組みになっています。

『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】

スキルを駆使した多彩な立ち回りが魅力

 『バイオハザード』シリーズといえば、一部のタイトルに本編クリアー後のエクストラゲームとして収録された“ザ・マーセナリーズ”が好評で、過去にはこちらのコンテンツのみを遊べるタイトルも発売。非常に高い人気を誇っています。

 ちなみに“ザ・マーセナリーズ”では、装備可能な武器や体術に違いを出すことでキャラクターの個性を演出していましたが、本作ではキャラクターごとに武器が異なるほか、それぞれに個別のスキルが用意されている点も大きな特徴となります。

 スキルは任意のタイミングで発動できるものが2種類、パッシブスキル(常時発動するスキル)が1種類の計3種類あり、これをどのように戦略に組み込むかで、まったく異なる立ち回りが楽しめる……という点こそ、本作のバトルの醍醐味といえるでしょう。

『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】
『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】

 たとえばジルの場合、ステージ上に地雷を仕掛けることができ、こちらはほかのプレイヤーがそれを踏んだときだけでなく、狙撃することでも爆破させることができます。そのため、これはあくまでも一例ですが、入り口付近に地雷を仕掛けた状態でその奥のエリアに立てこもり、ほかのプレイヤーが攻め込んできた瞬間、起爆して大ダメージを与える……といった待ち伏せ戦法が可能です。

『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】

 またクリスなら、一定時間だけどんなにダメージを受けても死なない“不屈の闘志”というスキルがあるので、これを発動させた状態で、銃撃を気にせず急接近。もうひとつのスキル“強化外骨格「AMG-78」”で強力なパンチをくり出し、とどめを刺すという、接近戦がメインの立ち回りも可能となっています。

『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】

 ほかにもエイダなら、敵を蹴り上げて体勢を崩せる“サマーソルト”や、ジャンプしつつ上空から爆弾付きの矢を放つ“パイルボムの矢”などトリッキーな技が使え、ハンクならば“光学迷彩”で透明化して、ほかのプレイヤーに気づかれないように攻撃をくり出せるなど、いずれも個性が際立っていて、使って楽しいキャラクターばかり。

 もちろん、お気に入りのキャラクターを使い続けるのもありですが、さまざまなキャラで遊んでみることで、それぞれの得意とする立ち回りがわかり、「自分がこのキャラを使うならこういった戦いかたをする」といった予想も立てやすくなるので、プレイ時にはどのキャラも満遍なく使用して、遊びの幅を広げることをオススメします。

 なお登場キャラクターは、初期の時点ではクリス、ジル、レオン、クレア、エイダ、ハンクの6名だけでしたが、アップデートにともない、どんどん追加されているのもうれしいポイント。今後も続々と操作可能なキャラが増えていくことに期待したいところです。

やられたらやり返す! クリーチャーになって反撃!!

 そしてもう1点、本作を紹介するうえで外せないポイントが、プレイヤー自身がバイオハザードに登場するクリーチャーになって戦えるところ。

 一般的な対戦TPSの場合、やられたら即、ゲーム終了。もしくは獲得ポイントが減るなどの減点があり、そのうえでリスポーンするものが多いですが、本作の場合はダメージを受けて死亡すると、その場でクリーチャーに変身。クリーチャーの姿で戦いを継続することができます(※クリーチャーの状態でやられるとワンミスになり、人間へリスポーンする)。

『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】

 これはつまり、やられたらクリーチャーとして復活できるので、自分を倒した相手に即座にリベンジできる……というわけです。ちなみに「自分を倒した相手」へのリベンジが決まればボーナススコアもゲットできます。

 ちなみに、通常はファットモールデッドという、必殺技は“自爆”のみのちょっと残念なクリーチャーになってしまうのですが、人間の状態でいるうちに、ステージ上の各所に設置されたウイルスを獲得しておくことで、より強力なクリーチャーとして復活することができます。

『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】

 ストック数が1なら、ハンターγかジャック・ベイカーに、ストック数が2ならスーパータイラントかネメシスに変身できるのですが、ウイルスを多く持っているほど強力なクリーチャーに変身できるので、「TPSは苦手で、ふつうの銃撃戦では太刀打ちできない」という人は、“クリーチャーになってからが本番”という作戦を立てて、人間のときはウイルス回収を優先。あえて接近戦を仕掛けてやられて、至近距離で復活した後、リベンジを図る……というのも手です。

『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】

 なお、ファットモールデッド以外のクリーチャーには、ヒットすると特殊な演出が見られる“フィニッシュ技”が用意されていて、こちらでほかのプレイヤーを倒した場合、より多くのポイントが手に入ります。

 ジャックなら「ファミパン」の通称でお馴染みの強烈なパンチ攻撃“お前も「家族」だ”、スーパータイラントなら相手の腹部に爪を突き刺して持ち上げ、そのまま地面に叩きつける“ダッシュ斬り”など、どのフィニッシュ技も強力なうえ、見た目もかなり派手なので、こちらの技でリベンジを果たせたときはスカッとすること間違いなし! クリーチャーに変身した際は、これらでのフィニッシュを積極的に狙っていきましょう。

『バイオハザード RE:バース』クリーチャーに変身してリベンジ! 多彩なスキルを駆使した立ち回りも激熱なTPS【おすすめゲームレビュー】

 ……といった具合に、ここまで『バイオハザード RE:バース』の魅力を紹介してきたわけですが、本作には“クリーチャーへの変身”要素こそあるものの、無数のゾンビに取り囲まれたり、弾切れになって何もできないまま逃げ惑うといった、恐怖を煽る演出はほぼないので、怖いゲームは苦手という人でも安心して(!?)、アクションシューティングを楽しむことができます。

 一風変わったTPSをプレイしたい人はもちろん、怖くない部分で『バイオハザード』シリーズの雰囲気を味わってみたいという人にもオススメのタイトルなので、そういった方は『バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション』を購入し、まずは本作で同シリーズの世界観に触れてみる。そうして慣れてきたら、『バイオハザード ヴィレッジ』で極上の恐怖を体験する……というのもアリではないかと! この年末年始は、自由なスタイルで思う存分、『バイオハザード』シリーズの魅力を堪能してみてはいかがでしょう。

ファミ通.com編集者&ライターによるおすすめゲームレビューまとめはこちら