米連邦取引委員会が、エピック・ゲームズが『フォートナイト』について2件の問題の和解案に合意し、合計で5億2000万ドル(約713億円)を支払うことを公表した。うち2億7500万ドルは児童オンライン プライバシー保護法 (COPPA)違反に対する罰金で、2億4500万ドルは消費者保護の点から返金対応にあてられるものとなる。

 COPPA違反で問題とされたのは大きく分けて2点あり、消費者保護の点では3つの点が問題視され改善を求められている。エピック・ゲームズ側が発表している対策と合わせたものは以下。

  • COPPA違反
    • アメリカでの対象年齢である13歳(参考までに日本では15歳)より下の子供が実際はプレイしているにも関わらず、検証可能な両親からの同意を得ることなくユーザーとしての個人データを収集した問題
      • 《エピック・ゲームズによる対策》プレイは可能だが 親の合意が得られるまでアイテム購入などが行えない制限アカウントを今月より提供中
    • デフォルト設定ではテキストとボイスチャットの双方が有効であったため、オンラインでのいじめや嫌がらせなどの問題にさらされた問題
      • 《エピック・ゲームズによる対策》9月より18歳以下のプレイヤーのチャットのデフォルト設定をオフにするなどの措置を実施。16歳以下はさらにテキストチャットでチャットフィルターがデフォルトで有効に。
  • 消費者保護
    • ボタンの配置等に問題があり、押し間違いなどによって課金アイテムを購入してしまう問題
      • 《エピック・ゲームズによる対策》購入意思を再確認する仕組みを追加
    • 親の同意を得ずに子供が有料コンテンツを購入してしまう問題
      • 《エピック・ゲームズによる対策》支払い情報を保存するかどうかの明示的な選択を用意
    • (子供が勝手に買ってしまったことなどにより)不正請求であるとして異議を唱えたアカウントをロックすることにより既に購入したコンテンツにアクセスできなくなる問題
      • 《エピック・ゲームズによる対策》運用ポリシーを変更し、詐欺の兆候が見られる場合にのみアカウントを無効にするように。また以前のポリシーの下で報告された数千のアカウントを復帰