KONAMIから発売されたRPGシリーズの1作目!

 いまから27年前の1995年(平成7年)12月15日は、プレイステーション用ソフト『幻想水滸伝』が発売された日。

『幻想水滸伝』が発売された日。中国の『水滸伝』をモチーフにした作品で、108人もの仲間が登場するRPG。東野美紀さんの手掛ける音楽も素晴らしかった【今日は何の日?】

 中国で書かれた伝奇小説『水滸伝』をモチーフにした『幻想水滸伝』シリーズの1作目となる本作。なんといっても最大の特徴は108人の仲間が登場すること。最近のスマホゲームでは多くのキャラクターが登場しますが、当時“100人以上”というのはとんでもないインパクトがありました。

 全員がバトルに参戦するキャラクターというわけではないものの、発明家や鍛冶屋、僧侶、宿屋の主人など、それぞれ得意なことが異なる人物が一丸になって戦争を戦い抜いていくところこそが本作の魅力とも言えます。主人公が中盤以降で本拠地を手に入れると、仲間が集まってくるようになります。仲間が増えると賑やかになって、施設も発展していくので楽しかったです。

『幻想水滸伝』が発売された日。中国の『水滸伝』をモチーフにした作品で、108人もの仲間が登場するRPG。東野美紀さんの手掛ける音楽も素晴らしかった【今日は何の日?】

 キャラクターが多いので全員を振り返るのは難しいですが、仲間になるとフィールドでダッシュできるようになるスタリオン、ご飯を奢ると仲間になってくれる虎のマスクをかぶったフー・スー・ルーなど、いろいろいましたね。スタリオンのように続編でも登場するキャラクターは、ふたたび出会えたときにうれしかったです。

 とくに、『I』と『II』はシナリオも繋がっているため、フリックやビクトールのように両作ともメインストーリーでガッツリ絡むキャラクターというのも少なくなかったですね。

『幻想水滸伝』が発売された日。中国の『水滸伝』をモチーフにした作品で、108人もの仲間が登場するRPG。東野美紀さんの手掛ける音楽も素晴らしかった【今日は何の日?】

 本作のストーリーは赤月帝国五将軍のひとり、テオ・マクドールの子息である主人公が、親友のテッドから27の真の紋章のひとつ“ソウルイーター”を受け継いだことで、帝国に命を狙われるようになるというもの。帝国軍に反旗を翻すべく結成された解放軍を率いて戦うことになり、すべての仲間を集めるとストーリーの展開が変わるという仕掛けが用意されていました。

 バトルに関しては、キャラクターと敵のレベル差によって経験値が上がる仕様のため、ふだん使っていないキャラクターもちょっと戦闘をさせればすぐに1軍のキャラクターに追いつくことが可能。そのため、いろいろなキャラクターを活躍させることができて楽しかったです。

 また、大軍どうしが激突する“戦争イベント”と1対1で戦う“一騎打ち”が存在し、特殊なバトルが燃えるシナリオをいっそう盛り上げてくれました。

『幻想水滸伝』が発売された日。中国の『水滸伝』をモチーフにした作品で、108人もの仲間が登場するRPG。東野美紀さんの手掛ける音楽も素晴らしかった【今日は何の日?】

 音楽は『グラディウス』や『沙羅曼蛇』なども手掛けていた東野美紀さん。『幻想水滸伝』の曲はこれまでとは違ったクラシックや民族音楽のような雰囲気に驚きました。とても多彩な方だなと思います。

 この記事を読んで本作を遊んでみたくなった方に朗報! 今年(2022年)の“東京ゲームショウ2022”で行われた“kONAMI新作発表ステージ”にて『幻想水滸伝 1&2 HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』が発表されました。発売は2023年、対応機種はNintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)を予定しています。発売まであと少しなので楽しみですね。

 また、『幻想水滸伝』シリーズのクリエイターが集結した新作RPG『百英雄伝』が2023年に発売予定で、『幻想水滸伝』ファンにはこちらも注目です。また、『百英雄伝』の前日譚を描く2Dアクション『百英雄伝 ライジング』が2022年5月に配信されているので、気になる方はプレイしてみるといいかも。ちなみに『百英雄伝 ライジング』は2023年1月26日にパッケージ版が発売予定です。

これまでの今日は何の日?

※本記事は、2021年12月15日にアップした記事を再編集したものです。