2022年11月14日、同人ゲームやインディーゲームの展示・即売を行うイベント“デジゲー博2022”が、秋葉原UDXにて開催されました。個性豊かな作品たちが集まっていた本イベントから、かなり変わったコンセプトの『Death the Guitar』を紹介していきます。
持ち主を殺されたエレキギターが人間たちを倒しまくる横スクロールアクションゲームをつくっています!
#indiedev #gamedev #gamemaker https://t.co/TwlCAu1EwW
— トロヤマイバッテリーズフライド (@toroyakun)
2022-11-11 19:30:34
本作は、個人開発者のトロヤマイバッテリーズフライド氏が制作している2Dアクションゲーム。特筆すべきはその世界観で、本作の主人公となるのは持ち主を殺されてしまったエレキギター。プレイヤーは復讐に燃える“殺人エレキギター”を操作し、人間たちを相手に暴れまわる……というB級映画感満載の設定が魅力の作品となっています。
実際に展示されていたデモ版を遊ばせていただきましたが、ゲーム部分はエリア内の敵を全滅させるとつぎのエリアへと進めるような形となっていて、一度でも敵から攻撃を受けるとステージの最初に戻されてしまうため、トライ&エラーをくり返しつつ、ヒリヒリとした戦闘が楽しめる印象でした。
アクション自体もなかなか凝ったものになっていて、ギャーンという音色とともに音波を発生させる近接攻撃や、ステージに配置されているアンプの近くでギターを鳴らすと爆音による大ジャンプができたり、エレキだけに電気を流して攻撃できたりなど、エレキギターという設定を活かしたアクションは見た目にもゲーム体験としても、とても斬新でした。
そんな本作をどうして作ろうと思ったのか。開発者に伺ったところ、そもそもアクションゲームを作ろうと考えていたそうで、ゲームとしておもしろくなりそうなよいテーマを探していたときに、“エレキギターを主人公にする”というアイデアを思いついたというのが経緯とのこと。主人公がエレキギターという一見奇抜なものに見えてしまう本作ですが、しっかりとアクションゲームとの親和性が考慮されていたということで、ユニークなビジュアルと独自のアクション性を両立させた作品となっているのも納得です。
開発者のトロヤマイバッテリーズフライド氏はテクノロジーを駆使して表現するメディアアートを学ぶ美術大学の学生とのことで、ゲーム開発自体はゲーム好きが高じて始めたそうですが、在学中に作るポートフォリオのひとつとしてゲームを作っているという側面もあり、「なるべく在学中にたくさんのゲームを作りたい」という目標で、現在ゲーム開発をしていることも話してくれました。
そんな『Death the Guitar』はSteamでの2023年の発売を目指して現在開発中。今後はストーリーなどの実装も予定されているとのことなので、続報にも期待しましょう。