2022年11月14日に同人ゲームやインディーゲームの展示・即売を行うイベント“デジゲー博2022”が、秋葉原UDXにて開催されました。今回で10回目の開催となった本イベントから、注目タイトルをいくつかピックアップしてリポート! 本稿ではカクカクゲームスが制作している、ポップでかわいらしいビジュアルが目を引くアクションゲーム『パーリィ・ナイトメア』を紹介していきます。
本作は主人公が見ているナイトメア(悪夢)を舞台に、プレイヤーとなるタマシイを操作して、大量の敵が押し寄せるなか指定された時間まで生き延びることが目標のアクションゲームです。特徴的なのが、プレイヤーが敵を直接攻撃するわけではなく、近づいてきた敵をひたすら“パリィ”して戦っていくという要素。パリィした敵はひっくり返り、時間経過で復活するのですが、タマシイのあとをついてくる仲間の“ホンノウ”というキャラクターの攻撃範囲に敵を入れることで倒してくれるので、ホンノウとともに協力しながらナイトメアを耐え抜く……といったシステムになっていました。
パリィというアクションの特性上、敵に触れるとダメージを受けてしまうというリスクを背負いながら、タマシイを接近させる必要がありますが、ギリギリまで引き付けて複数の敵を一気に倒せたときのスリルと快感はひとしお。ステージクリアーまでのタイムリミットが迫るにつれて敵の数も増えていくため、次第にそんな余裕はなくなっていくのですが、パリィを行うことで溜まるゲージを消費して使用できる広範囲攻撃の“バースト”や、アイテムを取得してホンノウを強化できる要素もあり、操作やルールはシンプルながら、プレイヤーによってさまざまな攻略法が見いだせそうな遊びの幅も感じられました。
今回の試遊では、本作のアクション部分が体験できるいちステージが遊べましたが、開発者のチャレヒト氏が目指す“できるだけシンプルに気持ちよく遊べて、誰でも楽しめる新しいタイトル”というコンセプトは、現段階でもしっかりと感じられる形になっていた印象を受けました。
また、チャレヒト氏によると、完成版では“会社から疲れて帰ってきた主人公が幽体離脱していまい、無事に朝を迎えるべくナイトメア(悪夢)から脱出する”といった内容のストーリーも実装予定とのこと。そんなストーリーに合わせて、“会社の上司”や“仕事の山”といった“主人公がパリィ(拒絶)したいもの”がデザインに落とし込まれた敵の実装も考えていることも話してくれました。
2022年の頭から開発がスタートしたという本作は、チャレヒト氏がほぼひとりで開発している作品(グラフィックには漫画家の方も参加している)ということもあり、ゲーム全体のボリューム感としてはライトに遊べるような作品を目指し、2023年夏ころのリリースを目標に開発中。現在、Steamのストアページも公開されているので、気になった方はぜひウィッシュリストに登録しておいてみてはいかがでしょうか。