Nintendo Switch次世代機に関係する回答も

 2022年11月9日、任天堂は第2四半期決算説明会/経営方針説明会で行われた質疑応答の要旨を公開した。

 質疑応答では、Nintendo Switch Onlineの有料会員が3600万アカウント超であることが明かされたり、「円安が進行しているがハードの価格変更の予定は?」といった質問が行われたことが記載されている。本稿では気になる内容について抜粋して紹介する。

 公式サイトでは記事内で紹介している以外にも『スプラトゥーン3』の日米での販売本数の差などの質疑応答も公開されているので、気になった方はチェックしてみてはいかがだろうか。

2023年3月期 第2四半期 決算説明会/経営方針説明会 質疑応答(任天堂公式サイト IR情報)※PDF
Nintendo Switch 有機ELモデル(Amazon.co.jp)

Nintendo Switch Onlineには3600万以上の会員が

 Q2では、Nintendo Switch Onlineの会員数について質問が行われ、古川俊太郎社長が「Nintendo Switch Online の有料会員数は、2022年9月末現在で3600万アカウント以上」であると回答。

Nintendo Switch本体値上げの予定はなし

 Q4では、「円安が進行しているが、ハードの価格変更は?」という質問に対し、古川社長が「現時点ではハードウェアの値上げをする予定はありません」ときっぱり。ただし「今後も状況を注視しながら慎重に検討していきたい」、「ハードウェアの採算性が低下していることは事実です」とも付け加えている。

任天堂は“グローバルで通用するタレントがたくさんいる事務所”

 Q6では2023年4月28日公開予定の映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の話題に宮本茂フェローが回答。

 小説やマンガの映画化とゲームの映画化は事情が異なると考えを述べたうえで、その完成度には「自分で言うのもなんですけど、手応えを感じています」と自信を覗かせた。また、「私は任天堂のことを、グローバルで通用するタレントがたくさんいる事務所のようなものだと考えています」と、同社の強みについてユニークな表現で答えていた。

次世代機については「お話できる段階にありません」

 そして最後の質問であるQ7では、気になる次世代機にまつわる応答が。

 「各種サービスによって手に入る情報がソフトウェアや次世代機の開発に影響を与えることがあるか?」という質問に対し、取締役上席執行役員の塩田興氏が「ニンテンドーアカウントを介したゲーム専用機以外におけるお客様の体験と、中核となるゲームビジネスがつながりやすくなることも考慮しながら、ハードウェアとソフトウェア両方の開発に取り組んでいかなければと考えています」と、同社の姿勢を説明。

 続けて「次世代機のことはまだお話できる段階にはありませんが、いちばん大事にしていることは、ハード・ソフト一体型のユニークな製品づくりをすることであり、そこにニンテンドーアカウントを活用した活動をうまく結びつけていければと考えています」と回答し、次世代機の詳細については明言を避けたものの、今後もハード・ソフトともに一体となった開発を進めていくと語った。

 また、過去作品が遊びやすくなることについて触れたQ5でも、宮本茂フェローが「一般的には、以前より新しいハードウェアで過去のハードウェア向けのソフトウェアを遊べるようにするための再生環境を実現しやすくなってきています」との発言に続けて「ただ、任天堂の強みは新しい遊びをつくりだすことですので、今後も何か新しいハードウェアを発売する際には、既存のハードウェアでは実現できないユニークな遊びを提案したい」と考えている旨を語っている。