“ポケモン×工芸展ー美とわざの大発見ー”が、石川県金沢市の国立工芸館にて2023年3月21日から6月11日の期間開催される。人間国宝から注目の若手まで、20名の作家が工芸の多種多様な素材と技法でポケモンをモチーフにした作品を展示予定。新作約70点が初公開となる。

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 異能な作家とのコラボレーションによるポケモンのアートプロジェクトの第1弾は“フィクションとしての考古学”をテーマに、現代アートの領域で活躍するダニエル・アーシャムの彫刻シリーズを2020年から展開した。今回発表された展覧会はその第2弾の取り組みとなる。

 今回の展示会にあたって国立工芸館は下記のようにコメントしている。

ポケモンと工芸、正面切って出会わせたとしたらどんな「かがく反応」が起きるだろう。​
 そこに本気で挑むのがこの企画の骨子です。一見意外な組み合わせですが、案外この2者、共通項が少なくないのです。たとえば工芸の原材料や製造工程のエネルギーを挙げてみれば土や草や金属や、水に炎に電気など、そのままポケモンのタイプといっても通用するかのよう。

 さらにはポケモンを育ててわざを磨いたり、収集や交換といったシステムも工芸にかける作り手や愛好者の想いと重なるところが多そうです。​今回、工芸と出会ったポケモンは鳥肌が立つような実在感で登場し、ゲームやムービーの思い出の光景を豊かな物質感とともに更新していくでしょう。対してポケモンと出会った工芸は、外からの主題に刺激を受けつつ、本道を極め、ラディカルな相へと突き進みました。ポケモン×工芸の攻略法は会場に立った人の数だけきっとあるはず!発見、体験、冒険のたどり着く先で出会うのは、可能性に満ちた皆さん自身の姿なのかもしれません。(国立工芸館)