カプコンより2023年発売予定の新作対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』。そのクローズドβテスト(以下、CBT)が2022年10月7日~10日の期間に開催。本稿では、CβTの模様をリポートする。
どうもこんにちは。『スト6』担当のとよまんこと豊泉三兄弟(次男)です。発表時から追いかけてきた本作のCBTがついに実施されましたね。ということで、ここからは『スト6』担当の僕とライターベックスでCBTで体験できた内容をピックアップして紹介していきたいと思います。
アバターの作成
CBTをスタートして最初に行うのがアバターの作成。CBTでは、自分の分身となるアバターを操作して、バトルハブというオンラインスペースでほかのプレイヤーとコミュニケーションを取ったり対戦で切磋琢磨していくことになります。
そして、このアバター作成がとにかくすごい。身長や体重、体型みたいなザックリ調整するのではなく、たとえば上半身なら
- 頭の大きさ
- 首の長さ
- 首の太さ
- 肩幅
- 広背筋の大きさ
- 肩の大きさ
- 僧帽筋上部の大きさ
- 胸の形
- 腕の長さ
- 上腕の太さ
- 下腕の太さ
- 手の大きさ
- 腹部の大きさ
- 腹部の膨らみ
これだけの項目がある(笑)。さらに、目、鼻、口、耳、まつ毛など細かいパーツにもそれぞれ詳細な設定項目があるので、とにかくボリュームがヤバイです。詳細にお伝えするとこれだけでプレイリポートが終わってしまいそうなくらいある(笑)。
かなりこだわれる一方で、僕のようにあまり時間をかけたくないプレイヤーのために、プリセットやランダム生成機能も用意されていました。僕はこれでサクっと作ってさきへ進んじゃいました。
いざバトルハブへ!
バトルハブはいわゆるオンラインロビーといった感じ。作成したアバターを操作して他プレイヤーとコミュニケーションを図ったり、ゲーム筐体に座って対戦をしたり、グッズショップでアバターのカスタマイズアイテムを購入したりもできるようです。
バトルハブはおもに以下の8つエリアにわかれているので、僕の自撮りとともにそれぞれのエリアで遊べるコンテンツを紹介しようと思います。
バトルハブにあるエリア
- ゲームセンターエリア
- 巨大スクリーン
- エクストリームバトルエリア
- ハブグッズショップ
- エントランス
- イベント受付カウンター
- 2階スペース(右)
- 2階スペース(左)
往年の名作が楽しめる“ゲームセンターエリア”
ゲームセンターエリアでは、カプコンの名作ゲームがプレイできます。原稿執筆時点の3日目までで実際に遊べたタイトルは、初日は『ファイナルファイト』、2日目は『マジックソード』、3日目は『スーパーストリートファイターIIX』と日替わり。
僕は初日の『ファイナルファイト』をプレイしてみたのですが、最新の『スト6』を遊んでいるはずなのに、なぜか昔のアクションゲームをプレイしているということでとても不思議な気分になりました(笑)。子どものころ遊んでいたタイトルなので、忘れている部分が多くあまりうまくプレイできませんでしたが、とても懐かしく楽しめました。
また、これらのゲームは、コンティニューが無制限の“フリープレイ”とコンティニュー不可でハイスコアを狙う“スコアチャレンジ”のふたつのモードで遊べます。スコアチャレンジの結果はランキングとして残るので、往年のプレイヤーが本編そっちので本領発揮するという展開もありそう。ちなみに、僕は初日に1クレ遊んだらスコアランキング暫定1位を取ってしまいました(笑)。
スト6内のファイナルファイトで遊んでみたらスコアランキング暫定1位!w https://t.co/LOUltKoMxW
— 豊泉三兄弟/toyoman (@toyo3kyoudai)
2022-10-07 18:44:25
巨大スクリーンエリア
巨大スクリーンエリアではスクリーン前に設定された端末にアクセスすることで、“本日のMVP”や“現在連勝中のプレイヤー”がチェックできました。“BRORDCAST”という項目もあったので、公式イベントの中継などが行われるかもしれませんね。
スト6のバトルハブ内で自撮りしてたら、カプコンカップの現地取材を思い出したw
バトルハブ内の巨大スクリーンの雰囲気が超似てるw ここに集まって大会観戦できたら楽しそうすね!
1枚目がスト6のバトルハブで、2枚目がカプコンカッ… https://t.co/Ab8TidNsBX
— 豊泉三兄弟/toyoman (@toyo3kyoudai)
2022-10-07 19:39:43
エクストリームバトルエリア
おつぎはエクストリームバトルエリア。ここに配置されているゲーム筐体に座ると、通常とは異なるルールのバトルが楽しめます。エクストリームバトルもゲームセンターと同じく日替わりで内容が変わるようで、初日は以下のふたつのルールが遊べました。
- 通常ルール(相手の体力を先にゼロにしたら勝ち)+爆弾ギミック
- スリップルール(先に5回ダウンさせたら勝ち)+闘牛乱入ギミック
どちらもワチャワチャ楽しむのにはもってこいのルール。
“通常ルール+爆弾ギミック”は、ラウンド開始直後から爆弾が落ちてくるので、それをうまく利用しながら相手の体力を奪っていくというもの。
爆弾は、
- 一定時間が経過すると爆発。
- 爆発はガードができず、ヒットした際は吹き飛ぶので追撃が可能。
- 爆弾に攻撃を当てることで相手側に追いやることができる。
- 攻撃して跳ねた爆弾にも、飛び道具のように攻撃判定がある。
といった性能。跳ねた爆弾自体にも攻撃判定があるのがミソで、画面端に追い詰められた際には、相手に小技を連打されるだけで密度の濃い連係となってしまい、対応ができないまま爆発を食らうといった展開に(笑)。
もうひとつのルール“スリップルール+闘牛ギミック”は、上で紹介した対戦以上にユニークな形式。まず、勝利条件が“相手を5回ダウンさせたら勝ち”というものに変更されているので、体力ゲージがありません。リュウの“しゃがみ中キック〜波動拳”といった“ヒットしてもダウンを奪えない”コンボは、このルールではほとんど意味をなさないという始末(笑)。
ダウン自体は“しゃがみ強キック”や“投げ”といった比較的簡単な行動で奪えるため、お互いがややジリジリした立ち回りとなりやすいのですが、そこでアクセントになるのが“闘牛”ギミック。これは試合中に一定のタイミングで闘牛が乱入して、試合中のキャラクターを吹き飛ばすというもの。
もちろん、闘牛に吹き飛ばされた場合のダウンもカウントされるため、闘牛乱入のアラートが表示されると、“闘牛を避けつつ、相手の動きも気にする”といった難しい状況判断が必要になり、これが焦りや緊張感につながってきます(笑)。
闘牛はガードができるものの、“ドライブインパクト”のガード時と同様に大きく仰反るモーションに。このときに相手が攻撃をするとガードができないため、爆弾と同様にうまく活用しながら試合を進めていく必要がありそうです。
それぞれのエクストリームバトルは、フレンドとボイスチャットアプリ“Discord”をつなぎながらプレイしたのですが、つぎつぎと押し寄せる“ハチャメチャな展開”に爆笑や悲鳴を上げてしまい、そのさまはまるで初めて友だちの家で格闘ゲームをプレイしたときのようでした(笑)。
ベースはちゃんと『ストリートファイター』ではあるのですが、ユニークなルールやギミックによる対戦は、ふだんの対戦とまったく違った魅力がありました。また、“ダウンを奪えば勝ち”というルールではコンボの重要度が通常より低いため、テクニック差が勝敗において大きな差にならないので、そういった意味でもみんなカジュアルに遊びやすそうでした。ランクマッチなどの真剣勝負の合間の清涼剤として遊ぶのがオススメそうですね。
イベント受付カウンター
ここは、ゲーム内で行われるトーナメントなどのイベント受付ができる場所。CBT期間中は2日目の21時からトーナメントが行われた際に活用しました。
これまではオンライン大会というとゲーム外のツールを使ったものが多く、そういったツールを使い慣れていない自分としては参加しにくかったので、こういった感じでゲーム内からの導線があると参加しやすくていいですね。
ハブグッズショップ
ハブグッズショップでは、ゲーム内通貨“ファイターコイン”や“ドライブチケット”と装備アイテムを交換できます。CBTではまだ種類が少なかったのですが、発売後はどんな装備品が追加されるのかいまから楽しみですね。推しのeスポーツチーム“FAV gaming”のユニフォームとか売り出されたりしないんですかね!?(笑)。ちなみに、今回のCBTではチャレンジの達成やトーナメントの報酬などでドライブチケットが獲得できました。
2階スペース
2階スペースには、フォトスポットやDJブースがあり、1階とは少し雰囲気が違った場所になっています。フォトスポットはリュウや春麗、ロックマンなどのパネルが設置されているので記念撮影に持ってこいですし、DJブースではちょっとした効果音を鳴らしたりできるので、みんなでエモートしながらワチャワチャすると楽しそうでした。
バトルハブマッチ
バトルハブマッチは、バトルハブ内の各所に設置された“筐体”に座って行う対戦。筐体に座ると、トレーニングモードをプレイしながら対戦相手が乱入してくるのを待つことができます。また、すでにプレイしている人がいる場合は乱入もできるし、対戦中であれば観戦や順番待ちの予約が行えるので、強者や人気プレイヤーのまわりはいつも人だかりができていました。その様子はまさにゲーセンという感じ(笑)。
ランクマッチのようにポイントの増減はないので、気軽に対戦できるベーシックなモードと言えそうです。カジュアルマッチと違って対戦前にプレイヤーネームや使用キャラクターが確認できるので、目当ての相手を探して対戦を挑んだり、フレンドと待ち合わせをしてガッツリ対戦なんてことに使いやすそう。また、プロゲーマーやストリーマーがここで対戦すると盛り上がっている様子が目に見えるので、発売後はバトルハブでイベントを開くのもおもしろそうですね。
実際にプレイをした印象としては、今回のCBTではバトルハブマッチで遊んでいるプレイヤーがいちばん多かったように思えます。“エリア内を歩きながら、対戦待ちの筐体を見つけたら、すぐ対戦を申し込む”という流れは、昔ゲームセンターに足繁く通っていたころとやっているのがまったく同じで、懐かしささえ覚える楽しい体験でした(笑)。
ランクマッチ・カジュアルマッチ
ランクマッチとカジュアルマッチは、基本的には『ストV』にあったものと同じ。バトル設定からそれぞれの項目を“ON”にすれば“対戦待ち受け”状態となり、相手が見つかり次第バトルハブのどこからでもすぐに対戦を始められるお手軽な対戦方式です。
CBTに参加してみての雑感byとよまん
東京ゲームショウに続いてのプレイリポートはいかがでしたか? はい。『スト6』担当のとよまんです。記事の締めとして今回CBTに参加した感想を少し。
今回プレイして真っ先に感じたのが“圧倒的なボリューム”。開幕のアバター作成でかなり驚かされましたが、それだけにとどまらず、バトルハブで遊べる要素の充実っぷりやトレーニングモードメニューの多さと、とにかくボリュームがすごい(笑)。
「逆にボリュームがありすぎてコアゲーマー以外は置いてかれるのでは?」と一瞬心配もしましたが、カジュアルに遊べるエクストリームバトルがあったり、往年の名作が遊べたり、そもそも簡単操作のモダンタイプもあるしと、ライト層にも配慮した作りになっているのでとても感心しました。これに加えて、ひとりでもガッツリ遊べるワールドツアーモードもあると思うと……これは本当にものすごいボリュームのゲームになりそうですね(笑)。
今回のCBTでさらに期待が増したので、本当に発売が楽しみです。まずは残り1日となったCBTをたっぷり遊ぼうと思います。それではまた次回の『スト6』記事でお会いしましょう!