あまりにも揺れ過ぎる

 1997年(平成9年)10月9日は、セガサターン版『デッド オア アライブ』が発売された日。本日で発売から25周年を迎えた。

 『デッド オア アライブ』は、テクモ(当時)から発売された3D対戦格闘アクションゲーム。現在も続く人気シリーズの1作目で、家庭用ゲーム機に初めて登場したのがこのセガサターンの移植版だった。

 移植元のオリジナル版は『バーチャファイター』シリーズが巻き起こした3D格闘ゲームのブームのさなかに登場したアーケード用タイトル。『バーチャファイター2』などと同様の“MODEL2”と呼ばれるサターンよりも遥かに性能が高い業務用システム基板を使用しており、当時は「移植は難しいのではないか」と不安視する声も多かったように記憶している。

 しかし、そんな不安の声を歯牙にも掛けない会心の移植作が登場。“世界で一番美しい格闘ゲーム”というキャッチコピーにふさわしい美しいグラフィックをしっかりと再現してくれていた。加えて新技の追加やモーションの調整などもガッツリと施されていて、中身の仕上がりは新作レベルになっていたのもうれしいポイントだった。

SS版『デッド オア アライブ』が発売された日。強くて美しい女性をフィーチャーした格闘ゲームが家庭用ゲームで初登場【今日は何の日?】

 本作いちばんの見どころは、強くて美しい女性格闘家たちの存在だろう。筆者的には大勢いるようなイメージがあったのだが、初代作品ではかすみ、ティナ、レイファンの3人と案外少ない。そして何より凄まじいインパクトだったのが、女性キャラクターの胸がアクションに合わせて激しく上下する点。過剰なほどに動くいわゆる乳揺れは当然ながら多くのプレイヤーの視線を集めたし、これ見たさで本作を購入した人もいるかもしれない。

 いまでもたびたび『デッド オア アライブ』の女性キャラクターたちがSNSを中心に話題になるが、当時もとにかく注目度が高かった。乳揺れを抜きにしても、ここまで女性キャラをフィーチャーした格闘ゲームはなかったので、そんなところもゲームファンに気に入られていたのではないだろうか。

 バトル面では“ホールド”ボタンの存在が斬新だった。ホールドには当身技のような性質があり、パンチやキックといった打撃に強い。このシステムのおかげで『デッド オア アライブ』の攻撃はホールドは打撃に勝ち、打撃は投げに勝ち→投げはホールドに勝つ……という三すくみになっていて、読み合いが非常に熱いものになったのがユニークだった。

SS版『デッド オア アライブ』が発売された日。強くて美しい女性をフィーチャーした格闘ゲームが家庭用ゲームで初登場【今日は何の日?】

 また、“デンジャーゾーン”と呼ばれるギミックがステージ上にあり、そこに相手がダウンすると爆発によるダメージとともに大きく跳ね上がる特性を持つ。これを利用して空中コンボを決めるなど、本作ならではの派手な戦法もおもしろかった。後のシリーズではギミックがより進化し、建物が崩れ落ちて床が抜けたり恐竜が現れて噛みつかれたりするなど、見た目が超ど派手に変化。相手が崖から転がり落ち、そのまま戦闘が続行されて場面転換といったこともあって非常にカッコよかった。

 後年、本編シリーズとは別にもっとキャラクター性をフィーチャーした『エクストリーム』シリーズが発売された。格闘アクションの最新作は2019年3月1日発売の『デッド オア アライブ6』。プレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)でプレイ可能だ。

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