筆者は普段からMOBAやFPSなど競技性の高いゲームをプレイしています。どうしてもそういったゲームは重くなりがちで長くプレイしてると疲れてしまいます。たまにはサクッとプレイできて競技性の高い、そしてなによりおもしろいゲームがしたい……。そんなゲームを探していた矢先にリリースされたのが『Omega Strikers』。現在Steamにて配信しており、基本プレイは無料です。
本作はさまざまなスキルを持ったキャラクターを操作してオンライン対戦可能な、3vs3でのサッカーを楽しむゲームです。『League of Legends(LoL)』のようなMOBAと『ロケットリーグ』を合わせたようなタイトルとなっています。
一見するとスポーツゲームのようですが、本作を制作したOdyssey Interactiveには創設者を含め元Riot Gamesのスタッフが在籍しているということで、Riot Gamesの『LoL』のようなMOBA要素も見られます。
基本プレイ無料でサクッとプレイできるのに戦略的でおもしろいゲーム且つ、課金によって試合を有利にできる要素は皆無。純粋に自分の腕のみが頼りという競技寄りのゲームが好きな人には嬉しいポイントを押さえていることもあって、現在ドはまり中です。
今回はそんな本作の魅力を紹介するので、この記事で本作が気になったという方はぜひプレイしてください!
3vs3サッカー……と思いきや突如始まる殴り合い
本作のルールはとてもシンプル。プレイヤーは3人1チームに分かれ、“コア”というボールをゴールに入れて得点し、最初に5点をとったチームが勝利となります。チームはそれぞれ1人のキーパーと2人のフォワードに分かれて行い、連携をとりつつ勝利を目指します。
と、ここまで聞くと少人数サッカーゲームのように思えますが、一味違います。なんと本作にはファールの概念はなく、後述するスキルで敵を攻撃できます。殴られたキャラが吹っ飛ばされて場外に到達するとKOとなり、一定時間退場となってしまいます。
また、キャラクターにはライフが設定されており、ライフが減ったキャラは吹っ飛びやすくなるほか、敵をKOしたりアイテムを取ったりするとレベルが上がって強くなります。こうした要素はMOBAっぽさを感じますね。
サッカーとしてどのコースでシュートを打つか、味方にパスを出すか、相手の攻めをどう防ぐかなどの戦略や味方との連携は重要ですが、相手を攻撃できることでユニークな駆け引きが生まれます。コアを持っている敵やシュートを撃とうとしている敵を攻撃するのはもちろんですが、コアを持っていない敵でも攻撃できるため、味方を攻撃しようとしている敵を殴って妨害するといったことも可能です。
筆者が好きな立ち回りは、相手がパス回しをしているときに相手のキーパーまで走りKOしてしまうこと。こちらの守りは手薄になりますが、相手キーパーをKOしてしまえばゴールはがら空きなので、味方が守り切ってロングパスを出してくれれば簡単にシュートを決められます。もちろん、相手がこちらの動きを分かっていて画面端から逃げると決まりませんが、それでもキーパーが動いたことでシュートコースが増えます。
また、コアにもスキルを使用できるので、遠くからミサイルを撃ってシュートを決めたり、敵とコアを殴って一緒にゴールまで押し込んだりといったことも可能。ただし、スキルにはクールダウンがあり、乱発できないため使いどころが肝心です。
ちなみに、本作の操作はクリックでキャラクターを移動させるMOBAタイプと、WASD(キーボード)でキャラクターを動かすものがあります。ボールを蹴る位置はマウスカーソルの位置で決まるので、クリック移動に自信がない人はWASDで操作したほうがマウスの移動量が少ないのでオススメです。
キャラクターのスキルを使いこなせ!
本作には現在、11人のキャラクターが実装されており、人間だけでなく、クマやスライム娘などバラエティ豊か。それぞれ体力や足の速さといったパラメーターが違い、個性的なスキルを持っています。これらの特性を理解して、使いこなせるかが勝利のカギとなります。
キャラクターは通常攻撃に加え、それぞれメイン、サブ、特殊の3スキルを保有しています。多くのキャラクターが、メインスキルは敵に小さな弾を打つ技や、拳をお見舞いする技といった攻撃スキルを、サブスキルに移動スキルを持っています。そしてキャラクターを特徴づける強力な効果を持っているのが特殊スキル。特殊スキルは『LoL』でいう“アルティメットスキル(通称:ウルト)”のようなもので、試合の展開を変える力を持っています。
例えば、“ジュリエット”はメインスキルでストレートパンチを放ち、敵を吹っ飛ばしたり強力なシュートを打てます。サブスキルでは移動しながら蹴りを放つことができ、コアをゴールに押し込む際に強力です。特殊スキルは相手の攻撃を耐えながら拳を連打し、最後に強力な一撃を放つ技。混戦で放つことで複数の敵のKOしたり、相手の攻撃に耐えながらシュートを撃てたりします。
ジュリエットは攻撃スキルが多く、フォワードで輝くキャラクターですが、防御的なスキルがないのでキーパーには向きません。キーパーに向いているキャラクターは設置物を置くことでゴールを守れる“ドゥブ”や、足を速くでき、ボールを止めやすい飛び道具を持った“カイ”などが挙げられます。こんなふうに、本作ではキャラのスキルセットによってポジションの向き不向きが存在します。
中には味方にバフ・敵にデバフをかけてサポートをするのが得意な“エラ”や、コアではなくキャラを殴るのが得意な“X”など、得意な行動が明確なキャラクターも存在します。
試合にでているキャラクターが違えば、味方とどう合わせるか、敵のスキルにどう対応するかなどの立ち回りは大きく変わるので、毎試合前回と違った展開の試合を楽しめます。
味方のスキルに合わせてこちらもスキルを打てた時はドヤ顔をしたくなります。同じ敵に同時にスキルを撃てば簡単にKOできますし、味方のスキルでゴール前にいったコアを、遠くから自キャラのスキルでシュートすればキーパーも反応し辛く決まりやすいです。逆にキーパーの時は、敵のスキルにうまく対応して守れた時がドヤ顔ポイントです(笑)。
本作はフィールドは狭いですし、ボールは連続して攻撃しているとどんどん加速していくので、スピーディーな試合が展開されます。その中でコアと敵味方の位置やスキルのクールダウンを把握しつつ、自分がどう動くべきかを考えるのは想像以上に難しく、脳がパンクしそうになることも……。それでも、ルールは直感的に理解できますし、操作も比較的簡単なゲームなのでとっつきやすく、どんどん上達を感じることができるゲームです。
特にキーパーはフォワード以上に相手のスキルを把握していなければならず、しかも一度のミスが命取りになる重要なポジションなので難易度が高めです。逆にキーパーを担当すると敵のスキルを覚えやすく、知識をつけやすいですし、自分がシュートを止め続けていれば負けることはないので、腕さえあれば勝ちやすいポジションとなっています。
1試合も長くて10分程度と短時間で終わるので、スキマ時間を利用してのプレイもできます。また、ランク戦やフレンドとチームを組むといった機能もあり、今後リリース予定のモバイル版がくれば、よりさまざまな場面で楽しめるゲームになるはずです。
僕はMOBAっぽさのある基本無料のスポーツゲームということで、『LoL』の休憩時間に本作をフレンドとプレイしていたのですが、いまはメインでプレイしています。
気軽に楽しめるのに戦略性が高いゲームなので、この記事を読んでいる方の中にもハマる人は少なくないはず。今後もキャラクターを追加していくほか、シーズン毎に大きな変更があるとのことで、長い目で見ても楽しめそうなゲームです。ぜひ、皆さんも友達を誘ってプレイしてみてください!
タイトル:Omega Strikers
ジャンル:アクション ストラテジー
開発/販売:Odyssey Interactive
プラットフォーム:PC(Steam)、モバイル版リリース予定
発売日:2022年9月17日(土)
価格:基本プレイ無料