2022年9月24日、石川県のイオンモール白山にて、ストリートファイターリーグ(以下、SFL)のファン交流キャラバンが開催された。本稿では、現地の様子をリポートする。
SFLは、カプコンの人気対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV チャンピオンエディション』(以下、『ストV』)における日本最高峰の公式チームリーグ戦のこと。5年目となる2022年シーズンは9月6日より本節がスタートし、熱戦の真っ最中だ。
そんなSFLや出場チーム、選手を深く知ってもらうために開催されたのが、今回のファン交流キャラバン。9月24日のイオンモール白山(石川県)を皮切りに、出場チームが全国8会場を訪れてファンとの交流を図る。
第1回となる今回は、“忍の頭領”ももち選手を始め、藤村選手、ジョニィ選手、ヤマグチ選手ら忍ism Gamingのメンバーが参加。イベントでは、彼らから直接指導を受けられる“プロレクチャー”やガチ対戦を挑む“プロに挑戦!道場破り”、そしてシリーズ最新作『ストリートファイター6』の試遊など、内容盛りだくさんで実施された。
選手と直接触れ合える“プロレクチャー”
午前と午後の2回に分けて開催されたプロレクチャー。直接プロ選手と触れ合える貴重な機会とあってかいちばん人気のコンテンツのようで、整理券が早い段階で締め切られるほど好評なようだった。
レクチャーの様子を覗いて見ると、初級者や中級者、そして女性、小学生くらいの子どもたちも参加していた。藤村選手のレクチャーを受けた小学生の女の子に話を聞いてみると、「コンボのコツを教えてもらった」とのことで、藤村選手いわく「3回に1回は技をつなげられるようになっていてびっくりしました(笑)」と、どうやら将来有望な様子。さらに、女の子に藤村選手の印象を聞くと「やさしかった!」とご満悦だった。
プロを倒す猛者が現れた!? “プロに挑戦!道場破り”
16人による予選トーナメントを勝ち上がった4名が、忍ism Gamingのプロ選手たちに挑むという“プロに挑戦! 道場破り”。ガチ系企画ということもあり、近隣の猛者やSFL出場選手のスパーリングパートナーを務めるというトッププレイヤーが参戦。さらに、SFL出場チーム“名古屋OJA”のナリ君選手の姿もあり、予想を上回るハイレベルなトーナメントとなっていた。
予選は1試合先取という何が起きるかわからないレギュレーションだったが、ナリ君選手はしっかりと勝ち上がってプロ選手への挑戦権を獲得。このあたりはさすがSFリーガーといったところか。
予選終了後は、勝ち上がった4名が忍ism Gamingの選手とそれぞれ対戦。注目のナリ君選手はリーグで使用しているあきらではなくいぶきを使用し、ももち選手のコーディーと対決することに。SFL本節の前哨戦となった試合は、白熱した勝負の末、ももち選手が勝利して本番に向けて弾みをつける形となった。
予選を勝ち上がった選手は猛者揃いで、プロ選手たちは苦戦しつつもなんとか勝利を収める展開。そんな中、ルシアを使う地元の猛者“天才おでんくんが”ヤマグチ選手のルークを倒す大金星を上げた。「ルシアは使う人が少ないのであまり対策されていないのもあるけど、ルークには結構いけると思っていた」と天才おでんくん。この勢いで地元の石川や富山を盛り上げていきたいとのこと。
『スト6』は簡単操作で気軽に楽しめる!
続いて、『スト6』の新操作“モダンタイプ”でプロに挑戦するというコーナーが実施。『スト6』の解説で登壇したカプコンの渡辺氏によれば「モダンタイプは、難しいコマンド入力なしに必殺技をくり出せる新操作」とのこと。実際に、参加した初級者の女性もしっかり必殺技を出しながら戦えており、藤村選手から1ラウンド勝利を収めるシーンも見られた。このように、『スト6』はコマンド入力が苦手な初級者でも操作に苦労することなく、カジュアルに対戦を楽しめるようだ。
イベントプログラムを終えて
ももち選手
まずは、想像以上にたくさんの方に来場していただけてよかったです。『ストリートファイター』シーンは30代、40代の男性が多いんですけど、今日は親子連れや女性など、ふだんはあまり見かけない新しい層の方々の姿が見えたので、そういった方々に『ストリートファイター』に興味を持っていただけたのはうれしいです。来年は『スト6』が発売されるので、今回興味を持ってくれた方にはぜひ遊んでほしいと思います。
藤村選手
初級者の方から上級者の方、そして男性、女性と、幅広い方々に来場していただけてよかったです。そういった方々に声をかけていただいたり、レクチャーを受けていただいたりと、オフラインならではの触れ合いができてとても新鮮でした。また、いろんな方から応援の言葉をいただいたので、より一層SFLをがんばろうと思いました。今後も応援よろしくお願いします。
ヤマグチ選手
こういったイベントに参加するのが初めてだったんですけど、自分の想定を超えるほど多くの方に参加いただけてうれしかったです。また、多くの方にSFL応援していますと声をかけていただき、北陸の方の温かさを感じました。今回は本当にいい経験になったので、SFLでつぎの試合もがんばりたいと思います。
ジョニー選手
イベント前はどのくらいの人が来るのかわからず不安でしたが、今日はすごくたくさんの方がいらっしゃってうれしかったです。じつは、今回のイベントで初めて石川県に来たんですけど、昨晩食べたお魚も日本酒も美味しかったので、また石川県に来たいなと思いました。すごくいい思い出になりました。
今後のファン交流キャラバンスケジュール
ゲスト:広島 TEAM iXA
開催日:10月10日(月・祝)10:00~17:00
会場:THE OUTLETS HIROSHIMA(広島県)
ゲスト:名古屋OJA BODY STAR Mildom
開催日:10月29日(土)10:00~17:00
会場:eスポーツ高等学院 名古屋校(愛知県)
ゲスト:Good 8 Squad
開催日:11月3日(木・祝)10:00~17:00
会場:イオンモール浜松志都呂(静岡県)
ゲスト:魚群
開催日:11月12日(土)10:00~17:00
会場:イオンレイクタウンkaze(埼玉県)
ゲスト:v6プラス FAV gaming
開催日:11月23日(水・祝)10:00~17:00
会場:ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールA(埼玉県)
ゲスト:Saishunkan Sol 熊本
開催日:11月26日(土)10:00~17:00
会場:調整中
ゲスト:コミュファDetonatioN
開催日:12月10日(土)10:00~17:00
会場:イオンモール常滑(愛知県)
イベント取材を終えての雑感
どうも、とよまんこと豊泉三兄弟(次男)です。今回取材で石川県へ行ってきたわけですが、じつは人生初の石川県。そんなわけで「会場までどのくらいかかるのだろう?」と未知数でしたが、都内からだいたい3時間くらい着きました。感覚としては大阪に行くのとあまり変わらなかったですね。
僕は、埼玉県の大宮から北陸新幹線で金沢まで行き、そこから北陸本線で野々市駅で下車して、さらにバスでイオンモールまでというルート。電車やバスの本数が少ないという不安もありましたが、行きは新幹線からイオンモールまでほとんど待ち時間なく乗り換えられたので、ストレスはまったくなし。むしろ、おいしい駅弁が食べられたので満足感のほうが大きかったですね。
2020年からオフイベントがなかなか開催できない状況が続き、こういった取材がほとんどなかったので、個人的にはようやくという気持ちもありました。また、ありがたいことに会場で声をかけていただくこともあり、オフラインならではの交流も深められました。イベント後は現地のおいしいものを食べたり、お土産を買ったりと、旅の醍醐味を存分に味わうこともでき、これ以上ない取材でした(笑)。
ぜひみなさんもファン交流キャラバンをきっかけに、各地の『ストV』仲間と親交を深めたり、各地の名産品を食して楽しんでみてはいかがでしょうか? 僕はこのあとも仕事のタイミングが合えばぜひ行きたいと思います。現地でお会いしたらぜひ声をかけてやってください。