元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。Nintendo Switch、PC用ソフト『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のプレイ日記。その第38回をお届けします。
ちと遅くなっちゃったけど
若干、遅きに失した感があり且つ、クエスト“モンスターハンター”に挑戦した話の途中なんだけど……! 先に“こいつのこと”を書いてしまおうと思います!!
そう……!
去る9月15日~18日の期間、千葉の幕張メッセで3年ぶりのリアル開催となった“東京ゲームショウ2022”が盛大に執り行われたことは……ファミ通.comを見ている皆様だったらご存知のはず。俺も1本、ざっと雑感を書かせてもらったんだけど、
もっとも書きたかったカプコンブースの『モンスターハンターライズ:サンブレイク』での体験については、あえて触れてこなかった。
その理由はひとえに、この『逆鱗日和』で詳細を記したいと思っていたからだ。ホントは会期中に書いてしまいたかったんだけどさすがに忙しくて手が付けられず、TGS2022が終わったいまになってようやく筆を執った次第だ。
まあでも、返ってそれでよかったような気がする。
だってTGS期間中ってニュース記事が雨後のタケノコのように乱立するのが恒例行事になっているので、俺がピョロっと何かを書いたところで埋もれてしまうのは間違いないからな。なので、イベントが終わったいまになって威風堂々と、どこかエラソーに“ヤツとの接触”について書くのは、あらゆる意味で理にかなっていたのである。
さて、ぼちぼちもったいぶらずに核心に迫るけど、TGS2022の『モンハンライズ:サンブレイク』のコーナーで体験できたのは、9月29日に実施される無料タイトルアップデート第2弾(Ver.12)で実装される新モンスター、“エスピナス亜種”の狩猟体験だった!!!
TGS2022の開催初日となった9月15日(関係者のみのビジネスデイね)、俺は朝イチでジリジリとカプコンブースににじり寄って、マスコミ向けの体験受付を同行していたたっちーとともに済ませることに成功。どちらもシングルプレイでエスピナス亜種と激突することになり、
「わしだけクリアーしてしまったら、スマンな」(たっちー)
「最近、プレイをサボってるキサマに言われたくない」(俺)
互いを激励(?)し合って、我々は予約を入れた時間を待ってカプコンブースに再突撃したのであった。
そ、そして……((゚Д゚;))
この、バイオリンがうまそうな頭をしたおっさんは俺なんだけど、撮影したのはたっちーである。
我々がエスピナス亜種と対峙してから、わずか5分ほどの出来事であった。
「え?? なんで撮影に回ってんの?? エスピナス亜種は??」
戸惑いつつ、背後でカメラを構えているたっちーに話し掛けると、彼女は瞳孔の開いた目でキョドりながらつぎのように告白したのだ。
「こ、このエスピなんとかって……強すぎじゃね!?((゚Д゚;)) わ、わし、何もしてないのに3オチして、姿もまともに見てないんやけど……(((( ;゚Д゚)))」
もう終わったんかい!!!ww なぁにが、「わしだけクリアーしてしまったら、スマンな」だよ!!ww
……なんて言いつつ。
俺はこの体験プレイでも、使った武器はもちろんガンランスだった。
さらに言うなら、時間をかけて入れ替え技もふだん使いのものにカスタマイズし(フルバレットファイア中心のものね)、カメラ操作もすべて使いやすいように変更を施した。唯一、防具が用意されたものしか選べなかったので、いつもの“カード性能、ガード強化、業物、匠”が発動している“ガンランスセット”にできなかったのが不安材料ではあったんだけど、9割がたは遊びやすい環境を構築できたと思う。つまり、
「我に死角ナシ!!!www エスピナス亜種、どっからでもかかってこいやぁ!!!!www」
と新モンスターを笑い飛ばせるほど、自信に満ちた状態で狩りに赴くことができたのだ。
ととと、ところが(((( ;゚Д゚)))
じつはたっちーが撮影に来たとき、俺はすでにマッハの速さで3オチを喫していて、2回目のチャレンジをしていたところだったのですwwwww(※マジです) プレイ時間は20分ほど用意されていて、そのあいだだったら何度チャレンジしてもいいよ……というレギュレーションだったので、
「な、ナルホド。そういうことしてくんのね^^; 「まずは試し斬りに^^」って言っておいてよかったよ^^;」
そんなこと1ミリも言っていなかったが、そういう心積もりになって2回目の狩猟に勤しんでいたのである(苦笑)。
で、何が言いたいのかというと、俺のような手練れのガンランサーを開始5分で3オチさせるほど、エスピナス亜種の攻撃力は抜きん出ている……ということだ。
堅い外殻はそのままに、原種よりもはるかにアグレッシブに、激怒しながら、毒と酸を含んだブレスを吐きまくってくる……!
動きが読めないため、ハンターに優位な立ち位置を探しているあいだにも苛烈な攻撃にさらされ、ブレスを浴び、
「なんだなんだ!!! 忙しいなコイツ!!!!」
なんてドタバタしているうちに、1オチ、また1オチと焦点を重ねてしまった。
そして、気が付けば……。
「あ……(((( ;゚Д゚))) ま、また3オチ……。これで合計……6オチかよぉぉぉおおおお!!!><」
ふだんの自分が、どれだけガード性能とガード強化に頼りっきりになっているのか、痛感させられる惨敗劇だったね……w
けっきょく、わずか15分ほどのあいだに6回も天に召されるという離れ業を演じ、俺の先行体験は終了となってしまったのであった……w
いやしかし、圧倒された悔しさがもっとも大きな感情だけど、こうして新たなモンスターと再び相まみえることができたヨロコビはそれに勝るとも劣らないものがある。
このエスピナス亜種のほかにも、無料タイトルアップデート第2弾(Ver.12)では、“タマミツネ希少種”や、
傀異化を上回る力を持つ古龍“傀異克服オオナズチ”も実装されるんだよね……!
「こりゃまた、やること目白押しだな……!! まだまだ楽しませてもらえそうだぜ!!!」
悔し紛れに記念撮影だけはしっかりとこなしながら、
俺は来たる9月29日に想いを馳せたのであった。
続く。
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。