アマゾンプライムビデオでは、アニメ『DRIFTERS(ドリフターズ)』シーズン1・全12話を一挙配信中です。各時代の世界の英雄たちが異世界へ飛ばされるという設定の本作。アクション・ファンタジー・歴史要素の詰まった秀逸なアニメの見どころを紹介します。

※以下、『DRIFTERS』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください!

『DRIFTERS』(アマゾンプライムビデオ)
アニメ『ドリフターズ』各時代の英雄たちが異世界へ集結! 源九郎判官義経と土方歳三が敵キャラに?【アマゾンプライムビデオおすすめ】
Amazonより

 本作の魅力は、歴史好きはもとより歴史的英雄をあまり知らない人でも楽しめるストーリー展開ではないでしょうか。物語は戦国武将の薩摩藩・島津豊久が関ヶ原の合戦の最中に異世界へ飛ばされるところから始まります。

 豊久が飛ばされた異世界は、エルフやドワーフといったさまざまな人種(亜人)と人間が共存する世界でした。瀕死の豊久がエルフたちによって運び込まれた“廃城”には、豊久たちと同様に異世界へ飛ばされた織田信長と那須与一が。異世界に飛ばされた彼らの呼び名を“ドリフターズ(漂流者)”といいます。

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アニメ『DRIFTERS』公式サイトより

 じずはこの世界には豊久たち以外にも異世界へ飛ばされた者がいました。フランスのジャンヌ・ダルクや新撰組の土方歳三・さらには源九郎判官義経などの英雄たちです。

 土方たちは“ENDS(エンズ・廃棄物)”と呼ばれており、エンズを率いるのが黒王と名乗る人物。エンズの目的である異世界の破滅を阻止するために豊久たちを支援している機関が“十月機関(通称:オクト)”で、陰陽師・安倍晴明が長を務めています。。

 本作では織田信長や明智光秀、ローマ時代の天才戦術家・ハンニバルなど日本のみならず世界史の英雄たちが異世界で戦いに挑む姿が描かれています。一旦は“命を落とした”彼らが、生きていたらこんな言動をしていたのでは? と幾度となく思わせてくれるおもしろさがあります。

 息子・織田信忠が本能寺の変の後にどうなったのか身を案じていた信長が、城から逃げずに抗戦して最期を迎えたことを豊久から聞いて苦悩するシーン。さらに信長が豊久に息子を重ね、豊久は亡き父を信長に重ねている姿なども印象的です。

 ちなみに、作中で義経が“源九郎判官義経”と呼ばれている点が気になって調べてみるたところ“九郎”とは義経の通称で“判官”とはいまでいう警察官のような役職とのこと。

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アニメ『DRIFTERS』公式サイトより

 古の日本では本名を公にすることを忌み嫌っていました。他人に本名を呼ばれることはその人に“操られる”縁起の悪いこととされ、身内しか本名を知らないケースも多かったそう。そんなわけで義経は当時“九郎判官”と呼ばれていたそうです(“判官びいき”という言葉の語源にもなっていますね)。このような細かな歴史知識へのこだわりも本作の心憎いポイントです。

 シリアスなバトル・アニメかと思いやコメディー要素も多く楽しめる本作。推しキャラクターが見つかれば歴史の勉強がしたくなるかも?

※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。

『DRIFTERS』(アマゾンプライムビデオ)

DRIFTERS放送開始PV