2022年9月15日~2022年9月18日に開催された“東京ゲームショウ2022”(TGS2022)。同イベントのインディーゲームコーナー内、青エビ研究所ブースでは、アンドロイドカウンセリングゲーム『バイナリ・シンドローム』の特別試遊版が展示されていた。
本作は、再起不能に至る病を患ったアンドロイドに対話治療を施していくという、風変りな設定の近未来アドベンチャーゲーム。特別試遊版では、3体のアンドロイドの中から1体を選択し、5分程度のやりとりを体験できた。
使用色数を20に限定し、グラデーションを規則性(市松模様など)があるピクセル配置で表現するアートデザイン。メインCGがフルスクリーンサイズではないかわりに、選択コマンドリストが常時表示されている画面レイアウト。
……など、往年の国産16ビットCPUパソコン用アドベンチャーゲームをオマージュした外観が特徴的な本作。過去には体験版データを3.5インチ2HDフロッピーディスクで配布したことがあったりと、作者のtyap氏の“1990年代ノスタルジー趣味”が、単なるファッションで留まるものではないことがうかがえる。
今回の出展にあわせて簡体字・繁体字翻訳の実装が発表され、ブースにはパッケージ製品版イメージ(VHSビデオテープケースの中にフロッピーディスク、ダウンロードコードなどを収納)が展示されたりと、プロジェクトが順調に進行しているとの印象を受けた。
完成時期はまだまだ先とのことだが、気になるおっさんゲーマー……に限らずアドベンチャーゲームファンは、Steamのウィッシュリストに本作を追加しておこう。