東京ゲームショウ2022に出展されている、ビリー・バッソ氏による2Dドット絵アクションアドベンチャーゲーム『Animal Well』を紹介しましょう。
本作はプレイステーション5とPCに対応することが発表されており、TGSデモはすでに日本語化されています。ホール1のインディーゲームエリア内、A-60のブースでプレイ可能です。
神秘的な動物迷宮を謎解きしながら黙々と潜る
本作の主人公はスライムのような謎の生物。花のようなものから目覚めた彼(彼女?)が、さまざまな動物のモチーフで彩られた不思議な地下迷宮を探索し、その謎を解きながら先に進んでいきます。
その目的やどこに進めばいいかなどは特に説明されません。結構オープンな構造で、序盤に到着するハブエリアからどの方向に進むかは自由。ちなみにTGSデモは常識的なプレイ時間では初見でまず全クリ不可能な量が入っているので、気ままに進んでみることをオススメします。
TGS会場ではプレイしきれないほどの謎解きの量
ゲームとしては探索重視なパズルプラットフォームアクションゲーム的な作りで、あらゆる場所に謎解きが用意されています。
マップギミックをうまく使う必要があったり、プラットフォームアクションのスキルが要求されたり、中にはちょっとした数学的なセンスが要求されるものもあるのですが、それらを解くと鍵などのアイテムが手に入ったり、もっと直接的にゲートが開いて先に進めるようになったりするという寸法です。
また一種の非戦闘系メトロイドヴァニアとでも言うべき内容になっており、ところどころ特定のアイテムを入手しないと進めない場所があるのもポイント。TGSデモでは遊べる時間も限られていると思うので、必要な手掛かりを持ってなさそうな所は飛ばすといいでしょう。
ちなみにマップ攻略自体には必須ではない収集系のアイテムとして、各種の“卵”もマップ内のさまざまな場所の宝箱に隠されているので、怪しい場所があったら狙ってみるのもアリです。
敵対的生物を回避したりやり過ごすのもパズルの一部
先に非戦闘系と書きましたが、プレイヤーキャラクターが明確な攻撃手段を持っていないだけで、敵対的な存在は出てきます。でもそれらをどうやりすごすかもパズルの一部です。逃げ回りながらパズルを解いて脱出ルートを作って逃げ出すとか、鎮静化する方法を見つけ出して対抗するなんてこともあります。
ちなみに体力がゼロになったらセーブポイントからのやり直しでパズルの進捗などもリセットされるので、たまに落ちている“フルーツ”で体力を回復したり、電話機でのセーブをこまめにやっておきましょう。
ドット絵×現代的エフェクトによる抜群のセンス。とにかく動いてる絵を見て欲しい
抜群の雰囲気の良さは、本作の特筆すべき点のひとつです。ぱっと見、やたら暗いだけのよくある2Dプラットフォームアクションに見えるかもしれませんが、2Dドット絵をベースとしつつ、現代的なエフェクトや物理アニメーションなども織り込んでいて、それが静まり返った神秘的な迷宮の雰囲気とマッチしています。
これはスクリーンショットを見ているだけだとあまり伝わらないと思うので、できれば会場、さもなければ本誌公式YouTubeチャンネルや公式サイトでアップしているプレイ動画で動いている絵を確認して欲しいところ。