2022年9月15日(木)~2022年9月18日(日)に開催される“東京ゲームショウ2022”(TGS2022)。1日目の9月15日(木)、エレコムブースにて新製品発表会が開催された。
同社は「最適って、最強。」をキャッチコピーに、ハイクラス・ゲーミングデバイスの新シリーズ“ELECOM GAMING V custom(エレコム ゲーミング ブイ カスタム)”の展開を宣言。その第1弾として、2022年9月16日(金)発売のゲーミングマウス2モデルとメカニカルゲーミングキーボード4モデルが紹介された。
さらにゲームの競技シーンにおけるパートナーとして、プロゲーミングチーム“FAV gaming”とスポンサー契約を結んだことも発表。日本、ひいては世界のゲームシーンへと本格的に腰を据えて挑むエレコムの姿勢がうかがえた当発表会の内容を、以下にお届けしていく。
海外製品に圧倒されるゲーミングデバイス市場に挑む
檀上にはエレコムの柴田幸生社長が登壇。「たかがゲーム」とゲームが軽く見られた時代は終わり、選手たちのがんばりもあって、プロスポーツと遜色ないところまでeスポーツが成長したことに賛辞を贈った。
続いて、競技シーンで勝敗を左右する重要なゲーミングデバイスの市場は海外製品の独壇場で、日本製品は売上比率の3%程度しか占めていない点を指摘。エレコムとしてこの市場に本腰を入れるため、新ゲーミングデバイスシリーズ“ELECOM GAMING V custom”の立ち上げを決定したという。
本シリーズでは、ハイスペックであることはもちろん、数値に表れない“感覚的な使いやすさ”を重視。それはエレコムが約30年にわたって大事にしてきた理念でもあるとのこと。
そうして長年蓄積してきたオフィス用品やPC周辺機器のノウハウを盛り込みつつ、トライ&エラーをくり返して完成したゲーミングマウスとキーボードが、2022年9月16日発売の新製品だ。
有名YouTuberが実体験。その使い心地やいかに
続いて、ゲーミングデバイスに一家言を持つというYouTuber・たこまる氏が登壇。今回発表されたゲーミングマウスとキーボードについて、その特徴を各開発担当が解説する傍らで、実際に使ってみた感想を述べていった。
ワイヤレスゲーミングマウス M600PE
高精度のセンサーを搭載するだけに終わらず、独自の情報伝達エンジンを採用。より操作感度を向上させている。軽量さをはじめとする数値に表れる性能の高さはもちろんのこと、先ほど柴田社長が触れた“感覚的な使いやすさ”において、かなりのこだわりを注いでいるとのこと。
右効き用の左右非対称の形状を採用。日本人の手に合わせて海外製品より1センチほど小さくなっており、薬指と小指がフィットしやすい。たこまる氏いわく「海外製品は大きく感じることも多いが、本製品は手を乗せてみるとそれらとの違いがはっきりわかる」。シンプルながら日本人の手によくなじむ使いやすさに好印象を持ったとのことだ。
さらに、「ワイヤレスマウスにありがちなバッテリーの重さを感じるようなこともなく、8ボタンの汎用性の高さにも満足できた」と、たこまる氏。なお、裏面にはソールを追加可能。設置面積が多くも少なくもでき、両方のユーザーのニーズを満たせるという。
メカニカルゲーミングキーボード VK300/VK310
65%サイズとTKL(テンキーレス)の2バージョンそれぞれに3種類のキースイッチ(軸)バージョンを用意。計6種類が発売される。
なお、よくある60%サイズではなく65%サイズを採用したのは、プロゲーマーとの協議のなかで「60%は日常使いしづらい」という意見があり、それを吟味した結果とのこと。
こちらもマウスと同様に、エレコム独自の専用エンジンにより、応答速度、精度、安定性のすべてが向上。たこまる氏からすると、ミリ単位の反応速度で優位が変わるところをしっかり考えてくれているところがゲーマー向けに感じられたという。
このキーボードも数値に表れないこだわりが見られる。一部のキーに“ネオクラッチキーキャップ”を採用。高速で指を往復させるゲーム時の指の動きを阻害しないように、あるいは指がすべって誤操作を起こさないように、キートップの形状や高さを調整している。
そもそもデスクワークとゲームでは手の置きかたが異なるもの。ゲーマーと協議したからこそ行き着いた設計と言えるだろう。
また、キーボードとしては珍しくケーブルを着脱可能とし、追加USBポートも搭載。取り回しがしやすいのもうれしい。
カスタマイズ面も配慮が行き届いている。全キーのカスタマイズが可能なソフトウェアを備え、キートップのグリップを向上させるグリップシートが付属。キーを個別にカスタマイズできる仕様には、たこまる氏も驚かされたという。
FAV gamingとの提携で競技シーンをより盛り上げる!
たこまる氏を交えての製品紹介のつぎは、ふたたび柴田社長が登壇。“勝利を目指す”V custumシリーズと同じく、ゲームシーンで勝利を共に目指していくパートナーとして、KADOKAWA Game Linkageがプロデュースするeスポーツチーム“FAV gaming”とのスポンサー契約締結を発表した。
このパートナーシップ締結に関して、柴田社長は「現場からの生の声を吸収させていただき、エレコム製品もFAV gamingの皆さんに負けないくらい成長できるよう努力していきたい」と述べた。
檀上に登場したFAV gamingメンバーを代表して、Minty選手は「今回発表されたV customは、僕たちプロゲーマーの目線からも細かな機能などが充実していて満足できる製品になっています。V customを使って、僕たちのコンセプトである“FUN and Victory”を目標にがんばらせていただきます」と意気込みを語った。
発売記念キャンペーンもアリ。実際の使い心地はいかに
質疑応答とフォトセッションを経て発表会は終了。なお、ELECOM GAMING V custom発売記念として、同製品の期間限定キャンペーンも開催される。
こうなってくると実際の使い心地も気になるところ。エレコムブースで展示され、実際に触れることができるようになっている。気になる人は、ぜひ来場して試してみてほしい。
そして筆者もまた気になったので、短時間ではあるが実際に会場で製品に触らせていただいた。まずはキーボード“VK310”だ。
Bキーとその並びのキーの左上あたりで左手の親指が引っかかるのがはっきりとわかる。まさかここまでしっかりと引っかかるとは。PCゲームではWASDキーを中心に指を動かすことが多いので逆に指が引っかかって邪魔されることもあるかと思ったが、そのようなことはなさそうだ。
続いてマウス“VM600PE(プロエディション)”。見た感じかなり小さめで、ゲーミングマウスというよりはふつうのオフィス用マウスではないかと思えた。
だが、実際に手を置いたらまた驚き。右手の薬指と小指をマウスの側面に添えると、ぴたりと吸い付く。かなりマウスの動きが安定する。これが30年来の実力か。
また、裏面のソールのカスタマイズによって、マウスの滑りについてもかなりの違いが感じられた。どちらの状態でもマウス自体を重く感じることはなく、動きはとてもスムーズだった。
製品概要
※価格はすべて税込・店頭実勢価格
ワイヤレスゲーミングマウス VM500
- 型番:M-VM500BK
- 価格:9980円
- 製品紹介ページ
ワイヤレスゲーミングマウス VM600PE
- 型番:M-VM600PBK
- 価格:14980円
- 製品紹介ページ
ワイヤレスゲーミングマウス専用グリップシート
- 型番:M-G-VM600
- 価格:1280円
- 製品紹介サイトはこちら
ワイヤレスゲーミングマウス専用交換ソール
- 型番:M-S-VM600
- 価格:1280円
- 製品紹介ページ
メカニカルゲーミングキーボード VK200
- 型番:(青軸)TK-VK200CBK(茶軸)TK-VK200TBK(銀軸)TK-VK200SBK
- 価格:(青軸)11980円(茶軸)11980円(銀軸)12980円
- 製品紹介ページ
メカニカルゲーミングキーボード VK210
- 型番:(青軸)TK-VK210CBK(茶軸)TK-VK210TBK(銀軸)TK-VK210SBK
- 価格:(青軸)11980円(茶軸)11980円(銀軸)12980円
- 製品紹介ページ
メカニカルゲーミングキーボード VK300
- 型番:(青軸)TK-VK300CBK(茶軸)TK-VK300TBK(銀軸)TK-VK300SBK
- 価格:(青軸)15980円(茶軸)15980円(銀軸)16980円
- 製品紹介ページ
メカニカルゲーミングキーボード VK310
- 型番:(青軸)TK-VK310CBK(茶軸)TK-VK310TBK(銀軸)TK-VK310SBK
- 価格:(青軸)15980円(茶軸)15980円(銀軸)16980円
- 製品紹介ページ
メカニカルゲーミングキーボード専用グリップシート
- 型番:TK-G-VK300
- 価格:1280円
- 製品紹介ページ