2022年9月15日(木)~2022年9月18日(日)に開催される“東京ゲームショウ2022”(TGS2022)。1日目の9月15日(木)、エレコムブースにて新製品発表会が開催された。

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エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】

 同社は「最適って、最強。」をキャッチコピーに、ハイクラス・ゲーミングデバイスの新シリーズ“ELECOM GAMING V custom(エレコム ゲーミング ブイ カスタム)”の展開を宣言。その第1弾として、2022年9月16日(金)発売のゲーミングマウス2モデルとメカニカルゲーミングキーボード4モデルが紹介された。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
PC周辺機器の製造に30年来携わってきたエレコムのノウハウが、新たなゲーミングデバイスに改めて活かされる。

 さらにゲームの競技シーンにおけるパートナーとして、プロゲーミングチーム“FAV gaming”とスポンサー契約を結んだことも発表。日本、ひいては世界のゲームシーンへと本格的に腰を据えて挑むエレコムの姿勢がうかがえた当発表会の内容を、以下にお届けしていく。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
発表会にはFAV gamingのメンバーも駆け付けた。

海外製品に圧倒されるゲーミングデバイス市場に挑む

 檀上にはエレコムの柴田幸生社長が登壇。「たかがゲーム」とゲームが軽く見られた時代は終わり、選手たちのがんばりもあって、プロスポーツと遜色ないところまでeスポーツが成長したことに賛辞を贈った。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
発表会の冒頭に登壇した、エレコムの柴田幸生社長。

 続いて、競技シーンで勝敗を左右する重要なゲーミングデバイスの市場は海外製品の独壇場で、日本製品は売上比率の3%程度しか占めていない点を指摘。エレコムとしてこの市場に本腰を入れるため、新ゲーミングデバイスシリーズ“ELECOM GAMING V custom”の立ち上げを決定したという。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】

 本シリーズでは、ハイスペックであることはもちろん、数値に表れない“感覚的な使いやすさ”を重視。それはエレコムが約30年にわたって大事にしてきた理念でもあるとのこと。

 そうして長年蓄積してきたオフィス用品やPC周辺機器のノウハウを盛り込みつつ、トライ&エラーをくり返して完成したゲーミングマウスとキーボードが、2022年9月16日発売の新製品だ。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】

有名YouTuberが実体験。その使い心地やいかに

 続いて、ゲーミングデバイスに一家言を持つというYouTuber・たこまる氏が登壇。今回発表されたゲーミングマウスとキーボードについて、その特徴を各開発担当が解説する傍らで、実際に使ってみた感想を述べていった。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
PC周りのさまざまなデバイスについて、幅広い知見を持つYouTuber・たこまる氏。

ワイヤレスゲーミングマウス M600PE

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】

 高精度のセンサーを搭載するだけに終わらず、独自の情報伝達エンジンを採用。より操作感度を向上させている。軽量さをはじめとする数値に表れる性能の高さはもちろんのこと、先ほど柴田社長が触れた“感覚的な使いやすさ”において、かなりのこだわりを注いでいるとのこと。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】

 右効き用の左右非対称の形状を採用。日本人の手に合わせて海外製品より1センチほど小さくなっており、薬指と小指がフィットしやすい。たこまる氏いわく「海外製品は大きく感じることも多いが、本製品は手を乗せてみるとそれらとの違いがはっきりわかる」。シンプルながら日本人の手によくなじむ使いやすさに好印象を持ったとのことだ。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
開発担当者によると、薬指と小指が自然と側面にフィットする仕様。エレコムが長年培ってきた使いやすさへのこだわりが、シンプルな形状に凝縮されている。

 さらに、「ワイヤレスマウスにありがちなバッテリーの重さを感じるようなこともなく、8ボタンの汎用性の高さにも満足できた」と、たこまる氏。なお、裏面にはソールを追加可能。設置面積が多くも少なくもでき、両方のユーザーのニーズを満たせるという。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
裏面のソールを付け替えることで、物理的にふたつのモードを切り替え可能。
エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
マウス表面(ボタン表面を含む)グリップシートを張り付けることでグリップ感をカスタマイズできる。

メカニカルゲーミングキーボード VK300/VK310

ph17

 65%サイズとTKL(テンキーレス)の2バージョンそれぞれに3種類のキースイッチ(軸)バージョンを用意。計6種類が発売される。

 なお、よくある60%サイズではなく65%サイズを採用したのは、プロゲーマーとの協議のなかで「60%は日常使いしづらい」という意見があり、それを吟味した結果とのこと。

 こちらもマウスと同様に、エレコム独自の専用エンジンにより、応答速度、精度、安定性のすべてが向上。たこまる氏からすると、ミリ単位の反応速度で優位が変わるところをしっかり考えてくれているところがゲーマー向けに感じられたという。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
業界最速クラスの実行応答速度なのはもちろん、エレコム従来製品のメカニカルゲーミングキーボードと比べると一気に約55%もの高速化を達成している。

 このキーボードも数値に表れないこだわりが見られる。一部のキーに“ネオクラッチキーキャップ”を採用。高速で指を往復させるゲーム時の指の動きを阻害しないように、あるいは指がすべって誤操作を起こさないように、キートップの形状や高さを調整している。

 そもそもデスクワークとゲームでは手の置きかたが異なるもの。ゲーマーと協議したからこそ行き着いた設計と言えるだろう。

 また、キーボードとしては珍しくケーブルを着脱可能とし、追加USBポートも搭載。取り回しがしやすいのもうれしい。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
印字もふたつの樹脂をダブルインジェクションで塗装することで印字面を守り、高耐久を実現。

 カスタマイズ面も配慮が行き届いている。全キーのカスタマイズが可能なソフトウェアを備え、キートップのグリップを向上させるグリップシートが付属。キーを個別にカスタマイズできる仕様には、たこまる氏も驚かされたという。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
キーごとにグリップをカスタマイズできる仕様に、「ユーザー目線で考えているなぁ」とたこまる氏も感心したとのこと。

FAV gamingとの提携で競技シーンをより盛り上げる!

 たこまる氏を交えての製品紹介のつぎは、ふたたび柴田社長が登壇。“勝利を目指す”V custumシリーズと同じく、ゲームシーンで勝利を共に目指していくパートナーとして、KADOKAWA Game Linkageがプロデュースするeスポーツチーム“FAV gaming”とのスポンサー契約締結を発表した。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】

 このパートナーシップ締結に関して、柴田社長は「現場からの生の声を吸収させていただき、エレコム製品もFAV gamingの皆さんに負けないくらい成長できるよう努力していきたい」と述べた。

 檀上に登場したFAV gamingメンバーを代表して、Minty選手は「今回発表されたV customは、僕たちプロゲーマーの目線からも細かな機能などが充実していて満足できる製品になっています。V customを使って、僕たちのコンセプトである“FUN and Victory”を目標にがんばらせていただきます」と意気込みを語った。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
頼もしいコメントをくれたFAV gamingのMinty選手。

発売記念キャンペーンもアリ。実際の使い心地はいかに

 質疑応答とフォトセッションを経て発表会は終了。なお、ELECOM GAMING V custom発売記念として、同製品の期間限定キャンペーンも開催される。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】

 こうなってくると実際の使い心地も気になるところ。エレコムブースで展示され、実際に触れることができるようになっている。気になる人は、ぜひ来場して試してみてほしい。

 そして筆者もまた気になったので、短時間ではあるが実際に会場で製品に触らせていただいた。まずはキーボード“VK310”だ。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
こうして親指を置いてみたところで、さっそく驚かされた。

 Bキーとその並びのキーの左上あたりで左手の親指が引っかかるのがはっきりとわかる。まさかここまでしっかりと引っかかるとは。PCゲームではWASDキーを中心に指を動かすことが多いので逆に指が引っかかって邪魔されることもあるかと思ったが、そのようなことはなさそうだ。

 続いてマウス“VM600PE(プロエディション)”。見た感じかなり小さめで、ゲーミングマウスというよりはふつうのオフィス用マウスではないかと思えた。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】

 だが、実際に手を置いたらまた驚き。右手の薬指と小指をマウスの側面に添えると、ぴたりと吸い付く。かなりマウスの動きが安定する。これが30年来の実力か。

 また、裏面のソールのカスタマイズによって、マウスの滑りについてもかなりの違いが感じられた。どちらの状態でもマウス自体を重く感じることはなく、動きはとてもスムーズだった。

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
右側面の形状が驚くほどに薬指と小指になじむ。このフィット感は口頭では伝えきれない。
エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
ソールのカスタマイズに加えて、筆者としては表面のグリップのカスタマイズもぜひ試してみたいと思った。親指あたりのグリップが増すと、筆者にはさらに使いやすくなりそうな気がする。

製品概要

※価格はすべて税込・店頭実勢価格

ワイヤレスゲーミングマウス VM500

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ワイヤレスゲーミングマウス VM600PE

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ワイヤレスゲーミングマウス専用グリップシート

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】

ワイヤレスゲーミングマウス専用交換ソール

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メカニカルゲーミングキーボード VK200

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
  • 型番:(青軸)TK-VK200CBK(茶軸)TK-VK200TBK(銀軸)TK-VK200SBK
  • 価格:(青軸)11980円(茶軸)11980円(銀軸)12980円
  • 製品紹介ページ

メカニカルゲーミングキーボード VK210

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  • 型番:(青軸)TK-VK210CBK(茶軸)TK-VK210TBK(銀軸)TK-VK210SBK
  • 価格:(青軸)11980円(茶軸)11980円(銀軸)12980円
  • 製品紹介ページ

メカニカルゲーミングキーボード VK300

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
  • 型番:(青軸)TK-VK300CBK(茶軸)TK-VK300TBK(銀軸)TK-VK300SBK
  • 価格:(青軸)15980円(茶軸)15980円(銀軸)16980円
  • 製品紹介ページ

メカニカルゲーミングキーボード VK310

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】
  • 型番:(青軸)TK-VK310CBK(茶軸)TK-VK310TBK(銀軸)TK-VK310SBK
  • 価格:(青軸)15980円(茶軸)15980円(銀軸)16980円
  • 製品紹介ページ

メカニカルゲーミングキーボード専用グリップシート

エレコム、日本人の手になじむゲーミングマウス&キーボード“GAMING V custom”を発表。30年以上も“感覚的な使いやすさ”と向き合ってきた老舗が、FAV gamingとともに世界で勝利を目指す【TGS2022】