2022年9月15日~2022年9月18日の4日間にわたって開催されている“東京ゲームショウ2022”(TGS2022)。コーエーテクモゲームスブースでは、『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~』(※)を試遊することが可能で、15分間のプレイが可能だ。
※Nintendo Switch、PS4、PS5版は2023年2月22日発売予定。PC(Steam)版は2023年2月24日配信予定

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 この試遊バージョンのいちばんのポイントは、“秘密”シリーズ3作目にして、ついにパーティーキャラクターとなったボオスが使えること。記者は「いったいどんな風にバトルをしてくれるのか」と、熱心にボオスを眺めていたら、あっという間に15分が終わってしまった。……ので、もう一度プレイした。

 本記事では、その二度のプレイによって判明した、探索とバトルの新要素を紹介する。なお、画面写真はPS4版のものだ。

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『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】

広いフィールドではジャンプし放題、泳ぎ放題。あちこちに行きたくなる

 本作の見どころは、シームレスなフィールド移動。広大な4つの地方が冒険の舞台となるのだが、ひとつの地方の中では、マップ切り換えを挟むことなく移動が可能。今回の試遊版でも、その広さ、探索の自由さを味わうことができる。

 かなり高低差のある場所でも、高地から低地へジャンプで移動できるようになっていて、とにかく飛び跳ねたくなるし(落下してもダメージを受けることはない)、もちろん海も泳げる(ライザはアスリート並みに遠泳できる!)。ジップラインのような便利な移動手段も用意されているし、ファストトラベル機能も存在していて快適だ。

『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】
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探索中には、ときどき仲間たちの会話が発生するが、その会話内容からもライザたちの成長が垣間見える。クラウディアとボオスが社会人として会話していたりして、感慨深い……。
『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】

 また、新要素として“ランダムクエスト”というものが存在。冒険中、魔物退治などの突発的なクエストが発生することがあり、受注して達成すれば、報酬がもらえるというもの。今回の試遊版の場合、道端にいる人から「魔物を倒してくれないか」と依頼され、達成するとアクセサリがもらえた。

 なお、ランダムクエストは、パーティーキャラクターが発案することもあるらしい。その場合、クリアーすると、発案したキャラクターのステータスが少し上昇するとのこと。

『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】
『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】

 このランダムクエストを進めるかどうかは自由で、とにかく先に進みたければ無視してもいい。ただ、つぎに同じ場所を訪れた場合でも、同じランダムクエストが発生するとは限らない。『アトリエ』シリーズでは、素材を求めて同じ場所を何度か探索することがあるが、その探索に偶然性をもたらしてくれる、いいアクセントとなりそうだ。

 さて、先ほど、ファストトラベルが可能と書いたが、そのファストトラベルの拠点となるのが、灯台や遺跡などの目立つスポット“ランドマーク”。ランドマークでは、文字通り本作のカギを握る“鍵”を生み出せる(キーメイク)。

 キーメイクの際は、蓄積されたランドマークパワーを消費するが、ランドマークパワーは時間経過で回復する。本作のプロデューサーを務める細井順三氏が、インタビューにて「どんどん鍵を使っていくゲームデザインにしているので、温存する必要はないです。鍵の数を気にしてストレスを感じることはまずない」と言っていた通り、鍵は手軽に手に入れられるようだ。

『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】
『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】

“キーチェンジ”を活用すれば、APを一気に貯められて爽快!

 続いて、バトルについて解説しよう。通常攻撃を行うことでAP(アクションポイント)を貯め、APを消費してスキルを使い、スキルを使うことでタクティクスレベル(APの上限などに影響)を上げて、戦闘を有利に進めていく……という基本の流れは、前作と同じ。シフトスキルや、アクションオーダーといった要素も健在だ。

『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】
『ライザ3』でもライザの蹴りは健在です

 新しく登場するのは、戦闘中に鍵を利用する“キーチェンジ”システム。キーチェンジを行うと、タクティクスレベルが1減少するものの、操作キャラクターを一時的に強化する効果が発動する(効果は、使う鍵の種類によって変わる)。さらに、キーチェンジが有効なうちは、通常攻撃を何度でもくり返せるので、APを一気に稼ぐチャンスとなる。

『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】
『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】

 バトルに参加できるメンバーは、前衛が3人、後衛がふたり。TGS試遊版のデフォルトの設定では、ライザ・レント・ボオスが前衛、クラウディアとタオが後衛になっていた(もちろん任意で変更できる)。

 さて、初参戦となるボオスはどのような性能なのか。武器は剣で、攻撃力と防御力が高め。アイテムの使用に関わってくる器用さはそんなに高くない。

 敵単体に物理ダメージを与えるのが得意なレントとは違い、エリア攻撃が得意で、魔法ダメージを与えるものと物理ダメージを与えるもの、両方のスキルを持っている。また、タクティクスレベルに応じて、与ダメージが上がったり、攻撃力が上がったりするスキルがある。

『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】

 キャラクターたちは戦闘中によく喋るが、ボオスもめちゃめちゃ喋ってくれるので、1作目からプレイしている身としては「ボオスがこんなにもみんなと打ち解けて……戦ってる……」というだけで感無量だ。ライザと仲間たちが3作にわたって築いてきた絆を端々から感じられるのは、同一主人公で描かれる“秘密”シリーズならではの体験と言える。

『ライザのアトリエ3』TGS試遊版レビュー。待望の参戦を果たしたボオスはエリア攻撃が得意なアタッカー。シームレスなフィールドはかなり広大で、探索し甲斐がアップ!【TGS2022】

 なお、今回の試遊バージョンでは、特定の場所に行くとボスと戦うことができるが、15分のあいだに装備を整えて、各キャラクターのスキルを把握して、ボスを撃破するのは相当難しいと思われる(記者は無理でした)。

 撃破を目指すなら、アトリエ内にあるコンテナには、攻撃や回復用のアイテムがいくつか入っているので、それらを装備するのは必須だ。TGS2022に参加予定で、「我こそは!」という猛者がいれば、ボスに挑戦してみてほしい……と言いたいところだが、せっかくの貴重な試遊機会なので、無茶はせず、自分の興味のおもむくままにプレイを楽しんでほしい。

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ボスは氷属性が弱点なので、レヘルンを活用するといい。
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ただただボオスをじっくり観察するのも楽しいですよ!
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調合については詳しく検証する余裕がなかったが、マテリアル環に材料を入れていくという基本の流れは前作と同じ。鍵は調合においても活きてくるとのことだが、これについては続報に期待したい。