2022年8月31日から9月18日までの期間、トルコ・イスタンブールにて開催中のタクティカルシューター『VALORANT』の国際大会“VALORANT Champions Tour 2022 Champions”(VALORANT Champions 2022)。9月8日(DAY7)に行われた試合で、日本代表“ZETA DIVISION”がブラジル代表の“LOUD”に敗れ、グループ敗退となった。

VALORANT Champions 2022 İstanbul - Groups Day7

 DAY5で東南アジア(APAC)代表の“BOOM Esports”に勝利したZETA DIVISION。今回の試合では、初戦で敗北を喫したブラジルの強豪“LOUD”とプレイオフ進出をかけて対決した。

 1マップ目はZETA DIVISIONのピックマップ“バインド”。前半戦は5‐7とLOUDの有利で試合が進むも、その後のアタッカーサイドではZETA DIVISIONが粘り強さを見せ逆転するという熱い展開に。しかし、終盤ではなかなかラウンドが取れず、11-13と僅差で落としてしまう。2マップ目は“LOUD”が得意とする“アセント”。初戦に続きこの試合でもLOUDの戦術に苦しめられ、5-13で敗北。最終スコア0-2で敗れ、プレイオフ進出とはならなかった。

 試合後のプレスカンファレンスで、今年1年を振り返ってLaz選手は「Stage1はいいところまでいけましたが、Stage2とChampionsは結果が残せなかったので、これからも頑張ろうと思います」と悔しさを滲ませながらコメント。続いてStage1とChampionsを経験して世界に通じたところを聞かれると、「Stage1 Mastersの経験から言うと、自分たちの実力や連携、戦略を短期間で修正して成長するところは、ほかのチームより優れていたと思っています」と答えた。

 2試合通して負けてしまったアセントについて「LOUDのどの点が優れていたのか」を質問されると、XQQコーチは「ひとことで言うなら熟練度の違い」と述べ、「彼らは長い間今日のような構成で戦ってきているので、どういうときに何をすべきかが早く出てきて、それ共有されているからこそ、安定して戦えるのではないかと思います」と回答。crow選手も「前回の試合を研究してピークを変えたりしましたが、LOUDのアセントがめちゃめちゃ強かったです」と率直に話していた。

 最後にDep選手は、「自分としてはチームの状態が悪く、強豪ぞろいのグループでどうなるのかなと思っていましたが、自分たちの用意してきたものは通用していました。やれることはやって負けたと思うので、来年を楽しみにしていてほしいです」とファンに向けてコメントを残した。

 Championsでは有終の美を飾ることができなかったものの、Stage1 Mastersでは世界3位に輝く快進撃を見せ、日本中に熱狂と感動を与えてくれたZETA DIVISION。来年の彼らの活躍にも期待したい。

『VALORANT』ZETA DIVISIONが“VCT 2022 Champions”敗退。ブラジルの強豪LOUDへのリベンジ叶わず

※画像はVALORANT Champions Tour JAPAN 公式Twitterより引用