KONAMIより、2022年9月6日にスマートフォン向けに配信予定の『遊戯王クロスデュエル』。原作の『遊☆戯☆王』でおなじみのカードバトルをベースに、4人同時対戦という斬新なルールで、まったく新しいデュエルが楽しめるシリーズ最新作がまもなくリリースされます。

 本記事では、メディア向け先行体験会でひと足早く新時代の『遊戯王』をプレイできたので、気になる対戦ルールや魅力をあますところなくお届けします。

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新たなシステムにこだわりの演出! ファンを喜ばせる要素が詰まった一作

 本作は、大人気マンガ『遊☆戯☆王』を原作として、それをモチーフとして作成されたアプリカードゲーム。これまでにも『遊戯王 マスターデュエル』や『遊戯王 デュエルリンクス』といったアプリがリリースされていますが、本作では、いままでになかった4人による同時対戦という新たなルールを採用。まさに“次世代”の『遊戯王』となっています。

『遊戯王クロスデュエル』先行体験会リポート。シリーズ初の4人同時決闘は大波乱の展開の連続! 圧巻の3Dモデルで動き出すモンスターはシリーズファン必見

 本作の魅力のひとつが、すべての登場モンスターに3Dモデルが用意されいる点。各モンスターに攻撃モーションがあるのはもちろん、ブラック・マジシャンや青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)といったモンスターには特別な召喚演出も用意されていたり、細かな部分に並々ならぬこだわりが感じられます。

 カードでは正面しか見られらなかったモンスターをいろいろな角度からじっくり見て楽しめるのは、『遊☆戯☆王』シリーズファンにとってうれしい要素ではないでしょうか。

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4人同時対戦によるエキサイティングなデュエル!

 ここからは、注目のルールについて解説していきましょう。すでに紹介していますが、本作では自分以外の3人の対戦相手とさまざまなカードを使用しながら同時に戦い、1位を目指していきます。

 基本的な流れとしては、まずはモンスターを召喚するメインフェイズから行動を開始。デッキからドローした手札のモンスターを、相手へ攻める攻撃表示・守りを固める守備表示のどちらかを選択し、自身のモンスターゾーンへ召喚します。

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 上のゲーム画面を見ると、モンスターゾーンには、それぞれの対戦相手へとつながる“レーン”が存在するのがわかるかと思います。これが本作の斬新なシステムのひとつで、このレーンに沿ってお互いにモンスターを送り込み、モンスターを戦わせていくのです。

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 すべてのデュエリスト(プレイヤー)がモンスターを召喚し終えると、バトルフェイズに移行。攻撃表示で召喚したモンスターは1ターンごとに一定の位置まで移動し、相手モンスターとぶつかると戦闘が行われます。

 戦闘を行ったモンスターは、表示形式に対応した攻撃力(ATK)・防御力(DEF)が相手モンスターの数値分だけ減少し、0になると破壊されて墓地に送られます。

 なお、減少したATK・DEFはそのまま引き継がれるので、戦闘をくり返すほど破壊されやすくなっていきます。モンスターそれぞれが持つLP(ライフポイント)のようなイメージですね。

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 モンスターが配置されていない相手のモンスターゾーンにたどり着くと、直接攻撃(ダイレクトアタック)となり、相手のLPを減らすことができます。ここでポイントとなる要素が、減らした相手のLP分だけ自身のLPを増やすことができる点。

 そう、本作では“それぞれのLPの多さ”によって順位が決定されるのです。相手モンスターを撃破し、どれだけ相手へ直接攻撃できるかが勝敗のカギを握るわけですね。

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 バトルフェイズが終了すると、そのままつぎのターンへと移行。これを合計8回繰り返し、最終的なLPの多さによって順位が決定されます。

 これまでの『遊戯王』では、自分のターン、相手のターン、再び自分のターン……というように、交互に攻撃ターンを交代していましたが、本作ではすべてのデュエリストが一斉にターンを進めることになります。

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 対戦相手がひとりではないということも、考慮するべきポイント。本作では、いずれかのデュエリストのLPが0になったターン終了時にもデュエルが終了し、順位が決定されます。

 そのため、自身が2~3位の場合は、最下位のデュエリストへの攻撃を控えて1位を集中攻撃したり、そのような事態を想定して序盤に強い手札は取っておくといった、奥深い駆け引きが生まれます。4人の思惑と魂が交差する、いままでに味わったことのないデュエル体験は非常にユニークでした。

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アニメで活躍したカードたちが、新たな効果を得て大活躍

 本作で使用できるカードたちには、アニメシリーズで活躍してきた人気モンスターをはじめ、非常に多彩なものが用意されています。

 特徴的なのが、『遊戯王OCG デュエルモンスターズ』(以下、OCG)やアニメシリーズとも異なるスキルを持てること、そしてモンスターたちを“強化”することができる点です。手に入れたモンスターを強化してスキルを解放すると、さまざまなスキルの中からデッキごとに任意のものを選んで付けることができます。

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 たとえば“青眼の白竜(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)“は、OCGやアニメでは通常モンスターですが、本作では自身のATKを上昇させるスキルや、相手モンスターを破壊する“青眼の亜白龍(ブルーアイズ・オルタナティブ・ホワイト・ドラゴン)”を思わせるスキルなど、イメージどおりの攻撃的なものを付け替えられるようになっていました。

 また、OCGなどにおける、シンクロ召喚やエクシーズ召喚といった召喚方法は存在せず、“特定のモンスターを〇体リリースする”といった、カードごとの召喚方法が設定されていました。

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 なかには移動スピードが上がるといった本作独自のスキルや、相手モンスターを倒すことで、つぎに召喚する際のコストが少なくなるといった、バトルの進行度に応じて召喚条件が変化するスキルも。これまでの『遊戯王』にはなかったユニークなスキルが目白押しです。

 さらに、モンスターの中には、デュエルの最初から必ず手札に入る、特別な“エースモンスター”を1枚設定できます。スキルを3つ付与することができるため、それぞれが1体で戦況を打開できるような重要なカードとなります。

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 さらに、モンスターに関して筆者が推したいのが、その攻撃モーション。たとえば、E・HERO フレイム・ウィングマンは、印象的な腕組みポーズとともに、“スカイスクレイパー・シュート”を繰り出したり、ジャンク・ウォリアーなら、太陽を背に上空からくり出す“スクラップ・フィスト”を再現できるなど、非常に強いこだわりを感じます。

 私事ながら、筆者はアニメ『遊☆戯☆王 5D's』~『遊☆戯☆王 ZEXAL』がピンポイントの世代でして……実際にプレイした際は前述のスクラップ・フィストなどを見て大興奮し、「すげぇ……」としか言わない、ライターとしてあるまじき語彙力で夢中になっていました。

 ちなみに、これまで通常モンスターにしかなかったフレイバーテキストが、すべてのカードに採用されているのもおもしろい点。それぞれ、アニメでの活躍や口上などを踏襲したものになっており、非常にエモーショナルな気分に浸れます。

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魔法・罠カードを使用して、さらなる戦術を展開!

 『遊戯王』でやはり外せないのが、多彩な効果を持つ魔法カードや罠(トラップ)カード。本作にも、多種多様なものが用意されています。

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 魔法カードは、モンスターを召喚した後のバトルフェイズに使用できます(逆に、OCGのようにメインフェイズに発動したり、フィールドへセットすることはできません)。モンスターのATK・DEFをアップさせたり、表示形式を変更させるなど、さまざまな効果を発動します。

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 対して罠カードは、メインフェイズ中に場にセットしておき、条件を満たすことで自動で発動するカードです。事前にセットする必要があり、任意のタイミングでは発動できないのが、魔法カードとの大きな違いですね。

 なお、OCGとは異なり、セットしたターンから発動できるので、本作にはいわゆるメインフェイズ2が存在せず、「カードをセットしてターンエンド」はできなくなっています。

 先行体験会で使用できた魔法・罠カードは、シンプルなものが多かった印象でした。相手が何をどのタイミングで発動するのか、その読み合いも大事になりそうです。

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ファンサービスが満載なモードが多数!

 今回の記事で紹介したルールを使用して、世界中のデュエリストたちと対戦するクロスデュエル(4人対戦モード)が中心となるであろう本作ですが、ほかにもさまざまなモードが用意されています。

 たとえば、4人で協力して強力なレイドボスと戦うレイドデュエルや、アニメに登場するキャラクターをバディにして、相手チームと2対2のデュエルが楽しめるタッグデュエル、さらにモンスターの3Dモデルを鑑賞できるモードなど、『遊戯王』を存分に楽しめるコンテンツが満載です。

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 とくに、アニメシリーズが好きなデュエリストには、タッグデュエルはたまらないものになっています。体験会ではそこまでプレイすることはできませんでしたが、任意のキャラといっしょにデュエルすることでパートナーとの絆を深めることも可能だとか。個人的には『遊☆戯☆王 ZEXAL』の神代兄妹やトロン一家が推しなので、ぜひ出演してほしいところ……。

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アニメで活躍を見てきたカードたちを存分に生かせるシステムが楽しい!

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 ここまで『遊戯王クロスデュエル』の先行体験会でプレイできた内容について紹介してきましたが、新たなルールによる斬新なデュエル体験はなにより、アニメで活躍していたあのモンスターカードたちをエースにして戦えるというのが、本作におけるいちばんのポイントなのではないかと個人的に感じました。

 本作は2022年9月6日にリリース予定。事前登録も受付中なので、気になった人はぜひチェックしてみてください!

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