元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。Nintendo Switch、PC用ソフト『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のプレイ日記。今回は第30回!

『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(Switch版)の購入はこちら(Amazon.co.jp) 『モンスターハンターライズ:サンブレイク オフィシャルデータブック』の購入はこちら (Amazon.co.jp)

連載30回目!

 前回、“金レイア”ことリオレイア希少種を討伐した話を書いたので、今回は当然ながら……そのダンナ(かどうか知らんけど)にあたる“銀レウス”(リオレウス希少種)のことを書いていきたい!!!

【逆鱗日和】『モンハンライズ:サンブレイク』プレイ日記 第30回:リオレウス希少種(銀レウス)との思い出

 リオレウス希少種も、金レイアや紅蓮滾るバゼルギウスらとともに、8月10日のアップデートを機にエルガド近くに飛来したものだ。そういう意味では今回のアプデって……やべぇモンスターを大挙して召喚した、地獄の門を開けるが如き行為だったのではなかろうかッ!!?

 でもそれ、より強力なモンスターを求めてやまないハンターにとっては、地獄どころか天国の扉を開けるに等しい出来事だったわけだけどw(ちぬの?) とくにリオレウス希少種なんて、いにしえの時代の『モンハン』を知る者にとっては待ちに待っていた旧友との再会にも等しく、まさに『論語』にある、

 「朋あり遠方より来たる。また楽しからずや」(※遠くから友人がやってきた。なんて楽しいんだろう! の意)

 ↑こちらの精神状態になっているのである。

 もちろん、俺と銀レウスの付き合いも長い。

 初対面は確か……2005年に発売された記念すべき2作目、『モンスターハンターG』だったと思う。双剣が初めて実装された作品……ってだけでなく、G級クエストとか亜種モンスターも初登場を果たすなど、じつは『モンハン』シリーズを語る上では絶対に外せない記念碑的な作品になっているのである。

 ここに、金レイア、銀レウスもやってきたわけだけど、確かクエストを出現させる条件がめちゃくちゃ厳しくて心が折れかけた記憶が……w でも、当時いっしょに遊んでいたネット友だちのWちゃん(初代『逆鱗日和』のレギュラーメンバーだった女性ハンターw 懐かしい!)らが、これら希少種の武器や防具を見せびらかしていたのを見て一念発起し、俺もクエストを出現させて狩りまくったような覚えがある。

 ……いや、それはもしかしたら都合のいい記憶の改竄で、そういったツワモノの友だちに連れて行ってもらって素材集めだけをしていたのかもしれない^^; なにぶん、このころの『逆鱗日和』には金レイアや銀レウスのことを書いたコラムが見当たらないので、とりあえず……いいほうに解釈して、

 「俺も苦労して金レイア、銀レウスのクエストを出して、めちゃくちゃに狩りまくっていたよ!!ww がはははは!!!www」

 と言っときゃいいな^^;

 そんな、初期の記憶があいまいだった銀レウスだったが、ある作品でついに、俺とっては外すに外せない“超定番モンスター”に格上げされることになる。

 その作品は何を隠そう『モンスターハンターポータブル 2nd』なんだけど、理由について詳しく書いたコラムが発見されたので、ちょっと抜粋して紹介したい。オールドファンはコレを読んだら、

 「確かに!!!ww そんなんだったなあ!!><」

 と、懐かしさのあまり泣けてくると思うよw

 コラム“銀竜からの贈り物”より。

◆◆◆

(前略)

 神器の名は“ガンチャリオット”。ご存じの方も多いかと思うが、これは『2(ドス)』にも存在したガンランスだ。超レア飛竜・銀リオレウスから剥げる素材で作る、もっとも製作するのが難しいガンランスのひとつ。『2(ドス)』の時代は無属性だったが、ルックスのすばらしさと基本攻撃力の高さで、非常にファンの多かった武器だったりする(ガンランサーの中で、の話だけど……)。神様はガンチャリオットの人気の高さを見て、「そういうことなら……」と新しい息吹を吹き込んでくれた。その結果『2nd』でついに、“龍属性ガンランス・ガンチャリオット”が誕生したってわけだ。

(中略)

 この神器・ガンチャリオットを作るには前述のとおり、レア飛竜・銀リオレウスを狩る必要がある。リオレウスには赤、蒼、銀の3種類がいて右に行くほど戦闘能力が高くなっているのだが、それが自動的に“狩りにくさ”の序列になっているかというとそれは違う。最強の銀レウスが現れるのは古塔の頂上だけとなっているので、“エリアチェンジして逃げることができない”という事実だけをしっかりと受け止められれば、マップを飛び回って逃げまくる飛竜を追いかける必要がまったくないので、じつに対応しやすい相手になるのである。ただし、一撃の攻撃力はズバ抜けているので、とくに怒り状態になったら細心の注意が必要だけどナー。それでも、閃光玉を限界数(できれば光蟲、素材玉を大量に持ち込んで現地調合もしたいところ)、シビレ罠も限界数(こちらもゲネポスの麻痺牙、トラップツールを持ち込んで現地調合必須)を持ってハンティングに出かければ、この飛竜が出る条件(飛竜種、鳥竜種、魚竜種の狩猟数合計が100を超えること)を満たすまでやり込んだハンターならば20分もあれば討伐することができるだろう。俺も当然ながら、銀レウスは狩りまくった。ときに強烈な攻撃に耐え切れず不覚を取ることもあったが、比較的順調に、ガンチャリオットを作るだけの素材を集められたと思う。俺はここ近年では最高ってくらい、喜びに喜んだ。ついに『2(ドス)』の時代から夢にまで見ていた“龍属性のガンランス”を作ることができるのだ! 俺はハアハアと荒い息をつきながら武器屋のおっさんににじり寄り、「ここここれで、ガガガガンチャリオット作ってくれ!! いますぐいますぐ!!!」と喚いた。そしてついに、神様と銀レウスからの贈り物、ガンチャリオットを作るという悲願を達成したのであった。俺がガンランサーとして歩んできた人生に、ひとつの区切りがついた瞬間だった(オーバーだな)。

 さて、そんな贈り物をしてくれた銀リオレウスには、じつは龍属性はまったく効果がない。完成したガンチャリオットを担いでいったところで、「それ、オイラにはまったく効かんもんね」とアクビをしながら言われるのがオチだったりするのだ。つまりこの男は、「オイラは龍属性、痛くも痒くもないから、素材を提供してやってもよかんべ」と安易に考えて龍属性武器が作れてしまう素材をポロポロと出しているとしか思えない。そしてオノレの鱗やら尻尾を剥ぎ取られるたびに彼は思うのだろう。

 「あ。やっべ!! また赤(レウス)と蒼(レウス)に怒られる!!!」

 と。

◆◆◆

 要所に、“エリアチェンジ”とか“ゲネポスの麻痺牙”とか“狩猟合計が100を超えないと”なんていう、感動ではなく、自分がトシを取ってしまったことを自覚させる単語が踊っていて絶望の涙が出てきたわ……w これを書いたの2007年7月で、思いっきり15年以上前なんだから仕方ないか……。

 まあでも、これで俺と銀レウスがただならぬ関係にあったことは理解していただけたかと思う。

 この『モンハンライズ:サンブレイク』の銀レウスからどんな素材が剥げ、その結果どのような武器・防具が作れるのか知らんけど……一介のハンターを満足させるだけのモノは提供してくれるに違いない。となれば、迷うことなく……!!

【逆鱗日和】『モンハンライズ:サンブレイク』プレイ日記 第30回:リオレウス希少種(銀レウス)との思い出

 クエスト“秘境を目指して”、受注!!!

 金レイアを狩ったときと同じ、逃げ場のない塔の秘境を舞台に……!!

【逆鱗日和】『モンハンライズ:サンブレイク』プレイ日記 第30回:リオレウス希少種(銀レウス)との思い出

 リオレウス希少種とガチンコ勝負だ!!!

 続く!

大塚角満(おおつか かどまん)

元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。

【逆鱗日和】『モンスターハンターライズ:サンブレイク』プレイ日記の記事はこちら