5年弱ぶりに発売されるナンバリング最新作が8月25日いよいよ発売!
発売に先駆け、『EDF6』をプレイした本誌編集者&ライター陣が気になる部分を深掘り! レビュー形式で生の情報をお届けする。
武器の使いやすさや、未知なる敵と対峙する際の立ち回りなど、プレイする前に読んでおけば、きっと役に立つ……かも!?
PS5『地球防衛軍6』(Amazon.co.jp) PS4『地球防衛軍6』(Amazon.co.jp)荒廃した地球に現れたフーセン頭に大苦戦! レンジャーのバックパックツールは操作がより忙しく&楽しくなっていい感じ
EDF! EDF!!(出会いの挨拶)。
まずは簡単に説明しておくと、本作は謎の敵から地球を守る3Dアクションシューティングゲーム『地球防衛軍』シリーズのナンバリング最新作。
歩兵のレンジャー、空を飛べるウイングダイバー、重厚な装備のフェンサー、空爆要請などトリッキーな立ち回りを得意とするエアレイダーの4兵科からひとつを選び、大量に襲い来る敵をやっつける爽快なアクションが楽しめる。
難易度設定が可能だったり、アーマー拾いでHPを増やすことができたり、オンライン要素はPvPではなくグループを作ってのPvEオンリーだったりと、TPSに慣れていない人でも楽しく遊べ、強大な敵を倒すというカタルシスが味わえる作品だ。
イージーではサクサク楽しく、ノーマルではそれなりに歯ごたえがあって、ハード以上はなかなかに苦行でやりこみ勢も大満足(クリアー後に選べる難易度“インフェルノ”はまさに“地獄”)。
さて、前作『地球防衛軍5』発売から約5年。おぎゃーと生まれた赤子も親を蹴飛ばすほど成長するくらいの月日が流れた。
けれど操作の腕前は衰えておらず、開始直後のミッションはサクサク進行。前作をクリアーした人なら最初から難易度“ハード”でも楽しめそう……とか思っていたら、ミッション10から風向きが変化。新敵のアンドロイドが大量に現れて、あっという間に囲まれてやられてしまった。
なるほど、ここからが本番というわけか!
レンジャーに追加された新要素“バックパックツール”はふたつの武器に加えて手榴弾や指向性地雷といった補助武器をバックパックに装備できる3つめの武器枠。リロード中の時間稼ぎに最適。「撃てる銃がねえ!」と思ったら手榴弾をポイポイ投げられる。立ち回りは忙しく、より楽しくなった。
バックパックツールについては東京ゲームショウ 2021バージョンのレビューでも触れているのでそちらもご参照いただきたい(当時は“サポートギア”と呼称されていた)。
今回のレビューでは序盤のミッション13までしか触れることができないのだが、前作『地球防衛軍5』のエンディング後の世界から始まるだけあって、本作の雰囲気はなかなかにハード。
というのは、前作では強力なプライマーたちの攻撃により地球人類の9割は滅亡し、人類文明はほとんど壊滅状態となってしまったから。
その壊滅した世界で残された人類たちがいかに戦っていくのか。『地球防衛軍6』ではそこがまず大きな見どころとなっている。
仲間たちとの会話からは物資も食料も乏しく、苦戦している様子が伝わってくる。人類的にはピンチなんだけどどこか明るいというシリーズおなじみの雰囲気を想像してゲームを始めるとちょっと面食らうかもしれない。
「なんか空は赤く染まっちゃうし敵は相変わらず大量に出てくるし仲間は暗いセリフばっかり言うし、どうなるんだこれ!」となる。まあ『地球防衛軍』シリーズだから、物語面でも最終的にはきっといい感じにまとめてくれるに違いない(長年の信頼感)。
ゲーム部分は大きく変わっておらず、最初に出てくる敵がシリーズおなじみのアリ(侵略生物α)ではなく、強力な銃を持つカエル(コロニスト)だったりして前作からやや難度が上がった印象だけど、大勢の敵が画面を埋め尽くして「ひえ〜っ!」と叫びながら楽しく撃ちまくるプレイフィールは健在。
シリーズのファンならこれまでと同様の味わいと快感を楽しめるはず。
ざっとまとめると、
- アクションはシリーズを踏襲。レンジャーやウイングダイバーには追加装備枠が増えてより豊富な装備でテクニカルな立ち回りが可能に
- ストーリー序盤では意外にも(?)ハードな雰囲気
- とはいえゲームの快感や爽快感は変わらず『地球防衛軍』。ファンの期待に応える楽しさに仕上がっている
という感じ。シリーズのファンは買っても損しない。
もし「『地球防衛軍6』から始めようかな?」と思っている人がいたら、正直、プレイに慣れる意味でも物語的にも前日譚である前作『地球防衛軍5』をプレイすることをおすすめする……けど、前作のストーリー自体はシンプルなので、本作から始めても「話がぜんぜんわからない!」ということはなく、そこまで大きな障害にはならないはず。
もし難度が高いと感じたらイージー設定もあるしね! 簡単なステージで武器とアーマーをコツコツ集めて育てれば最終的になんとかなるしね!!
というわけで約5年ぶりのナンバリング最新作、熟練兵も新規入隊者も心置きなく楽しもう! さあ行くぞ、地球のために! 命果てるまで戦えEDF! EDF!!(別れの挨拶)
(Text by 堅田ヒカル)
それ、握手と違う……バリスティック・ナイフや
『地球防衛軍』シリーズといえば、立ち回りのコツをつかみ、戦いに余裕が出るころになると出現するロボットタイプの敵に煮え湯を飲まされた人も多いはず。
本作に登場するアンドロイドは過去作の敵に比べて丸みをおびたデザインで、歩きかたもちょっとかわいらしい。
だが、いざ戦闘が始まると挙動は一変。距離を取って戦おうとするコロニストとは真逆で、ガンガン間合いを詰めつつ腕を伸ばして攻撃してくる。
また、ダメージを受けてもまったくひるまないので、遠くにいるうちに爆破系の武器を使用→狙いを付けているうちに距離を詰められ、自分も爆風でダメージを受ける事態が頻繁に発生した。彼らとわかり合うのは無理。握手を求められても全力で断り、応戦に徹しよう。
腕の先端についた“バリスティック・ナイフ”を伸ばして攻めてくる。攻撃は正確で、射程距離も異常に長い。
硬そうな見た目に反して耐久力は低いので、スナイパーライフルなど爆破をともなわない高威力の武器を使えば、安全かつ比較的スムーズに撃破できる。
(Text by ソムタム田井)
エアレイダーの新武器はお手軽ながらも超強力!
空爆や航空機による射撃、味方への支援などで援護しつつ、強力なビークルで敵を倒すエアレイダー。
『地球防衛軍5』で後方支援にガッツリとハマった筆者は、本作でもエアレイダーでプレイしたが、開始早々、新武器・マルチコプターに度肝を抜かれた。
打ち込んだビーコンに向かってドローンが攻撃する武器で、これがなかなか新鮮な感覚。というのも、いままでなら砲撃・空爆などの要請をしても実際に攻撃が届くまでにはラグがあった。
だがマルチコプターなら即対応してくれるので生身でも前線に立ちやすい。上からの一斉掃射など、何でもドローンがやってくれ、「もはやドローンが本体なのでは?」と思うほど。
エアレイダー使いの方は、生まれ変わった彼の姿をお楽しみに。
マルチコプターの中でも筆者が特に気に入っているのが、小型爆弾を搭載した“マグナムコプター8”。レーザーを照射した場所へかなり正確に特攻してくれるので非常に当てやすい。
レーザー射程も400メートルとそこそこ長く、空を飛ぶ厄介な敵にも効果的だ
(Text by 友野辰貴)
描き下ろしイラストが目印の週刊ファミ通が発売中!
なお、週刊ファミ通2022年9月1日号(8月18日発売/No.1759)では、イラストレーター吉井ダン氏の描き下ろしイラストが表紙を飾り、本作の発売直前特集を掲載している。こちらも要チェック!