2022年7月24日に開催された“ワンダーフェスティバル2022[夏]”の“eStream”ブースで、新しいフィギュアブランド『きゃらぺいっ!』が初公開された。
コンビニなどで買い物ができるフィギュアが誕生! フィギュアと電子マネーが合体した『きゃらぺいっ!』
『きゃらぺいっ!』は手のひらサイズのかわいいフィギュアのように見えるが、なんとフィギュアにキャッシュレス決済機能が搭載されている。スマートフォンが“おサイフケータイ”なら、『きゃらぺいっ!』は“おサイフフィギュア”といった感じ。
具体的な仕組みを紹介しよう。『きゃらぺいっ!』の台座部分には“コイン型Edy”(楽天Edyが運営するプリペイド型電子マネー)が内蔵されている。そのため、『きゃらぺいっ!』をコンビニなどの端末にかざすと買い物ができる。コイン型Edyが入っている部分の蓋はネジ止めされており、ドライバーを使わないと取り出せない。盗難の心配が少ないのは嬉しい。
もちろん、内蔵されているEdyは通常のEdyと同じなので、チャージすればいくらでも買い物ができる。また、スマホと連携すればオートチャージも可能だ。
ワンフェスに展示されていたのは、2022年10月に3460円で発売予定のサンリオの人気キャラクターシリーズ。全4種類で展開され、シナモロールとポムポムプリン、マイメロディ、クロミが彩色展示されていた。それぞれのキャラクターはイラストを忠実に再現されており、小さいサイズながら細部までしっかり作られている。また、台座の底面が各キャラクターごとに異なっているところもこだわりを感じられた。
それもそのはず、『きゃらぺいっ!』を展開するeStreamは、高品質高級フィギュアブランド“SHIBUYA SCRAMBLE FIGURE”を手掛けるCyberZの子会社。造形の完成度は保証されている。
eStreamのブースでは、『きゃらぺいっ!』のフィギュアだけでなく本物の電子決済端末が用意されていた。来場者はフィギュアを使った買い物を体験できるとあって、なかなかの注目度を浴びていたようだ。なお、『きゃらぺいっ!』を端末にかざすと一般的なEdyと同じように「シャリ~ン♪」と音が鳴って決済が完了する。
ブースではこの他に、今後発売が予定されている第二弾以降のキャラクターも展示されていた。第二弾は映画『五等分の花嫁』で、未彩色の原型展示。その他は『呪術廻戦』、『第五人格』、『わんぱく!刀剣乱舞』で、それぞれパネル展示だった。
開発を担当したeStream プランナー・稲葉晟菜氏にお話を伺うと、『きゃらぺいっ!』は「買い物を少しでも楽しくしたいと思って誕生したブランド」とのこと。個人で使うためだけでなく、「お年玉などのプレゼントにも使ってほしい」と語った。かわいいお年玉袋はいくらでも存在するが、その中に入っているのは現金。味気ないお札を渡すよりも、かわいいフィギュアにお金をチャージしてプレゼントした方が夢がある、という意見には納得できる。ワンフェスでは展示されていなかったが、『きゃらぺいっ!』はパッケージにもこだわって制作しているそうだ。
さらに、現状は女性に人気の作品が多くラインナップされていることについて伺うと、稲葉氏は「かわいいフィギュアを持ち歩くのは、男性よりも女性のほうが多い傾向にあるから」と答えた。しかし、今後は反響を見ながら、「性別問わず愛される作品や、男性に人気の作品もチャレンジしたい」と夢を語った。