誰を仲間にするかで毎回迷う!
いまから24年前の1998年(平成10年)7月30日は、プレイステーション用ソフト『スターオーシャン セカンドストーリー』が発売された日。
スーパーファミコンソフトの最大容量である48メガのロムを採用したリッチな作りで話題となった『スターオーシャン』。その続編となる本作は、魅力的なキャラクターを中心にした物語で人気が爆発。アニメやコミック、ノベルなど多彩なメディア展開が行われました。
初代『スターオーシャン』はプレイステーションが発売されて1年以上が経過した時期に発売された言わば隠れた名作だったので、『スターオーシャン セカンドストーリー』でシリーズを知った人も多いのではないでしょうか。筆者が最初にプレイしたのも、この『スターオーシャン セカンドストーリー』でした。
ストーリーは前作の戦いから20年後である宇宙暦366年が舞台。事故によって未開惑星エクスペルへと転送されてしまったクロード・C・ケニーが、魔物に襲われていた少女レナ・ランフォードを救うというところからスタートします。
ゲームはクロードとレナのどちらを主人公にするか選択する“ダブルヒーローシステム”を採用。ふたりは序盤で出会うのでメインストーリーの流れはほぼ同じですが、特定の主人公でしか仲間にできないキャラクターもいました。
仲間は、高飛車だけど根は優しい紋章術師のセリーヌ・ジュレスや二匹の龍に取り憑かれた紋章剣士のアシュトン・アンカースなど、どのキャラクターも魅力的。しかし、仲間にできるキャラクターの数には限りがあるので、序盤から「このキャラクターを仲間にしよう」と計画的に進めないと、いつのまにか枠が埋まってしまうという事態に陥ることも。また、つねに真実を求める新聞記者チサト・マディソンのようにいくつか手順を踏まないと仲間にならないキャラクターも存在しました。
個人的には自作の発明品を使って戦うプリシス・F・ノイマンが好き。明るいムードメーカーですし、戦うときのハチャメチャな動きもおもしろかったです。
仲間たちとの会話を楽しめる“プライベートアクション”も前作からパワーアップして大ボリュームに。仲間どうしの思いを数値化した“感情度”も搭載され、キャラクター分のカップリングEDも用意されていました。
戦闘に関してはハードがプレイステーションになったこともあり、スピード感溢れるものに。ボイスの量も多く、臨場感がありました。ボイスと言えば、本作には“ボイスコレクション”というボイスを収集する要素がありましたが、特定の条件で発生するものもあるので集めるのはとても大変でしたね。ちなみに、オリジナルのプレイステーション版は仕様によって100%にできないので、あえてオリジナル版をプレイしようと思っている人は注意しましょう。
そのほか、スキルの種類が増えていたりアイテムクリエーションで作れるものが増えていたりと、やり込み要素がたくさんありました。
2008年4月2日にはPSPでリメイク版『スターオーシャン2 セカンド エヴォリューション』が発売。こちらはプレイステーション4にも移植されています。値段も安価ですし“獲得経験値3倍”などの便利な有償DLCも存在します。
シリーズ最新作『スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE』の発売が2022年10月27日に予定されているので、それまでに『スターオーシャン セカンドストーリー』をプレイするのもオススメです。個人的には本作の後日譚を描いた『スターオーシャン ブルースフィア』もプレイしてほしいのですが、こちらはゲームボーイ/ゲームボーイカラー用ソフトとして発売された後、携帯電話向けにしかリメイクされていません。『スターオーシャン ブルースフィア』をリメイクしてくれたらうれしいのですが、どうでしょう!? スクウェア・エニックスさん!
『スターオーシャン』をAmazonで検索