猫が廃墟世界を探索するアクションアドベンチャーゲーム『Stray』や、スタイリッシュなFPSアクション『Neon White』など、年間ベスト級の作品を立て続けにリリースして今年絶好調のインディーパブリッシャー、Annapurna Interactive。同社が今後発売予定のタイトルなどを公開するショーケース番組を放送した。

1. 高橋慶太氏のスタジオUVULAが新作を開発中

 『塊魂』やAnnapurnaから発売された『Wattam』など、独特な感性を活かしたゲームで知られるゲームデザイナー、高橋慶太氏。同氏が自身のスタジオUVULAで開発中の新作のティザー映像が公開された。

 ティザー映像にはかわいい犬と少年が映っているのみだが、高橋氏のイラストを3Dにしたかのようなスタイルであることがうかがえる。またこれに合わせて、UVULAの公式サイトではスタッフ募集が掲載されている。

2. 空飛ぶ羊飼いのように飛行生物を集めていくCo-opゲーム『Flock』(PS5/PS4/XSX|S/XB1/PC, 2023)

 『Flock』は、『Hohokum』などを手掛けたHollow Ponds氏とRichard Hogg氏の新作。協力プレイメインのアクションゲームとなっており、プレイヤーは鳥などに乗りながら美しい大地を飛び回り、羊飼いのようにさまざまな空飛ぶ生物を集めて群れをなしていく。

 発売は2023年を予定しており、対応プラットフォームはプレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC。Game Passにも対応するとのこと。

3. メックコンバット&荒野の農場運営ゲー『Bounty Star』(PS5/PS4/XSX|S/XB1/PC, 2023)

 『Bounty Star』は、荒廃したアメリカ南西部を舞台としたポストアポカリプスもののメックコンバットゲーム。流れ着いた女性パイロットのクレメンタイン・マッキニーが、メックに乗り込み賞金稼ぎミッションをこなしつつ、拠点を改良して生活インフラを整備し、自給自足の農場にしていく。

 こちらも『Flock』同様、プレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X|S/Xbox One/PCで2023年発売予定で、Game Passに対応する。

4. 『Hindsight』悩める女性が自身の人生を振り返るスタイリッシュアドベンチャー(Switch/PC/iOS, 2022年8月4日)

 『Hindsight』は、女性主人公マリーが誕生から現在までの日々を振り返り、その意味を探し求めるというアドベンチャーゲーム。8月4日(日付は海外基準のもの)にNintendo SwitchとPCとiOSでリリースされる。

 集めた窓の結露などの何気ないものから過去の記憶シーンに移行するなど、いかにもAnnapurna作品っぽいスタイリッシュな演出が印象的。ちなみに「母」の習字をしているシーンがあるので主人公はアジア系のようだ。

4. 『The Lost World』恐竜たちからのサバイバルを目指す一人称視点アドベンチャー(PC/家庭用ゲーム機、時期未定)

 『The Lost World』は、『ジュラシック・パーク』的に恐竜たちと対峙しなければいけなくなるサバイバルホラーアドベンチャーゲーム。

 ゲームは一人称視点だがFPSのようにバリバリ戦うのではなく、あくまで非殺傷系の武器や発炎筒などを使ってうまく退けるという方向性の模様。発売時期は未定で、PCと家庭用ゲーム機でリリース予定となっている。

5. 『Thirsty Suitors』現代を生きるインド系女性が元カレとバトったりスケボーしたりするファンキーRPG(PS5/PS4/XSX|S/XB1/Switch/PC, 2023)

 『Thirsty Suitors』は、彼氏と分かれて地元に帰ってきたインド系2世の女性ジャーラを主人公とする現代RPG。2023年に現行の主要機種すべてで発売予定で、Game Passにも対応する。

 元交際相手とターンベースのRPGスタイルでバトったかと思えば、「あんたもういい年なんだからちゃんとしなさい」とうるさい両親を相手したり、スケボーしたり、インド系の料理を作れたりもするというかなりファンキーな内容。

 RPGバトルでは「インド系の男は母ちゃんに弱い」という理由で母親を召喚してぶっ潰すなど、インド映画のようなぶっ飛んだノリの演出が平然と出てくるのもなかなかいい感じだ。なおSteamで英語版デモが配信中。

6. 『Kentucky Route Zero』の開発など4つのスタジオと新たに契約

 タイトル発表以外に、4つの新たな開発スタジオとの契約が公表された。『Kentucky Route Zero』のCardboard Computerや『If Found…』のDreamfeelなど、前作が高い評価を受けたスタジオとの新作契約も入っており、次作がどんな内容になるのか気になるところだ。

  • Cardboard Computer
    • Annapurnaから世界的に高い評価を受けた『Kentucky Route Zero』家庭用ゲーム機版をリリースしている
  • DREAMFEEL
    • Annapurnaからトランスジェンダー女性を主人公としたアドベンチャーゲーム『If Found…』をリリースしている
  • Third Shift
    • カメラを片手に傷心の旅を続けるロードトリップアドベンチャー『Forever Ago』を開発中
  • Yarn Owl

7. 『フィンチ家』や『Outer Wilds』新世代機版や『Hohokum』PC版など対応機種追加も

 そのほか、旧作の対応機種追加なども発表されている。個人的には『Hohokum』のPC版が嬉しい(従来はPS4/PS3/PS Vita)。