新米プロデューサーとなってアイドルたちをプロデュース!
2005年(平成17年)7月26日は、アーケード版の初代『THE IDOLM@STER(アイドルマスター)』(以下、『アイマス』)が稼動を開始した日。
初代『アイドルマスター』は、ナムコ(当時)から発売されたアイドル育成シミュレーションゲーム。多数の続編や派生作品、スマホゲーム、アニメ、ライブ、グッズなど、多種多様なメディアミックス展開によっていまや絶大な人気を誇るシリーズだが、原点はアーケード用ゲームからスタートしている。家庭用の『アイマス』と区別するためか、本作は『アケマス』の略称で呼ばれることも多い。
筆者は当時、育成要素のあるゲームをアーケードで遊ぶという発想がなかったので、登場したときはけっこう驚かされた記憶がある。筐体は少し特殊な形状をしており、ディスプレイを中心に左には記録用のカードの挿入口が、右側にはコイン投入口とともにヘッドホン端子があって通常よりも横幅が大きい作りになっていた。データ記憶用にはプロデューサーカードとユニットカードの2種類があり、後者はアイドル(ユニット)ごとに用意する必要があったので複数枚所持していた人も大勢いたかもしれない。ディスプレイはタッチパネルでジョイスティックなどは存在しなかった。
筐体はネットワークに繋がっていて、ほかのプロデューサーたちと全国規模でランキングを競い合うことが可能。プロデュース時の映像が近くに設置されているライブタワーから流されていたので、足を止めて眺めていた人も多かったのではないだろうか。
プレイヤーは765プロの新米プロデューサーとなって、9人のアイドル候補生からひとりを選び(Pランクによって人数を選べる)トップアイドルを目指していく。レッスンでパラメーターを上げ、オーディションでファンを獲得しながらアイドルランクを上げていくのだが、特定期間内に規定ランクに到達できないとアイドルは引退となり、引退コンサートを行ってプロデュースは終了してしまうシビアな世界だった。
携帯サイトを使ったさまざまな試みも当時かなり話題を呼んだので覚えている人も多いことだろう。なかでも異彩を放っていたサービスは“メール☆プリーズ”。これはアイドルたちから実際の自分の携帯電話にメールが届くというもの。日常の他愛のない内容だったり、意気込みやオーディション結果について語ったりするなど文面はバラエティー豊富で、かなりのプロデューサー気分を味わえたのではないかな。
パラメーターアップがブーストされる時間を教えてくれるメールの場合もあり、是が非でもゲームセンターに足を運びたくなってしまうような施策もあって、なかなかズルイ(笑)。
『アイドルマスター』シリーズは2020年に15周年、『アイドルマスター シンデレラガールズ』は2021年11月で10周年を迎えた。家庭用ゲームの新作としては、2021年10月14日にプレイステーション4とPC(Steam)で『アイドルマスター スターリットシーズン』が発売された。
ちなみに本日(2022年7月26日)21時からは、17周年を記念した生配信“17th Anniversary P@rty!!!!!”の放送が行われる。こちらも要チェック!
【生配信】アイドルマスター17周年生配信~17th Anniversary P@rty!!!!!~【アイドルマスター】
※本記事は、2021年7月26日にアップした記事を再編集したものです。