筆者はファミ通で、カプコンのハンティングアクション『モンスターハンター』シリーズの記事を長いこと担当している。現在も『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を絶賛プレイ中だ。そんな筆者なので、2022年7月22日にユニバーサル ミュージックから発売される『モンスターハンター 大咆哮かるた』には注目せざるを得ない。
※本記事は、ユニバーサル ミュージックの提供でお送りします。
『大咆哮かるた』シリーズ第3弾『モンスターハンター 大咆哮かるた』が本日発売!
『大咆哮かるた』シリーズは2021年に発売され、話題になった『ゴジラ 大咆哮かるた』から始まっており、2022年5月12日には『ウルトラ怪獣 大咆哮かるた』も登場。『モンスターハンター 大咆哮かるた』はその第3弾にあたる。
一般的な“かるた”について
“かるた”はポルトガルが発祥で、遊戯や博打などに使用される札の総称。日本では、“いろはかるた”や“百人一首”などを連想する人が多いだろう。一般的なかるたは、対になった“読み札”と“取り札”からなり、ランダムで読み上げられた読み札に対して、場に並べられた取り札から対象のものを探して取っていくのが基本ルール。最終的に取り札を多く取ったほうが勝ちとなる。
『モンスターハンター 大咆哮かるた』の遊びかた
『モンスターハンター 大咆哮かるた』は、その名の通り『モンハン』シリーズを題材にしたかるただ。『モンハン』ならではの要素はもちろんあるが、プレイヤーのレベルに合わせて3つのルールが用意されている。
「モンスターハンター 大咆哮かるた」商品紹介PV
遊びかた1:咆哮や効果音だけで判別する“スーパー・エキスパートルール”
全46種類のモンスターや肉焼きなどのシーンの絵札を、咆哮や効果音だけで判別し札を取るルール。具体的には、CDプレイヤー(CDドライブをつけたPCなどでも可)でCDをシャッフル再生し、咆哮が聞けた時点で一時停止する流れ。咆哮が流れ始めた瞬間には、すでに勝負もスタートしている。
文章の読み上げに頼らないルールなので『モンハン』の知識が必要になるが、“大咆哮かるた”ならではの遊びかたとも言える。歴代の『モンハン』シリーズ作品をいくつもプレイしている猛者ハンターに、ぜひ遊んでほしいルールだ。
サンプル音声(マガイマガドの咆哮のみ)
「モンスターハンター 大咆哮かるた」 収録CDサンプル・トラック 【マガイマガド】
遊びかた2:咆哮or効果音に加えて杉田智和さんの語りで札を取る“エキスパートルール”
こちらのルールは、咆哮or効果音+CDに収録された“読み札語り”で札を判別し、取り合うルールだ。咆哮の時点でわかれば先に札を取ってもいいし、わからなくても読み札語りの段階まで行けば確実にどの札かを判別できる。『モンハン』を始めたての方や、『モンハン』は好きだけどそんなに詳しくない、というカジュアルハンターの方にピッタリな遊びかただろう。
CDは遊びかた1の“スーパー・エキスパートルール”と同じものを使用することになるが、CDを流しっぱなしにしてもいいので、最低ふたりでも遊べるのが特徴(※)。
※もちろん、トラックが終わるくらいまでふたりとも長考した場合は一時停止をする必要がある。
ちなみに、読み札語りを務めるのは声優の杉田智和さん。杉田さんのファンアイテムとしても本商品を買ってみる価値はあるのではないだろうか。
サンプル音声(フルフルの咆哮+杉田智和さんによる読み札語り)
「モンスターハンター 大咆哮かるた」 収録CDサンプル・トラック 【フルフル】
遊びかた3:『モンハン』未経験者でも楽しめる“ノーマルルール”
咆哮や効果音は流さず、読み札語りのみで遊ぶルール。こちらは読み札語りだけが収録されたノーマルルール用CDを使用するか、読み手が実際に読み札を読み上げてプレイする。この遊びかたは“大咆哮”要素がなくなるものの、CDをシャッフル再生する機材が手もとになくても遊べることが強み。
また、読み札の1文字目が取り札に書かれているため(※)、『モンハン』を1ミリも知らない人でも問題なく遊戯に参加できる。
※たとえば読み札が「さあ来るぞ 耳をつんざく 咆哮だ」の場合、取り札には“さ”と書かれている。
実際に遊んでみたらどうなる?
3つの遊びかたを説明したところで、筆者の手もとに『モンスターハンター 大咆哮かるた』の現物が届いたのでさっそく遊んでみることにする。
ちなみに、左上のロゴに描かれているモンスターはリオレウスじゃなくてリオレイアだったりする(豆知識)。
まずは開封の儀。パッケージを開けると、以下のものが出てきた。
パッケージの中身
- 読み札(46枚)
- 取り札(46枚)
- CD(スーパー・エキスパートルール/エキスパートルール用)
- CD(ノーマルルール用)
- A3ポスター
読み札はノーマルルールで読み手が読み上げるときだけ使用するため、今回は使わなかった。A3ポスターの表面にはすべての読み札と取り札が印刷されており、裏面には各ルールの遊びかたが記されている。また、CDのケースの内側には、CDのトラックナンバーと取り札の対応表が印刷されていた(詳しくは後述)。
まずは取り札をシャッフル
遊ぶ前に、取り札を適当にシャッフルする。大抵のカードゲームはこの工程が欠かせない。なお、CDを使わず、読み札で遊ぶ場合はこちらも同様にシャッフルする。
取り札の並べかたは自由……だけどこだわるのもアリ
場にはどう並べてもいいのだが、今回はせっかくふたりで遊ぶため、競技かるたの遊びかたに倣って読み札を半分(23枚)ずつ分け、自陣と敵陣に並べてみた。
ともあれ、札を並べたのでさっそく勝負開始……の前にお約束の儀式を。拳を振り上げて「一狩りいこうぜ!」
勝負は簡単。正しい取り札を先に触ったほうがポイントゲット
今回はエキスパートルールで遊ぶことにしたので、さっそくCDをシャッフル再生してスタート。
「フゴッフゴッ」
いきなりわからん……いや、どこかで聞いたような……今回の対戦相手(カメラマン)も「何だっけコレ……すげえ聞き覚えあるんだけど」と悩んでいる様子。そうこうするうちに読み札語りのパートが流れ始めた。
「突っ走れ 猪突猛進 ざわめく森」
猪突……ああ、ドスファンゴか! 真ん中あたりに見かけたような……よし取った!
このとき、ドスファンゴ以外の札をうっかり触ってしまった場合は“お手つき”となる。お手つきをした場合のルールもその場で決めていいが、今回は競技かるたのルールに従って“お手つきをした場合、自陣に並べた取り札を敵陣に1枚送る”というルールを採用した(※)。
※たびたび競技かるたのことを書いているが、筆者は『ちはやふる』をアニメで観たくらいの知識しかない。もし間違っていても温かい目でスルーしてほしい。
筆者が考えた『大咆哮かるた』攻略法
勝負は続き、筆者も対戦相手も徐々に要領を得てきた。筆者が感じたポイントとしては、「これだけは絶対に取りたい」という札をいくつか想定し、取り札の場所を脳内でマークしておくこと。たとえば咆哮が比較的わかりやすいディアブロスはあらかじめ狙いを定めておいて、「ギャオオオオオン」というディアブロス独得の咆哮が聞こえた瞬間に手を伸ばすといった感じ。
今回、筆者が何としても取りたいと思った札は『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のメインモンスターである“爵銀龍”メル・ゼナ。この日もマルチプレイで何体も狩ってきたところだったので、咆哮を聴けばわかるはず……と、対戦相手の目線の先にはメル・ゼナの札が。どうやら同じことを考えている様子。この1枚だけは絶対に取られたくない。
そして、ときは来た。メル・ゼナの咆哮!
相手の手も伸びていたが、筆者の全身を使ったアタックで見事メル・ゼナを手中に収めることができた。なお、メル・ゼナ以外の札はあまりマークしていなかったため、トータルでは若干押され気味な状況が続いた。
札がなくなったら互いの枚数を数えて終了。勝負の行方は……?
このように勝負を続け、最後の1枚がなくなった時点で遊戯は終了となる。『大咆哮かるた』の札はしっかり厚みのある作りになっているため、平らな場所に重ねた札を置けば1枚ずつ数えなくても、どちらかが多いかすぐに判別可能。
『モンハン』と『大咆哮かるた』は相性抜群!
この後も夢中になって遊んでしまった。感心したことは『モンハン』と『大咆哮かるた』の相性のよさ。『モンハン』というゲーム自体が、素材を求めて何度もモンスターを狩る内容なので、プレイしていれば自然に咆哮の種類を覚えていく作りになっているため、エキスパートルール/スーパー・エキスパートルールでもすんなり楽しめるのだ。
逆に『モンハン』を知らない人でも、『大咆哮かるた』のノーマルルールで遊んでいくうちにモンスターの名称を覚えられるため、テレビゲームのほうの『モンハン』にデビューしやすくなるのではないだろうか。
また、読み札のカードを眺めるだけでも楽しく、本作のために収録した杉田智和さんの音声がいつでも聴けることを考えると、5940円(税込)という価格が非常にお得な気がする。本稿を読んで気になった方は、ぜひ気軽に手に取ってみてほしい。