世界的ブームを巻き起こした位置情報ゲーム
2016年(平成28年)7月22日は、スマートフォンアプリ『ポケモンGO』が日本でリリースされた日。
『ポケモンGO』は、Niantic(ナイアンティック)と株式会社ポケモンが共同開発するスマートフォンアプリ。スマホの位置情報を利用し、現実の街を歩きながらアプリの地図上にいるポケモンを捕獲・育成・交換しながらさまざまなバトルに挑んでいく、といった内容になっている。NianticはAR技術で世界をリードするアメリカのメーカーで、『Ingress』などがとくに有名。2021年の春に任天堂との新たなパートナーシップを発表し、『ピクミン ブルーム』をリリースして話題を呼んだのが記憶に新しいところ。
『ポケモンGO』が世界で初めて配信されたのは2016年7月6日。まずアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで配信されたのだが、直後から現地ではお祭り騒ぎの状態。大勢のファンたちが楽しそうに街に集う映像が瞬く間に世界中のネットニュースで拡散されたことで、日本を含む配信を待つ国々のファンたちの期待度は異様なほどに盛り上がっていった。
ドイツ、イギリス、イタリアなど、海外で配信されるニュースがつぎつぎと飛び込んでくるというのに日本では音沙汰なし。待ちきれないファンが多かったせいか、「明日配信されるらしい」みたいなデマもめちゃくちゃ飛び交ったのをよく覚えている。ようやく日本で配信されたのは2016年7月22日。改めて説明することもないくらい日本中が熱狂し、街や公園が人で溢れかえってしまうほどの社会現象にまで発展していった。真夏の暑い盛りだというのに、大勢のファンたちが街へくり出していたのだから凄まじい。筆者などは、朝の4時に起きてヒトカゲを探しに町田の小山内裏公園まで足を運んだ記憶がある。
そんな熱い夏の日からはや6年。日本ではさすがにあの日のような混乱はなくなったが、まだまだ『ポケGO』ファンたちの熱意は冷めることを知らない。2016年のリリース以降、本作の収益はなんと右肩上がりに成長し続けているというのだから驚かされる。アメリカの調査会社Sensor Towerの報告によれば、累計の収益は約8000億円(60億ドル)に達しているとのこと。在宅中でも遊べる機能が追加され、コロナ禍で街へくり出せなくても楽しめるようになっているのはありがたい。
※画像は公式サイトのものです。
※本記事は、2021年7月22日にアップした記事を再編集したものです。