2022年6月29日~7月5日までのトレンドワードを振り返る本稿。今回注目したのは、7月3日にトレンド入りした“集団幻覚”です。いったいネット民に何が起きたのか、ことの経緯をご説明しましょう。

今回もどうせ集団幻覚……じゃない!?

 集団幻覚とは文字通り、複数の人が存在しないものを知覚することをいいます。たとえば『PUI PUI モルカー』が最終回となる12話を迎えた際には、モルカーロスを引き起こす人たちが続出。やがて本来存在しないはずの第13話を妄想するまでに至り、ネット上に「第13話を見た」という声が溢れかえりました。

 このようにSNSが発達した現在では、ゲームやアニメなどに関連して集団幻覚が度々起こります。そして今回集団幻覚の発端となった作品が、『Panty&Stocking with Garterbelt(パンティ&ストッキングwithガーターベルト)』(通称:パンスト)。

 本作は2010年10月に放送されたGAINAX制作のオリジナルアニメで、長らくファンたちから続編を期待されている作品です。

『Panty&Stocking with Garterbelt 特装版 第1巻 [DVD]』(Amazon)

 『パンスト』関連のワードがトレンドにあがる度に続編を期待する声が寄せられていたものの、けっきょく実現はせず。もはや“パンスト2期”がトレンドに浮上しても、「どうせまた集団幻覚だろ」という声があがるようになっていたのですが――。

 2022年7月3日、アメリカの大手配信サービス“Crunchyroll(クランチロール)”から『パンスト』の新プロジェクトに関する告知がツイートされたのです。

 どうやら情報元はロサンゼルスで開催された“Anime Expo 2022”のようで、アニメ制作会社のトリガーが『パンスト』の新プロジェクトを発表したとのこと。その結果、ネット上に「またオタクたちの集団幻覚かと思った」「今回は集団幻覚じゃないの!?」などのコメントが続出しました。

 日本では未発表であるものの、『パンスト』2期の“集団幻覚”が幻覚でなくなる日は、そう遠くないのかもしれません。