元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。Nintendo Switch、PC用ソフト『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のプレイ日記。その第4回。
おじさんハンターの悲哀
『モンハンライズ:サンブレイク』の物語が始まってすぐに、懐かしの幼馴染的モンスター・ダイミョウザザミを狩ってこいと村長に命じられてクエストに出発した俺。
ダイミョウザザミは2006年に発売された『モンスターハンター2(ドス)』で初めて登場した甲殻種の大型モンスターで、その子分(?)として“渚のランスキラー”の悪名名高い“ヤオザミ”を多数引き連れていることが特徴となる。
堅い殻とカニ歩き(つまり横方向の動きね)、そして意外や遠距離攻撃の水ブレスを得意技として保有するなど、序盤に狩らねばならないモンスターとは思えないほどきらびやかな才能を持つ存在である。
加えて、『モンハンライズ:サンブレイク』に登場するにあたりダイミョウザザミのほうも、
「あ、新しいところに行くんやから……バカにされんように、気合を入れた準備をしなきゃなんねえな!」
ってんで、新たな動きや攻撃方法も身に付けてきたのであろう。群馬のド田舎から上京しようとしていた32年前、マンガで見た都会ヤンキーの私服姿(『BE-BOP-HIGHSCHOOL』だった気がする)を模した格好だったらバカにされることはなかんべと、ダボダボズボンとVネックのセーター、金のネックレスまで装備した18歳の大塚角満と同じように、な……w
そんな(どんな?)ダイミョウザザミと、数年ぶりのガチンコ勝負開幕だ!
俺の記憶の中にある“対ザザミ”の立ち回りは、ひたすら脚を攻撃してダウンを狙い、首尾よく横倒しになったら部位破壊が可能な爪や宿を徹底的に突きまくる……というもの。おそらくこのへんのセオリーは、『モンハンライズ:サンブレイク』でも変わっていないと想像する。
そこで、
「うりゃうりゃうりゃ!!!ww そのうまそうな脚をよこせ!!!ww」
と、調子に乗って脚を攻めまくっていたのよ。
そしたら……!
これ、どんなスクショかと言うと、ダイミョウザザミの得意技、大ジャンプからのボディープレスを喰らった直後の1枚だ。昔からヤツが頻繁にくり出してくる、キラー・カーンのモンゴリアンチョップ的な技なのだが、ひさびさと言うこともあって思いっきり喰らっちまったよ……w でもその瞬間、画面上に、
“ZL+B 翔蟲受け身”
ダメージを緩和できる翔蟲受け身を促すコマンドが!!!
「!!!!! かかか、翔蟲受け身!!? えっとえっと、ZL……って、どれだっけ!? Lっちゅーのは……レ、レフトのことだから……右?? いや左か!? それのZってことは奥側のボタンで、それプラスB……!」
焦りのため、どっちが右手でどっちが左手なのかもわからなくなり、
「う、うおおおおおお!!!!(汗)」
ガチャガチャとテキトーなボタンを叩きまくっているうちに……w
ゴロンゴロンゴロンwww
俺、『モンハンライズ』のときもそうだったんだけど、たぶん1回も翔蟲受け身ができたことない……w 毎度毎度、
「どどど、どっちがLボタンなんだよぉッ!!!(怒)」
と混乱を来たしまくって、
ゴロンゴロンゴロンwww
コレになっちゃうんだよねぇ……。
このときも、さんざん転がされた後になって、
「ふっ飛ばされたときは、翔蟲受け身が便利だぞ!」
ウツシ教官が優しく教えてくれたんだけど……そんなことは1000回くらい聞いて知ってるの!!!ww 知ってるけど、咄嗟の操作ができないんですッッ!!!><
これぞ悲しき、おじさんハンターの悲哀……。もう、焦り過ぎて首から加齢臭が出てきたわ……。
こんな感じで、初めてのダイミョウザザミ狩猟の序盤は、思い出を温める回想の時間だったように思う。↓この、
中間管理職のサラリーマンがいちばん嫌いな言葉、“下からの突き上げ”を喰らったときも、その直後にザザミのヤツが……!
「Ψ(`∀´)Ψクイッ! クイッ!ww 大塚さん、大したことないッスねwww 腕、落ちたんじゃないッスか???www」
は、腹立つッッ!!! その、得意げに爪を突き上げるポーズやめろぉぉぉおおおお!!!www マジで下からの突き上げをされてるみたいで焦るんだよッ!!w
でもなんだかんだ言って、やっぱりこういった復活組のモンスターとやり合うのは本当に楽しいわ……! もちろん、これから立ちはだかるであろう“メル・ゼナ”を始めとした完全新規のモンスターも待ち遠しいんだけど、しばらくはリハビリも兼ねて、ダイミョウザザミやショウグンギザミを狩りまくろうかなぁ。ギザミがいつ出てくるのか、知らないんだけどさw
てなわけで、ダイミョウザザミ狩りもいよいよ佳境に迫りまして……!
長くなるので、次回に続く。
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。