元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。Nintendo Switch、PC用ソフト『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のプレイ日記。その第3回をお届け!
早くもザザミかー!
『モンスターハンター』シリーズの新作が出るときはたいてい同じことをするのだが、今回の『モンハンライズ:サンブレイク』に関しても、俺は事前情報をほぼほぼシャットアウトして発売日を迎えた。
たぶん、記憶にある“最新情報”は、
「『モンハンライズ:サンブレイク』でショウグンギザミが復活するぞ!!」
ってところくらいで、本日のテーマとするダイミョウザザミ登場に関しては、発売日の数日前にチラッとどっかで文字を見掛けたかも……って程度の知識度でありました。
体験版についても、『サンブレイク』についてはノータッチだ。
もちろん、せっかくプレイできるってのに“あえて触れない”という判断には忸怩たる思いがあったんだけどさ。いま流行りの、サウナで限界まで身体を砂漠化させた後の水風呂と同じように、
「いまの俺は……『サンブレイク』情報が完全に“乾き”の状態にある……!!>< は、早く水(情報)を……!! い、いや、発売日まで乾きを継続して、一気の潤いと解放を……!!!><」
こんな状態にあったのだ。改めて振り返れば、禁断症状一歩手前の、非常に危険な状況に陥っていたと思う。
でもそんな苦労の甲斐あって、俺は念願の“情報カラッポ男”となって『モンハンライズ:サンブレイク』の発売日を迎えることができた。
どんなモンスターが登場するのか? そしてガンランスにはどのような改良が施されたのか??
それすらまったく知らないといういまの俺の脳ミソは、つねに情報の洪水にさらされている現代社会においてはSSRクラスに貴重な検体と言えるのではなかろうかww
そんな、生まれたばかりの赤ん坊状態で『モンハンライズ:サンブレイク』を起動した。
すると、さっそく……!!
いきなりロゴでたぁぁぁぁあああ!!!www
ナニナニ、ロンディーネと話すと『サンブレイク』の進行に突入する、と……! ロンディーネって、交易船の船長をしている、ちょっと吊り目のイカした女の人だよな。
しかし、このチュートリアル画面を見て俺が思ったのは、
「とはいえ……まだ心の準備ができていないから、ロンディーネには触れないでおこう^^; ドキドキが収まってからでないと、新しい世界に入っていくことなんてできないからさ^^;」
というものw 『モンハン』の新作が出たときは毎度こういう心理状態になっちゃうんだけど、早く新要素を遊びたいのにナゼか「怖い」という感情も生まれてしまって、なかなか前に踏み出せなくなるのだ。
ホラ、楽しみにしていた旅行とかデートを前にして、
「これ……行けば楽しいのはわかっているけど、行ったら終わっちゃうんだよなぁ……!」
とネガティブなことまで思考してしまうことがあるでしょう?? アレとよく似ている。
始めたいのに、始めたくない。
『モンハン』を愛する多くのハンターはきっと、「わかるわかる!!w」と赤べこのように頷いてくれるのではなかろうか。
なので俺は、しばらくのあいだロンディーネには会わないでおこうと決意した。数日間はリハビリも兼ねてテキトーなクエストをこなし、『サンブレイク』に突入するのは1週間くらい経ってからでいいかなぁ~~~……とねw
しかし……w
事は急を要したらしく、上のチュートリアル画面を消して歩き出そうと思ったら……!!
やばwww カムラの里の入り口までロンディーネが出張ってきて、「決して逃がさん」と待ち構えているじゃねーかwww
とはいえ、イベントの進行は強制じゃないので、
「す、すんませーん^^; まだ心の準備ができていないので、1週間後にまた来てね……^^;」
と、彼女の横をすり抜けながら冷たく言うこともできたんだけど……さすがに、
|#・`ω・)ゆゆしき事態(チラッ)
目の前でこう言われたら……話を聞くしかないよな!!w
で、ここからどんな会話が展開されるのかは実際にプレイして見てもらうとして、要点だけかいつまむと……!
いきなりデタぁぁぁあああ!!!www 懐かしのダイミョウザザミ!!!www
ウツシ教官の口から「ダイミョウザザミが暴れている」という報告を聞いた瞬間、10数年ぶりに同窓会の知らせが届いたかのような感慨を覚えたよ……。同窓会で幼馴染が酔っ払って暴れているかのような、独特な感慨を……w
どうやらダイミョウザザミの討伐が、『モンハンライズ:サンブレイク』における初仕事のようだ。
目指すは、夜の大社跡--。
『モンハンライズ』でずっと使っていた愛銃槍“百竜銃槍【一念化生】”を背負った俺は、
「一応、アイテムはフル装備でいこう」
ってことで、回復や罠をふんだんに持った状態で現場に向かったのであった。
すると……!
エリア10の沼地で……!!!
!!!!!!! 幼馴染、いたぁぁぁああああ!!!!www
さあ、同窓会の幕開けだ。
かつてと同じように、あの堅ッッッたい爪と宿にガンランスを突き立てて、思い出を温め合おうじゃないか盾蟹よ……!!
「いっくぞぉぉぉおおおお!!!!」
『モンハンライズ:サンブレイク』に置ける、最初の狩りが始まった!
続く!
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。