卒業式、教会に現れるのは私の王子様!?
2002年（平成14年）6月20日は、コナミ（当時）からプレイステーション2用ソフト『ときめきメモリアル Girl's Side』が発売された日。本日で20周年を迎えた。
『ときめきメモリアル Girl's Side』は、『ときメモGS』の愛称で広く親しまれている恋愛シミュレーションゲーム。タイトルからわかる通り、コナミが手掛ける恋愛ゲームの金字塔『ときめきメモリアル』の女性向けバージョンだ。“はばたき市”の高校に入学した主人公は、卒業までの3年間に勉強や部活、アルバイトなどに励みながら、同級生や後輩、教師などの男性キャラクターたちと恋や友情を育んでいくことになる。
攻略対象で不動の人気を誇るのは、同級生の葉月珪。秀麗眉目で成績優秀、スポーツ万能、モデルの仕事もしているという、まさに“王子様”と呼ぶにふさわしい人物である。ちなみに、筆者はクラス担任の氷室零一推し。皆さんの推しは誰だろうか。
恋を育むためにいちばん重要なことは、自分磨き。相手にとっての理想の女の子を目指して、パラメーターを上げなければならない。パラメーターはストレス、リッチ度、学力、芸術、運動、気配り、流行の全部で8種類あるのだが、何かを上げれば何かが微妙に下がったり、ストレスが溜まっていくという絶妙な作りになっているので、プレイヤーの采配が求められる。
それ以外にも、パソコンをチェックしていろいろな情報を収集したり、買い物に出かけてファッションアイテムを購入したり。さらには弟の尽から気になる男の子の情報を教えてもらったり、女友だちと遊んだり。果ては、ちょっと疎遠になった男の子の爆弾を処理したりと、とにかくやることが多い。恋は前途多難だ。
男の子と仲よくなると、ふたりきりでデートができるように。デートで大事なものといえば、ファッション。相手の好みに応じたコーディネートをしないと、冷ややかな視線を浴びてしまう。距離を縮める上でデート中の会話も大切で、途中で出る選択肢の中から相手がいい反応をするものを選ばなければならない。「デートに何を着て行こう」とか「彼とどんなことを話そう」という悩みは、リアルな恋愛と同じである。
本作にはEVS（エモーショナルボイスシステム）という、主人公の名前を合成音声で読んでくれるシステムが搭載されている。最初は苗字しか呼ばれていなかったのに、距離が縮まっていくと名前やあだ名で呼ばれるようになり、思わずドキドキ。しかも、本作は声優陣がとても豪華なので、呼ばれるたびに耳が幸せでしかない。
デートを重ね、バレンタインやクリスマスなど特別なイベントを過ごし、こうして3年間の高校生活はあっという間に過ぎていく。迎えた卒業式。学園の敷地内にある教会へ何気なく足を運んだ主人公は、そこで……。
どんなエンドエンディングを迎えるのかは、プレイヤー次第。相手からの告白を素直に受けるもよし、断るよし。途中で親友になった男の子から改めて告白されるというエンディングもある。余談だが、筆者が最初にプレイしたときは誰からも告白されず、何事もなかったかのように高校を卒業してゲームを終えた（涙）。
主題歌にB’zを起用していることにも触れておこう。オープニングテーマは『SIGNAL』、エンディングテーマは『美しき世界』で、どちらもB’zの12枚目のアルバム『GREEN』に収録されている。
2007年3月15日にはニンテンドーDSで移植版の『ときめきメモリアル Girl's Side 1st Love』が、さらに2009年3月12日にはそのフルボイス版『ときめきメモリアル Girl's Side 1st Love Plus』が発売。最新作は、2021年10月28日に発売されたNintendo Switchの『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』。前作の『ときめきメモリアル Girl's Side 3rd Story』から、じつに11年振りとなる待望の新作に、多くの女性ユーザーの胸が高鳴らせたことだろう。ちなみに、筆者は『ときメモGS4』でも最初のプレイで誰からも告白されずに高校生活を終えた（涙）。
なお、今年（2022年）9月17日と18日に、20周年を記念したイベント“ときめきメモリアル Girl‘s Side 感謝祭”が開催予定。随時情報が更新されているので、詳細は公式サイトをチェック！
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