ネクソンが運営する基本プレイ無料のオンラインRPG『メイプルストーリー』が、約2年半ぶりのオフラインイベントを2022年6月4日に開催した。その名は“MapleStory Secret Party 2022”。
このイベントは、東京日本橋にある雰囲気たっぷりのイタリアンレストランを借り切って、抽選で選ばれたプレイヤー役50人をもてなすというもの。“秘密の美食倶楽部による魅惑の晩餐会”というテーマの、じつに趣きのあるパーティーだった。
イベント会場に到着すると、受け付けでマスクを手渡された。この“マスク”はいわゆる感染症予防対策のためではなくて、仮面舞踏会などでよく見るヤツ。晩餐会の雰囲気作りということだろうか。
会場に足を踏み入れると、広い店内はパーティーの準備が整っていた。いくつかの大きなテーブルにアルファベットが振ってあり、来場者はそれぞれ指定された座席に着席する。なお、このアルファベットが後に行われるゲームコーナーのチーム名だ。
そして、それぞれの席にはお土産用のマスクケース（こちらは一般的なマスクを入れるためのもの。ややこしい！）と、本日の献立が書かれたメニューが置いてあった。
料理には『メイプルストーリー』にちなんだ名前が付けられていた。凝っていておもしろい。しかも、ところどころに高級食材の単語が入っていて、筆者のような庶民は期待で胸がいっぱい。さすが美食倶楽部と名乗るイベントだけのことはある。
定刻になるとネクソン運営チームのこたぼうさんと司会の岸大河さんが登場し、来場したファンに挨拶。2年半ぶりのオフラインパーティーの趣旨などが紹介された。
来場者全員で乾杯を行った後は、しばしの歓談タイム。しかしそれぞれの座席は初対面の方々ばかりなので、よっぽどのコミュ力がないと会話は弾みにくい。そこで、岸大河さんから提案があった。
それは、ひとり45秒の持ち時間で、自己紹介と最近起こったよかったことや新しい発見を語るというものだ。これなら会話が不得意でも心配なし。
自己紹介タイムが終わると、続いては共通点探しコーナー。これは各テーブル（グループ）ごとに共通点を探し出し、もっともユニークな共通点を会場全員に発表するコーナー。テーブルごとの交流に続いて、今度は参加者全員と交流する企画だ。
美食倶楽部の豪華なコース料理は『メイプルストーリー』ならではのネーミング
ふたつのコーナーが終わったところで、待ちに待ったお食事の時間。コース料理の前菜とスープが運ばれてきた。料理名は“メイプルパイ～世界旅行 上海の生ハムと～”と“ゴールドビーチのイカとサーモンのタルターラ～キャビアを添えて～“、“ノーチラス産の鮮魚のカルパッチョ”、“レヘルンのカプレーゼ”、“ヘネシスで採れたとうもろこしのズッパ”だ。ちなみに、ズッパとはイタリア語でスープのこと。
なお、順番が逆になってしまうが、今後のゲームコーナー中に配膳される料理もここで一気に紹介します。
テーブル対抗ゲーム大会。優勝賞品はゲーム内称号の決定権
来場者が料理を食べていると、いよいよイベントの本編がスタート。いくつかのゲームが行われ、各テーブルの合計スコアで競い合う。優勝したチームには今後ゲーム内で実装される“称号名”と“能力値”を決定できる権利が与えられ、準優勝チームは“記念エフェクト”のデザインを選べる。
行われたゲームのひとつはイントロクイズだ。『メイプルストーリー』のBGMを聴いて、その曲が流れるワールドマップの正式名称を正しく解答する。問題の中にはイントロではなくサビを聴いて答える“サビクイズ”も含まれていた。
続いては、高級なモノとそうでないモノを飲食して高いほうを当てるクイズ。人気番組『芸能人格付けチェック』のような感じ……と言うか、そのまんまのゲームだ。
2問出題され、お題はメロンと緑茶。1玉1万円もするメロンと1本1万円もする緑茶がそれぞれひと口分ずつ配られると、一般人がなかなか体験できるゲームではないので、場内は大いに盛り上がった。
最後のコーナーはサイコロ運試しゲーム。これは各チームがいままで獲得したポイントを任意で賭けて、サイコロの出目によってスコア増減させるというもの。運次第ではポイントが三倍になるが、運が悪いと賭けた分だけ没収されてしまう。このゲームのおかげで、どのチームもまだ優勝を狙える状態だった。
楽しい晩餐会は終了。続きはゲーム内で！
楽しかったイベントはあっという間に終了の時間。閉会式の前に結果発表が行われ、優勝はDチーム、準優勝はCチームとなった。
閉会式ではネクソンのこたぼうさんが再び登壇し、いつも応援してくれるファンへ感謝の気持ちを伝えた。ゲームに関する発表はなかったが、美味しい料理をご馳走になりながら、新しい友だちを作って交流できる楽しいイベントだった。
すべての企画が終わった後もプレイヤーは店内にしばらく残り、誰も店から出ようとしないのが印象的だった。すべての参加者が名残惜しそうに会話をしているの見ると、とても有意義な時間を過ごせたのがわかる。
今後もまた、おもしろいオフラインイベントが開催されることを期待したい。
