新作MMORPG『神獣伝説』レビュー。かわいいお姉さんから虫、イカ、獣人まで作れる衝撃的なキャラクリなどに注目

　Level Infiniteが2022年夏より配信予定のiOS、Android、PC向けMMORPG『神獣伝説～エボルション・ディバウア～』。クローズドβテストを終え、事前登録が開始された本作の先行プレイレビューをお届けしよう。

　本作は、先史時代の神話の世界にRPG要素をふんだんに盛り込んだオープンワールド宇宙サバイバルRPG。資源の採集、アイテムの製作、農作物の栽培、技術の研究を行い、壮大な世界が楽しめる。ゆくゆくは宇宙へ飛び出して大きな基地を造ることもできるという。

　ペットにできる不思議な巨獣、自由なキャラメイク、さまざまな戦闘スタイルなど、想像力が非常に重要なゲームとなっている。

　なお、本作はタイトルが『空想山海伝』から『神獣伝説 ～エボルション・ディバウア～』に変更されている。クローズドβテストを遊んだプレイヤーは注意してほしい。

シームレスに動けるオープンワールドの世界

　本作は、とても広大だ。降り立った瞬間、とてつもなく広いシームレスのオープンワールドが待っている。もちろん、いきなり歩き出してみてもいいだろう。歩いて見聞を広めるのもオープンワールドのだいご味。まだ見ぬ敵や人物を見つけたり、戦闘したりするのもおもしろい。

　移動自体はファストトラベルによってショートカットもできるので、徒歩での移動が疲れたら、そちらを使ってもよい。

　フィールドには、採取して合成に利用できる草木や鉱石、戦闘して素材を落とす動物、能力アップにかかせないトーテムなどさまざまなものが配置されている。

　また、プレイ中にほかのプレイヤーかと思い、近づいたらNPCがいたこともあった。フィールドには、プレイヤーだけでなくNPCも徘徊しているのだ。

　個人的におもしろかったのは、商人が押し車で商売をしていたところ。場合によっては、思わぬ掘り出し物が見つかる可能性もあるだろう。探索にはこういう発見もあるので、ますますフィールドを歩き回ってしまう。

　そのほかに、序盤のフィールドにもかかわらず、巨大な恐竜が徘徊していたこともあった。怖いもの見たさで攻撃してみたところ、表示は“無視”。どうやら、レベルが離れすぎていると、こちらの攻撃は攻撃とはみなされないようだ。

　ちなみに、強力な敵と戦ってHPが0になると戦闘不能になり、倒れてしまう。その場合は周囲のプレイヤーに助けてもらうか、あらかじめ設定した拠点に転移してプレイに戻ろう。

　フィールド内は自力で動くかファストトラベルかを常に選択できるが、自力の移動の場合はオートラン機能も実装されている。遠い距離の移動はオートラン機能を使用して、ほっと一息つきながら冒険するのもおすすめだ。

さまざまな素材で自分だけの家を建築！

　本作のフィールドには、プレイヤーの拠点となる“霊池”が設置できる。この霊池を設置した周囲には自分だけの家が建築可能だ。

　建築には、木や石といった素材を使用する。家にはレベルが存在し、レベルが上がれば家の耐久値や大きさなどの性能がアップする。

　家にはさまざまな置物が設置でき、置物によっていろいろな遊び方が可能だ。例えば“ゲーム機”。設置したゲーム機に座れば、ダミーを射撃で狙う射撃訓練をはじめ、さまざまなシミュレーションを楽しめる。

　建築した家には訪問することもできるため、いきなり自分の家に知らない人がいるなんてこともあるので、思わず声をあげてしまわないように注意。当然だが、外見やデザインにこだわって、お気に入りの家を作っていく楽しみ方も可能だ。

かわいいお姉さんから人外まで。ファンタジー要素多めのキャラクリエイト

　個人的に、いちばんハマったのがキャラクリエイトの要素だ。ほかにはない要素として、人間をはじめ、猫やパンダ、竜、トカゲ、さらには魚類、甲虫などのキャラクターが作れる。かっこいいキャラ、かわいいキャラが作れるゲームは数多くあっても、ここまでユニークなキャラが作れるのは本作ならではといえる。

　種族を選択した後は、詳細なキャラクリエイトへと移行する。筆者は人型の虎のような種族を選択した。毛並みの色は赤を選択し、彩度を上げていけば抜群に目立つキャラを作れた。

　できあがったキャラは、かなり筆者好みの獣人に。この記事を読んでいる人は、ぜひクリエイトだけでも遊んでみてほしい。十分に没頭できること間違いなしだろう。

剣や斧はもちろん、笛や琴で戦え！

　クリエイトしたキャラで冒険するためには、最初に武器の選択が必要不可欠。フィールドの素材を獲得するために、魔物と戦わなければいけないからだ。なお、職業のようなものは存在しないため、使用できる武器に制限はない。

　武器は剣、斧、杖のようなメジャーなものから、笛、琴のような特殊な攻撃方法の武器まで、さまざまなものが用意されている。

　武器は、購入や報酬で獲得するほか、“トーテム”を探索して試練に挑戦し、達成することで獲得できるハクスラ要素も存在する。

　また、武器にはスキルも設定されている。剣には突進技、杖には魔法技と、種類によって特徴が異なっている。お気に入りの武器種を選ぶのもよいが、性能で選ぶのもいいだろう。

　武器以外に防具も装備できる。キャラの強さの指標となるのは、レベルの高さ、装備している武器・防具になる。いずれかが弱いと強力な敵には立ち向かえないので、装備の更新を忘れずにしよう。

動物を捕獲して相棒に！　ペット機能で旅も寂しくない

　本作に登場するすべての動物は確率が異なるものの、ペットにできる。ただ、ペットにするためには、その動物と戦闘して体力を減らす必要がある。要は自分の実力に見合った動物がペットにできるわけだが、この仕様であれば記事冒頭で紹介した恐竜もいずれはペットにできるはず。夢が膨らむ要素のひとつだ。

　また、ペット機能が解放された段階では、馬をペットとして設定できる。ペットには騎乗可能でフィールドの移動が早くなるメリットもある。それに戦闘時には仲間として一緒に戦ってくれる相棒にもなる。

　付け加えるならば、ペットをレベルアップさせるには餌をあげる必要があり、レベルについてはその時点における自身のプレイヤーレベルより上にはならない。

　さらに大きな要素として、ほかのペットを“飲み込む”ことで見た目を変化させられる機能がある。進化するかどうかは確率なため、どうしても手に入れたい変化ならば、何体も動物をペット化させて、ほかのペットに“飲み込む”を指定しよう。

　壮大なフィールドの冒険は、ひとりだと心細いときもある。そんなときこそペットを呼び出して、寂しさを紛らわせよう。移動、戦闘、癒しと頼りになる存在だ。ペットを作り上げた際は、公式ディスコードでも共有してみよう。

　なお、現在行われている事前登録の予約数が一定数に達すると、下記の達成報酬が用意されている。少しでも本作に興味を持ったら、登録してみてほしい。

100万件を突破：貝貨×1888、秘境のワープゲート×1、花火×1
300万件を突破：貝貨×2888、通慧丹×5、ペットの卵：貉猫×1
500万件を突破：貝貨×2888、坎血精×5、ペットの卵：孟極×1
800万件を突破：貝貨×3888、称号-放浪者×1、枠-鴻衣の羽衣×1
1000万件を突破：貝貨×3888、騎乗ペットスキル書(Lv.2)ランダムボックス、雲冥山阿服(7日間お試し)×1

　本作を遊んでみると冒険、キャラクリエイト、戦闘、ペットとさまざまな魅力があった。広大フィールドでの冒険に、自らの家を建築する楽しさ、個性あふれるキャラクリエイト、相棒となるペット育成など、さまざまなやり込み要素も盛り込まれている。

　今回は先行プレイという形だったので、ほかのプレイヤーの存在を感じることはできなかったが、MMORPGといえばやはりほかのプレイヤーがあってこそだろう。

　今後、この広いフィールドを多種多様な姿のプレイヤーたちが歩き回り、いろいろな場所に家が建ち、さまざまなペットを連れた光景が見られると思うと今から楽しみだ。