ガンホー・オンライン・エンターテイメントよりプレイステーション4、プレイステーション5にて発売予定の『DEATHVERSE: LET IT DIE』(デスバース:レット イット ダイ)。開発を手掛けるのはスーパートリック・ゲームズで、『LET IT DIE』の流れを汲むオンライン専用のアクションゲームだ。

 『LET IT DIE』とある程度世界観は共有しているものの、ほぼ別のゲームなので予備知識は必要ナシ。ローグライク系のアクションRPGである『LET IT DIE』とはゲームシステムもほとんど異なり、本作は多人数参加型のサバイバルアクション、いわゆるバトルロイヤル系のオンライン対戦ゲームとなっている。

 そんな『DEATHVERSE: LET IT DIE』のオープンベータテスト“Limited-Time Open Beta: Destroy the Server!”が、2日間限定でスタート。2022年5月29日に第1回目が始まったので、本記事では対戦を実際に体験してきた模様をお届けしよう。なお、オープンベータの日程日時は以下の通り。

■オープンベータテスト開催日時

  • 第1回:2022年5月29日(日)5:00 ~ 10:59
  • 第2回:2022年6月5日(日)17:00 ~ 22:59
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『DEATHVERSE: LET IT DIE』オープンベータテスト版プレイ映像

チュートリアルが体験可能

 ゲームを開始すると、最初にキャラクタークリエイトが始まる。クリエイトと言っても、名前を決めたら容姿を一覧から選ぶという簡易的なもの。選ぶ項目に“プリセット”とあったので、製品版では見た目も細かくカスタマイズできそうだ。

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 続いては、各アクションのチュートリアルがスタート。通常攻撃から移動、必殺技など、事細かにバトルの基本を教えてくれる。操作はシンプルだが、それなりの情報を叩き込まれるので覚えきるのは難しいかも。あとでチュートリアルを受けられるので、なんとなくでこなしてしまってもオーケーだろう。

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 通常攻撃はR1ボタン、特殊攻撃(強攻撃のようなもの)はR2ボタンで、ほかにもスキルの発動などさまざまなアクションがある。『LET IT DIE』とはボタン配置から操作感にいたるまですべて違うので、『LET IT DIE』をプレイしている人は全部忘れてしまおう。

 基本的には武器を駆使して近接攻撃で殴り合うのがメインとなる(遠距離に近い攻撃もある)。ガードや回避、ガードからのカウンター攻撃など、接近戦の読み合いがシンプルながらも奥深い。が、取れる行動がとても多いので、慣れるまではけっこう難しいかも。

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ドキドキのサバイバルバトル!

 ゲームのメインは“ランクゲーム”で、このほかにもアクションなどを練習できる“トレーニング”と、先述の通りチュートリアルを再度受けられる“チュートリアル”といったモードが用意されている。

 プレイヤーは仮想空間“DEATHVERSE”内で放送されているサバイバルアクションTVショー“DEATH JAMBOREE”の出演者・挑戦者として、ショーに挑むという設定だ。バトルは最大16人で行われ、最後のひとりになるまで戦い合う。味方はおらず、自分以外はすべて敵だ。

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武器もいくつかの中から選べる(初期は3つ)
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 フィールドは7つのエリアに分かれており、その中に16人が散らばってゲームがスタート。フィールド内にはアイテムや障害物が配置されていて、ジャンプで壁登りなども可能なので、立体的な立ち回りと探索が要求される。アイテムの中には、『LET IT DIE』を彷彿とさせる“キノコ”も登場。一部のキノコには“回復するけど嘔吐して……”など、やっぱりユニークな効果を発動するものも。

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ステージはいくつかのバリエーションが用意されていた
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箱を壊すなども可能で、中にアイテムがある場合も
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 エリアは時間が迫るたびにランデムで制限され、その中にいるプレイヤーには継続ダメージが入るように。敵プレイヤーを倒しながら、制限エリアを回避して移動しつつ、最後のひとりになるまで生き残る。これがゲームの基本だ。最後の時間になると、決闘エリア(正式名称は”ショーダウンエリア”)がオープンし、逃げることは許されない戦いに挑むことになる。このエリアに、時間内に入れなくとも敗北となる。

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制限エリアに指定されると、時間になるまで脱出ルートが提示されるのがありがたかった
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決闘エリアはカウントダウンで開場する
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中は観客席が見渡せたりと、ステージによってさまざま。

 エリアにはモンスターの“UMA”が徘徊しており、中立的に全プレイヤーを狙って攻撃してくる。さらに、時間経過で“ハンター”という敵NPCも登場。見つかれば即死は免れないような強さを誇るため、視界から外れて隠れたり逃げる必要がある。

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HP&いいねがユニーク!

 さて、何度が挑戦した筆者の雑感をお伝えしていこう。まず本作はHPの概念に特徴があって、攻撃を食らえば当然HPが減るのだが、攻撃をヒットさせたりすることでもHPは回復する。キノコを食べて回復することも可能だが、効率よく回復するならば攻撃がいちばん、というわけ。バトルスタート時の初期値よりも回復するので、有利に戦闘を運べば高いHPでつぎの戦いにも挑める。

 また、攻撃などで観客たちを沸かせると“グッドポイント”が入り、一定値ごとに攻撃力アップなどの効果が得られる。要は経験値なのだが、積極的に戦わないと溜まりにくく、レベルアップも目指しにくい。UMAを狩ることでも溜まるが、率先してUMAを見つけるのは難しい。

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いい攻撃をヒットさせれば、それだけグッドポイントがもらえた
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グッドポイントが溜まり、攻撃力アップなどの恩恵が得られる

 草むらに隠れて相手の索敵から逃れることも可能なのだが、逃げ回ったり隠れたりといった消極的に見える立ち回りは、ゲーム終盤のときに経験値不足で不利になる。積極的にプレイヤーを倒しに行く、アグレッシブにバトルへ参加すべきゲームなのだ。

 アクションの中には、壁が透けて敵の場所やアイテムの位置がわかるサーチモードがあるので、敵を比較的見つけやすいのも便利。また、本作はほかのプレイヤーの近くにいると、足音や攻撃音で位置を把握しやすい。さらに、しゃがむとその音が大きくなって聞こえやすくなる。派手に動き回るのか、音を聞いてプレイヤーを探すのかは立ち回りによるところだろう。

 全体的にシステムは、“近接戦闘をガンガンやってほしい”という作り。ただ、集団戦になると全員が敵なので、かなりワチャワチャしてしまう。ぶっちゃけ読み合いにもならないので、いったん引いて様子を見たり、隠れて漁夫の利を狙うといった戦術も有効だ。

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サーチモード中は敵などが透けて見えるが、主観になるので背後にご注意を
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勝利すれば大量の報酬が得られる
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クイーンBなどの視界に表彰してもらえるのもうれしいところ

カスタマイズ要素にも注目

 バトルの結果に応じて、武器経験値が入る。武器レベルが上がると性能がアップするほか、新能力が解放されたり、新武器の制作条件がアンロックされるようだ。

 また、結果に応じて各種素材も獲得できる。素材は武器の制作に必要なほか、プレイヤーキャラクターや武器などのスキン(見た目変更アイテム)の制作にも使用する。ちなみに素材はバトル中にも拾うことができた。

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 そのほか、ショップでは各種スキンを購入できる。なんともフューチャーレトロ感が漂うユニークなものばかりが揃っていて楽しい。ほかにも、メイン画面である自分の部屋の見た目アイテムも購入可能だ。おそらく課金要素だと思われる通貨で購入する仕組みとなっていた(オープンベータでは配布のみで入手できた)。このあたりのシステムやラインアップは今後の情報で明かされるだろう。

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シンプルにかっこいいようなスキンは基本ないのが、やはり魅力的。
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某紅い眼鏡っぽいなあと思って使っていたスキン
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部屋をデコレーションすることも可能だ

体験しましょうよセンパイ!

 『LET IT DIE』はポップなデザインに、ダークで退廃的な独特の世界観が特徴的だった。濃すぎるがゆえに飲み込みにくいプレイヤーもいたかもしれないが、ハマる人にはハマる強烈な個性を持っていたと思う。

 ざっくりと体験しただけではあるが、本作はその要素も若干持ち合わせていつつ、比較的万人に受け入れやすい世界観になっていると感じた。レトロフューチャー(昔の人たちが思い描いた未来像)な世界観や、ロボとなったアンクル-D2など、キャラクターたちの造形もさらにポップで受け入れやすい。生粋の『LET IT DIE』プレイヤーには個性が薄まったと感じられるかもしれないが……。

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 第1回のベータテストは早朝からのスタートで、おそらく北米に合わせた時間の開催ということもあり、本記事の公開時点で5月29日実施の残り時間はあと少し。ただ、2022年6月5日のベータテストは17時より開始と、日本国内のプレイヤーが参加しやすい開催時間となっている。気になる人はいますぐプレイするか、第2回の開催を待とう。

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『DEATHVERSE: LET IT DIE』基本情報

タイトル:DEATHVERSE: LET IT DIE
ジャンル:多人数参加型アクションゲーム
対応機種:PS5/PS4
発売日:未定
開発元:スーパートリック・ゲームズ
販売元:ガンホー・オンライン・エンターテイメント

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