2022年8月23日にプレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X|S/Xbox One/PCで発売予定のオープンワールドクライムアクション『セインツロウ』のメディア向けプレゼンを受けたので、その内容をご紹介しよう。
新たな地・新たなセインツとともに再始動(リブート)
本作はストリートギャング“セインツ”の抗争をテーマとした『セインツロウ』シリーズの最新作。『セインツロウ ザ・サード』以降の流れを一旦リセットして再始動するリブート作となっており、アメリカ南西部の架空の都市サント・イレソを舞台に新たなセインツたちの物語が描かれる。
自キャラの入れ替えやCo-opのオン・オフはいつでも可能
プロモではセインツのボスである主人公キャラとして黒人女性がフィーチャーされているが、旧作同様に外見は性別を含めて自由にカスタマイズできる。さらにキャラを作っておけばゲーム中に任意のタイミングで入れ替え可能だ(本拠地でエディットすることもできる)。
また2人のオンラインCo-op(協力プレイ)にも対応していて、こちらも自由に参加・離脱が可能。プレゼンで見たデモ映像では、仲間が乗っているクルマを磁石付きのヘリで引っ掛けて空輸したり、定番の大暴れコンテンツ“メイヘム”を2人プレイで暴れるといった様子を見られた。
実用性よりも楽しんだモノ勝ち! 無茶な装備や新アクションなども登場
さて『セインツロウ』というと、同系統の『グランド・セフト・オート』シリーズなどと比較するとゲームのテイスト自体がさらにユーモア強めで、ジョーク半分のような装備やスキルで脳を空っぽにして遊べるのが3以降の作品の特徴。
今作でもその傾向は受け継がれており、ビークル(乗り物)から各種武器やスキルまで、さまざまな遊びのネタが用意されている。例を挙げると以下のような感じ。
- ビークル
- 各種クルマはもちろん、ホバーボードやホバーバイク、戦車や戦闘機なども登場
- 横からの体当たりで破壊する“サイドスワイプ”が新アクションとして追加されている
- ウィングスーツ
- クルマから自分を射出したり高所から飛び降りた際に発動して滑空できる
- 地上付近でクルマにそのまま飛び乗ったり、通行人を踏んで再度飛び上がるといったことも可能
- スキル
- フレイミングパンチ(敵が燃える)
- パイナップルエクスプレス(敵にグレネードを仕込んでぶん投げ、爆破する)
- クォンタムアパチャー(壁貫通・敵の透視能力を持つフィールドを展開する)
- スモークスクリーン(煙幕を張る)
- プロキシミティマイン(吸着する爆発物を投げる)
- フラグアウト(グレネードを投げる)
- 装備
- スラストバスター(取り付けた敵を空高く打ち上げる)
- ピニャータランチャー(爆発時に小さな人形などを撒き散らすランチャー)
なお習得したスキルやPerk(各種能力ブースト)のセットはゲーム中のスマートフォンメニューから行える。
幅広いカスタマイズ機能で自分色のセインツを作れ
お次はカスタマイズ機能について紹介していこう。こちらも旧作同様、自分のキャラだけじゃなくセインツのNPCやギャングメンバーの服装やクルマも変えていける。
また、性能は微妙でも見た目が捨てがたい武器の外見を別の武器に移し替えられる“ビジュアルMOD”はなかなか便利そう。
- 武器
- 配色・材質・ペイントなどを変えられる
- “ビジュアルMOD”で別の武器の外見に差し替えられる
- カスタマイズには性能強化もある
- 武器ごとに決められた条件をクリアーすると、追加性能“シグネイチャーアビリティ”がアンロックされる
- 外見
- 体格・髪型・各所のパーツやサイズ・タトゥーなどを変更可能
- 服は街中のショップで購入可能
- 主人公以外のセインツNPCの格好も変更できる
- ビークル
- 武器同様、各種パーツやカラーなどを変更可能
- シグネイチャーアビリティがあり、有効にすると特殊アクションを発動可能になる
- HQ
- 街中のコレクティブ対象を撮影することで、像や看板などを本部に飾れる
- 床や壁などのリフォームも可能
空き物件で展開するシノギも選べる
物件に投資してギャングのビジネスを成長させていくシノギ(運営)要素も強化されており、14個ある空き物件に何のシノギを展開するか選べるようになっている。
これは定期的な収入が得られるようになるだけでなく、何を置くかによって周囲に影響が及び、追加のサイドアクティビティがアンロックされたり、それらをクリアーすることで追加報酬が得られたりもする。
バカっぷりもきっちりお願いしたい
というわけでシステム的には旧作を引き継ぎつつ、バカバカしくも好き勝手に暴れて楽しめるよういろいろと改善やヒネりが入っているという印象。今回は試遊がなかったので、実際どれぐらい「遊べる」のか早く触ってみたいところだ。
またシリーズのファンとしては、製品版ではシリーズには欠かせないユーモアもきっちりお願いしたい。
今回見たデモ映像でも、LEDライトでカラフルに光るヨーヨーかなんかをぶん回しながら迫ってくる“レイヴァー”などのトンチキな敵が出てきたり、“誘拐された仲間の居場所を吐かせるために仮設便所で大の真っ最中の敵幹部をトイレごとクルマで引きずり回す”といった小学生レベルの下ネタミッションがあったりして「くっだらねーけどこれで良し!」と笑ったのだが、いろいろと暗いことの多いご時世なもので、もっとユーモアとジョークたっぷりの体験をしたいんですよね。