エレクトロニック・アーツが、同社のサッカーゲーム『FIFA』シリーズについて、2023年版から国際サッカー連盟(FIFA)とのネーミングライツパートナー関係を解消し、『EA SPORTS FC』へと再ブランディングすることを発表した。

 なお同シリーズの魅力である現実のサッカー界を反映した選手やクラブやリーグなどのライセンスについてはシリーズ名変更後も維持される模様。発表文では「19,000名以上の選手、700以上のチーム、100以上のスタジアム、30のリーグからなる独自のライセンスポートフォリオは何十年も渡り投資してきたことであり、もちろんEA SPORTS FC 独自に引き続き在り続けます。これにはプレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、セリエA、MLS などの独占的なパートナーシップも含まれます」と書かれている。

 FIFAシリーズは、海外で1993年にメガドライブ向けに発売された『FIFA インターナショナルサッカー』(日本では1994年にスーパーファミコン版などとともに発売)以降、世界的に楽しまれるサッカーゲームへと成長してきた。

 近年ではeスポーツ的な展開も行われており、2018年にはギネス世界記録に「もっとも売れたスポーツゲームシリーズ」(※2018年1月29日時点で累計1億9315万本以上)として認定されている。

 一方で権利料を上げたいFIFAとの交渉が難航していることが以前から噂されており、結果として今後発表予定の今年度版を最後に再ブランディングという判断に至った形。『EA SPORTS FC』としての第1作は2023年7月の発表を予定しており、スポーツメーカーのナイキが何らかのパートナーシップを結んでいることが示唆されている。